学園の王子に気に入られたようですが、この関係って王子と侍女ですよね?-六花の恋3ー【完】

桜月真澄

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五 羽咲の名前をつけたの俺らしいけど……憶えてないな。

side那也16

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学校を出て少しした頃、隣にいた由羽くんの足が停まった。

「那也」

「なっ、なにっ?」

一日中恥ずかしい思いをしたせいか、声が強めに出てしまった。慌てて、「どうしたの?」と言い直した。

「確認、してもいい?」

………?

「確認?」

訊き返すと、由羽くんはこくんと肯いた。

「朝は心配で、勢いで色々言っちゃったけど……那也、俺のこと好きなの……?」

「…………。!!」

トドメ刺された――――!!

う……確かに私も、みんながいる前だったから声小さかったかも……由羽くんにちゃんと届いていなかったのかも……。

「俺、那也のこと大好きだから、……確認、しておきたくて……」

………。由羽くんが可愛い………。

「わ、私も……由羽くんのこと、大好き、です……。だから、由羽くんの彼氏にはなれないけど、……私を由羽くんの彼女に、してください……」

恥ずかしさが飛び散りまくっている……。

由羽くんってすっごい素直というか純粋だから、ちゃんと言って置かないと、と思った……。

「那也」

「……なに?」

「抱きしめていい?」

「! い、いや、それはちょっと……ここ、普通に通学路だし……」

「……人がいなかったらいいってこと?」

「! そ、そういう意味ではないですっ!」

墓穴った! 由羽くんほんと素直過ぎだよ!

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