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閑話休題 あの日の続きの休日
side晃1
しおりを挟む「こんにちはーっ」
「はーい!」
五月のある日曜日。俺とさゆは、自宅で古い友人を迎えていた。
連れだってやって来たのは大学からの友達の碓氷想と嫁の、旧姓塚原。
今日は由羽も羽咲も総真も出かけているから、ということで、親たちはうちで集まっている。
そして当然、羽咲と総真が一緒にいることは把握されている。
ダイニングテーブルの上には、昨日さゆと羽咲が作った焼き菓子と、想たちが持って来た茶葉の紅茶が淹れられる。
紅茶を淹れるのは想だ。
基本万能の想が淹れる紅茶とコーヒーは、今まで飲んだ中で一番美味い。
客である想に茶を出せと言うのはおかしいとわかっているけど、一番上手なのは想だとみんなわかっているから想も引き受けてくれている。
「ねえ雪村くん、いつになったらうーちゃんをお嫁さんにくれるの?」
みんなが席についたタイミングで、塚原が言い出した。
………。
塚原は、未だに俺を『雪村』と呼ぶ。婿入りしたから今は『司晃』なんだけど。
まあ、俺も塚原のことを『塚原』って呼んでいるからお相子か。
「そっちのボケ息子が自覚してくれりゃあ少しは進展すんだが?」
ボケ息子とは、言うまでもなく想と塚原の一人息子の総真だ。
羽咲のストーカーとも言える言動に全然引かないメンタルで、想に似た賑やかだけど穏やかな気質。
一言、いい奴だと俺も思っている。
羽咲を任せられるのも総真だけだとも。
と言うか、総真に執着しまくる羽咲を総真が引き取ってくれなければ、羽咲のもらい手はないとわかっている。
俺と塚原の間にピリピリした空気が張る。
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