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三 まず爆発させないから。
side流夜4
しおりを挟む「俺とゼンが幼馴染で、レンはゼンの彼女だったんだよ。元々は三人で作ってた話。『天霧猫』の名前でデビューする頃には、ゼンは天科グループを継いでいたから、実質はレンと俺の二人で書いて来たけど」
「素敵過ぎます! 流夜くん、さっきの賭けは私の負けでいいです異論ありません!」
「潔いな」
と言うか認めるのか、浮気って。
「何? 賭けって」
「さあ?」
愉快さを隠せない俺を見て、剣さんは「楽しそうだねえ」と苦笑した。
「……流夜、あれは止めなくていいの?」
「女に妬くのは疲れた。もう相手にしないことにした」
コーヒーカップを傾けていると、剣さんが言った。
隣の席から立った咲桜は、恋さんの両手を握って『天霧猫』への心酔振りを披露していた。
目がキラッキラしている。
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