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9 紅姫
side真紅18
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小路一派に属する寺の動物廟(びょう)に、三毛猫を葬ってもらった。
仔猫の白猫と黒猫は、その日のうちに白桜と黒藤のもとへもらわれていった。
三人で暮らす家が、急にがらんとしてしまった。
――夢を見た。
誰かが私を向かえに来る夢だった。
黎? ママ? 私に向かって手を差し出した影。
私はその影が誰かを見ようとして――ふと、足元に柔らかいものがすり寄って来た。
驚いて下を見ると、三毛猫が私を見上げていた。
お母さん猫だ! すぐにそうわかって、声をあげようとした。
でも、名前をつけていなかったことを思いだす。仔猫たちには名付けたけど……。
膝を折って、三毛猫を撫でた。
赤ちゃん猫みたいに柔らかい毛。癒してくれる感じに、思わず顔もほころぶ。
口を動かした。でも何故か、音にはならなかった。
喉がおかしくなってしまったかと思ったけど、三毛猫は音にならなかった私の言葉を受け止めたかのように――ぴょんと私の肩に飛び乗って来た。
重さを感じなかった。
小路一派に属する寺の動物廟(びょう)に、三毛猫を葬ってもらった。
仔猫の白猫と黒猫は、その日のうちに白桜と黒藤のもとへもらわれていった。
三人で暮らす家が、急にがらんとしてしまった。
――夢を見た。
誰かが私を向かえに来る夢だった。
黎? ママ? 私に向かって手を差し出した影。
私はその影が誰かを見ようとして――ふと、足元に柔らかいものがすり寄って来た。
驚いて下を見ると、三毛猫が私を見上げていた。
お母さん猫だ! すぐにそうわかって、声をあげようとした。
でも、名前をつけていなかったことを思いだす。仔猫たちには名付けたけど……。
膝を折って、三毛猫を撫でた。
赤ちゃん猫みたいに柔らかい毛。癒してくれる感じに、思わず顔もほころぶ。
口を動かした。でも何故か、音にはならなかった。
喉がおかしくなってしまったかと思ったけど、三毛猫は音にならなかった私の言葉を受け止めたかのように――ぴょんと私の肩に飛び乗って来た。
重さを感じなかった。
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