学園の王子に気に入られたようですが、この関係って王子と侍女ですよね?-六花の恋3ー【完】

桜月真澄

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二 那也の『那』は那由多の那らしい。

side由羽3

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「一人っ子だよ。司くんは? 同い年だよね?」

「由羽でいい。俺も一年。二つ下の妹がいる」

「私も那也でいいよ。そっかー。私も弟って言うか幼馴染って言うか最早息子みたいな子がいてさー」

「……どんな状態?」

お、同い年、だよな……?

「姉弟みたいに育ったって言うのかな。いつも気になるんだよね」

へー。まあ俺も、羽咲だけじゃなくて、景やなゆも兄妹みたいな感じで来たからな。

同い年の叔父と叔母だけど、学校ではみんなイトコで通してきた。

「あー、あいつの為にも取りたかったんだけどなー」

そう言って、天上の桜を仰ぐ那也。……あいつ?

「……幼馴染?」

あれ。なんか自分の口がいつにも増して重たかった気がする……。

「うん。学(まなぶ)って言うんだけど、やーっと好きな子できたみたいでさ。ただ、かなり難しそうな子だから、景気づけって言うかゲン担ぎって言うか、ちょっと応援してやりたくて。桜の花びらを空中で掴まえられたら願い事が叶う、みたいな話をどっかで聞いたのを、ここ歩いてたら思い出して。ごめんね、なんか心配かけちゃったみたいで」

あ、そういう……。でも、そいつのためにあんな頑張ってたんだ……。

「那也」

「なに?」

「可愛い」

「……は? あ、学? まーあいつ可愛いよ。中学んときは学校のアイドルくんだったし。見た目が女の子っぽいの、本人は気にして――

「違う。那也が可愛いねって言った」

「…………は?」

那也は先ほどよりも胡乱な顔をする。

「ゆ、由羽、くん? タラシなんですか? アナタは……」

「違う。そんな面倒くさそうなモンになる気はない」

「え、……いやいやいや! 初対面の人にそんなこと言うってタラシとしか思われないよ⁉」

「そう? じゃあ、もっと那也のこと知ったらまた言う」

「問題そこじゃないよね!?」

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