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三 嫉妬
side水都16
しおりを挟む「あの場で話聞けたらよかったんだけど、水都さんめちゃくちゃ殺気立ってたから、とにかく総真から引き離さないとと思って……担いでごめん」
作之助が頭を下げて来た。作之助がそんなことする必要ないよ!
「謝らないでっ。今回の、悪いのは完全に自分だって自覚あるから。………」
でも、作之助を取られるのは本当に嫌だった。
そう言おうとしたんだけど、どうしてか音にはならなかった。
作之助に言葉を遮られたとか、わたしに喋らせないような威嚇をしてきたなんてことはない。
最初に逢ったときから変わらない、穏やかな顔でわたしを見ていただけだ。
……それにどうしてか、泣きたくなった。
下唇を噛んでこらえる。今わたしが泣くのはずるい。
作之助は優しいからきっと慰めてくれる。
……わたしが元凶でこんな状態になっているのに、そんなことはさせたくなかった。
「俺、水都さんがはじめてだよ」
「………へ?」
ぽつりと作之助が言った。穏やかな眼差しでわたしを見たまま。
「俺にとって、はじめてで大事な友達。水都さんだよ。離れるなんてできるわけないよ」
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