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三 景の名前は勿論父さんとお揃い。
side由羽10
しおりを挟む「私? 九月二十五日……」
「秋か。俺もお祝いしたいから、それまで仲良くしててね?」
「う……ん」
「その次も仲良くしててほしいけど」
「勿論だよ! ずっと!」
那也が、胸の前で拳を作って断言した。
……ずっと?
「ずっと?」
「ずっとっ」
答えてから、那也はまた空気が抜けたみたいに顔を真赤にさせてしぼんだ。
「……由羽くん、誘導尋問うますぎ……」
「いや、俺そんなスキルないけど」
誘導尋問って。
「あの、そろそろ手を離してもらえないと、その……」
「ああ、ごめん」
握ったままだった手を解く。
那也の手、熱かったけど、熱とか大丈夫かな?
「那也、手ぇ熱いけど熱ない?」
「え? ないけど……」
「そう? 体調悪いときは言ってよ?」
「うん、問題ないよ」
「あと、那也……さっきの言葉に返すようで悪いんだけど……」
「なに?」
「俺、顔と名前が一致する女子がいる気がしない……申し訳ないけど……」
「え……」
「そもそも、女子の名前とか憶えてない……」
男子連中とはふつーに名前呼びだからわかるけど、女子ってあんま免疫もない……。
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