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二 発覚
side水都15
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「あの、作之助くんいますか?」
「へっ!? 藤沢水都!?」
放課後すぐにコガサクくんのクラスに足を向けた。
ドアからのぞこうとしたら、ちょうど男子が出てきたから訊いてみるとものすごいびっくり顔をされた。
「さ、さくのすけっ!? え、だれ!?」
だ、大丈夫だろうか、この人。声裏返ってるけど……。
「古閑作之助くんを探してるんですけ――」
「水都さん!? 何してんの」
「ひえっ!」
教室の中から、コガサクくんが飛び出してきた。
わたしが声をかけた男子はそれにもびっくりしたらしく飛び退(すさ)った。
「一緒に帰ろうと思って呼びに来たの」
「……だからそういうのは、」
「昼休みわたしの教室に乗り込んだのは誰だっけ」
「……わかりました。同行します」
よっしゃ。勝った。これで母様に紹介出来る!
「今日は露季ちゃんと快理ちゃんも一緒なんです」
「ちょっと待て」
「あの、作之助くんいますか?」
「へっ!? 藤沢水都!?」
放課後すぐにコガサクくんのクラスに足を向けた。
ドアからのぞこうとしたら、ちょうど男子が出てきたから訊いてみるとものすごいびっくり顔をされた。
「さ、さくのすけっ!? え、だれ!?」
だ、大丈夫だろうか、この人。声裏返ってるけど……。
「古閑作之助くんを探してるんですけ――」
「水都さん!? 何してんの」
「ひえっ!」
教室の中から、コガサクくんが飛び出してきた。
わたしが声をかけた男子はそれにもびっくりしたらしく飛び退(すさ)った。
「一緒に帰ろうと思って呼びに来たの」
「……だからそういうのは、」
「昼休みわたしの教室に乗り込んだのは誰だっけ」
「……わかりました。同行します」
よっしゃ。勝った。これで母様に紹介出来る!
「今日は露季ちゃんと快理ちゃんも一緒なんです」
「ちょっと待て」
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