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五 羽咲の名前をつけたの俺らしいけど……憶えてないな。
side那也18
しおりを挟む「那也」
「なに?」
「那也、可愛い」
「え、あ……」
「那也、大好き」
「あ、です、か……」
「那也」
「ど、どうしたの? 急に……」
「前に、那也に、那也の名前好きになってもらうって言った気がして。たくさん呼びたいんだ」
~~~、本当に由羽くんは……これってある意味天然なのかな……?
「……この前は、付き合うの意味を伝えるためにああ言ったけど」
「うん?」
「本当だから。結婚を前提とするくらい、真剣に那也のこと大事にする。那也のご家族に後ろめたい付き合い方なんてしないから。だから……」
「………」
「俺のこと、嫌いになったらそう言ってほしい」
「―――」
え、嫌い、って……。
「那也に無理させるの嫌だし、嫌いまでいかなくても、那也が嫌だと思うことをやったり言ったりしたら、我慢せずに言ってほしい。なんていうのかな……対等? に、付き合って行きたいって思うんだ」
「………」
び、びっくりした……即日でふられるのかと思った……。
……私から、さっきまで私の頭を撫でてくれていた由羽くんの右手を、両手で握った。
「それなら、由羽くんもちゃんと言ってね?」
「? 俺?」
「対等って言うのなら、私もあると思うんだ。由羽くんの嫌なことをやってしまうこと。そういうときは、由羽くんも我慢しないで言ってほしい。……それくらいで由羽くんを嫌いになるとか、ないから」
「………那也、いい子過ぎるね」
「え……?」
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