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一 休日は図書館で

side千波10

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とりあえず、藍田くんがガチでヤバい人だということはわかった。

でも、害悪を与えるタイプではないこともなんとなくわかった。

えーと……何してたんだっけ……。

「はい」

「? なんですか?」

藍田くんが、一枚の紙を差し出してきた。

大天使の笑顔つきで。

「俺の連絡先。交換してって言っても無理そうだから、持ってるだけでも持ってて?」

「はあ……連絡とかしませんよ? さすがに逢ったばかりの怪しい人に……」

あ……今のは言い過ぎだったかもしれない……。

なんか藍田くん相手だと口が滑るというか、余計なことまで口走ってしまう……。

「いいよ。もし気が向く時があったら、ってときのために持っているだけでもしてくれたら」

だからなんであなたはそう大天使なんですか……! 神対応ですかいや天使対応ですか!? 意味がわからないけどわたしがキレたい!

「とりあえず今日は、本探しの手伝いさせて?」

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