学園の王子に気に入られたようですが、この関係って王子と侍女ですよね?-六花の恋3ー【完】

桜月真澄

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五 羽咲の名前をつけたの俺らしいけど……憶えてないな。

side那也18

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「那也」

「なに?」

「那也、可愛い」

「え、あ……」

「那也、大好き」

「あ、です、か……」

「那也」

「ど、どうしたの? 急に……」

「前に、那也に、那也の名前好きになってもらうって言った気がして。たくさん呼びたいんだ」

~~~、本当に由羽くんは……これってある意味天然なのかな……?

「……この前は、付き合うの意味を伝えるためにああ言ったけど」

「うん?」

「本当だから。結婚を前提とするくらい、真剣に那也のこと大事にする。那也のご家族に後ろめたい付き合い方なんてしないから。だから……」

「………」

「俺のこと、嫌いになったらそう言ってほしい」

「―――」
 
え、嫌い、って……。

「那也に無理させるの嫌だし、嫌いまでいかなくても、那也が嫌だと思うことをやったり言ったりしたら、我慢せずに言ってほしい。なんていうのかな……対等? に、付き合って行きたいって思うんだ」

「………」

び、びっくりした……即日でふられるのかと思った……。

……私から、さっきまで私の頭を撫でてくれていた由羽くんの右手を、両手で握った。

「それなら、由羽くんもちゃんと言ってね?」

「? 俺?」

「対等って言うのなら、私もあると思うんだ。由羽くんの嫌なことをやってしまうこと。そういうときは、由羽くんも我慢しないで言ってほしい。……それくらいで由羽くんを嫌いになるとか、ないから」

「………那也、いい子過ぎるね」

「え……?」

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