学園の王子に気に入られたようですが、この関係って王子と侍女ですよね?-六花の恋3ー【完】

桜月真澄

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五 羽咲の名前をつけたの俺らしいけど……憶えてないな。

side那也3

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「あ、それはあった」

「……はー。那也」

「な、なに……」

学がもう、私をバカに仕切った目で見て来る。

「ばーか」

やっぱりバカって言った。

「好きとかそういうの、自己完結してたら一生誰とも恋愛出来ないよ」

「………」

「でも俺は、那也に好きな人がいたら応援するよ。不釣り合いなわけないだろ。誰も那也と由羽を王子と侍女なんて見てないって。それは那也の被害妄想」

………ひがいもうそう。なんかぐさっときた。

「それで、もう一つ訊きたいんだけど。好きな由羽に告白されて、答えを悩んでるのはなんで?」

「………」

それ、は……

「信じ、らんなくて……」

「由羽が自分を好きだっていうことを?」

「うん……。あと……」

「なに?」

学は、少し声を柔らかくして返して来た。

「……由羽くんが今まで付き合って来た人とかと、比べられたら辛いな、って……。私、母親気質以外に特徴ないし、可愛くもないし、由羽くんと並んでいたら、由羽くんが恥ずかしい思いするよ……」

私がなんとか言葉にすると、学は長く息を吐いた。

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