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3 企み
side真紅13
しおりを挟む並んで歩くと、最初の日を思い出す。
いつの間にかすきになっていた、月の下を歩いたあの日。
「……黎に、お願いがあるんだ」
「うん?」
「……ママにも、紅緒様にも、黒ちゃんにも……白ちゃんにも、言ってないことなんだけど……」
「うん」
「……たぶん、黒ちゃんは気づいてて、あえて口にしてないんだと思う」
「黒藤が?」
「……私、何回も、死んだ記憶もあるの」
「―――」
「過去の転生たちが見て来た記憶しかない、意識や意思はないって言ったけど、感情を伴わないだけで、死ぬときの記憶は、生きた回数分ある」
「……真紅――」
「でもね、それ以上に強烈な記憶っていうのが、あるんだ」
「………」
「大事な人が、死んでしまうときの記憶」
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