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三 景の名前は勿論父さんとお揃い。
side由羽16
しおりを挟む「いや、悟られてはいないと思う……」
「なにかはあったんだな?」
そう重ねると、景はふらりと横に倒れた。
ベッドの淵に頭を引っ掛けて、とどまる。ななめだ。
「……兄さんも、知らないんだよな?」
「なゆが誰を好きか?」
「うん……」
「知らないって言ってた。母さんのが知ってるかもしれないけど……」
いや、うちの相談窓口は何故か父さんの一択だからな。なゆが母さんに相談するのは考えにくい。
「……なゆに応援された」
「なにを」
「好きな子」
「……話が繋がるように喋って」
「…………」
ごろり、と、景は今度こそ床に転がった。
「……俺に好きな子がいるんだったら、応援するから言ってね、て、言われた……」
「………」
うわあ……そりゃ景には大ダメージだわ。
間接的に、景に好きな人がいてもなゆは気にしないって言われたようなもんだ。
「お前、ガチでなゆ一筋だもんなあ」
「……せめて慰めてよ……」
「今更だろ」
「……甥っ子にトドメ刺された……」
ごろり、と反転して、俺に背を向ける景。
なんかだんだん小さくなっていくんだけど。
ちなみに、景と俺は身長が今のところ一緒。もう少し伸びたら父さんを追い越せるかな。
……父さん、俺に相談窓口はまだ無理だわ。慰めとか全然出来ない。
心の中で謝ってから、さてこのボンクラ叔父をどうしたもんかと考える。
んー……。
「景」
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