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番外編
side千波5
しおりを挟む「………へ?」
「今日わたししかいないから、お休みしてもらうこと出来るよ?」
「それ……どういう意味?」
玲哉くんが少し体を離して、真剣な目で言って来た。
「え、意味? えーと……膝枕とかなら無限に!」
「可愛いなあ!」
なにが玲哉くんにヒットしたのかわからないけど、喜ばれてしまったようだ。
頭をぐりぐり撫でられた。
「千波ちゃんのご両親ってどんな人?」
「ふつーだよ? お父さんは会社員で、お母さんは学校で司書さんしてる」
「それで千波ちゃんも本が大好き?」
「うん」
図書館を出て、二人並んで歩く。
手を繋ぐとかはまだまだないけど……今はこの距離が、幸せ。
「やっぱ俺、千波ちゃんのお父さんに殴られる覚悟した方がいいよね」
「そんなことしないと思うけど……」
「だって、将来的には……ね?」
……その無駄に妖艶な笑い方、やめて。心臓に悪い……。
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