文字の大きさ
大
中
小
28 / 28
After Story クルドスレイヤー
20××年、日本はPKKに乗っ取られクルド人が統治するようになった。
「新しい国名はクルド帝国だ!我が帝国は全世界に宣戦布告しこの惑星をクルド人の物にする!」
日本政府に任命されたチカンはすぐに日本政府、日本国を解体しクルド帝国を建国。自分は皇帝チカン一世として即位した。
チカン一世は日本列島の支配を進めるためにクルド人以外を皆殺しにすることを指示。
殺した異民族の肉で人肉ケバブを作り食糧とし、交尾しまくって急速にクルド人の数を増やしていった。
これに対し日本国民は反政府軍(日本解放軍)を結成。PKKの支配を打ち破るため激しい抵抗を続けていた。
---
「反政府軍...面倒な奴らだ...ちっ」
日本国首相となったチカン・アッナルは、未だ帝国を続ける反政府軍に舌打ちした。
面倒な連中を一日でも殲滅するために、彼は日々反政府軍に対し苛烈な攻撃を指示していた。
首相のみならず政府自体PKKが乗っ取り、当然自衛隊の指揮権も手にしていた。
だが大半の自衛隊員は反政府軍側につきPKKに銃を向けた。
反乱軍の鎮圧に手間取っているのはそのせいである。
PKKは中国と手を結び"反乱軍鎮圧"の名目で中国軍を派遣してもらった。
無論中国も善意でそのようなことをしているわけでなく、クルド帝国を利用し日本人を殲滅することが中国の真の目的である。
クルド帝国は全世界を支配することを目標にしているが、反乱軍との戦いすら他国の力を借りなければならない現状からして、世界征服など無理だろう。
どうやってアメリカ・中国・ロシア・インドなどの大国を武力で制圧するのだろうか。
クルド人はそういった不都合なことは考えない民族なのだ。
「どうします?もういっそのこと中国に核を打ち込んでもらいますか?」
戦略会議では、トルコ衣装(クルド人曰くクルド衣装)のクルド人たちが軽々しくそんなことを口にする。
「このクルディスタン(旧・東京)以外に核ぶち込んで日本野郎ぶっ殺しましょうや!」
後先を全く考えず軽い気持ちで提案するクルド人たち。
「そうだな。だが中国がクルド帝国に核を打ったとなれば国際社会から非難されるだろう。だから中国は打たない。現実的なのは中国から核をもらってそれを俺たちがクルド帝国各地に打ち込むことだな」
とチカンは言うが、クルド帝国の存在自体国際社会から非難されているし、中国から核をもらうことも現実的ではない。
クルド人は低知能なのでその程度の考えしかできないのだ。
「よし、となれば核だ!中国に核もらおうぜ!日本野郎は皆殺しだ!」
そして会議に参加したのは全員がクルド人なので異論なく狂った作戦が決定された。
「午後の作戦会議は昼食後だ!人肉ケバブでも食いに行こうぜ!」
新首都クルディスタンで流行っている人肉ケバブ。その肉のほとんどは日本人のものであった。
世界進出すれば現地人の人肉ケバブが誕生するだろう。もっとも日本すら制圧しきれないPKKがそれを実現することは不可能だろうが。
「日本の次は中国だ!中国野郎を皆殺しにしてクルド帝国の領土を広げるぞ!ひゃーはっはっはっは!」
だが彼らはできると信じ込んでいた。とんでもないバカだから。
ガチャ
その時、チカンたちが部屋から出る前に扉が開いた。
「ん?」
誰も呼んでいないはずだが、確かに入ってくる者がいた。
その人物は中東系の顔でなく、黒いコートに身を包み両手には何やら棒状の物を二本握っていた。
「な、なんだ...?」
「日本野郎か?」
顔つきから日本人だと判断したクルド人たちはなぜこんなところに日本人がいるのかと疑問に思った。
ここは元首相官邸。現在は皇帝チカン一世の宮殿である。
日本人どころか普通のクルド人も入れるような場所ではない。
ヒュンッ!
クルド人たちが固まっていると、青年は目にも止まらぬスピードで動いた。
「えっ」
チカンは迫りくる日本人に対応することができなかった。
チカンや他のPKKメンバーはみなクルドナイフと新採用した拳銃(クルドガン)で武装しているが、それを知っていながら彼はなんの躊躇もなく攻撃を選んだのだ。
ザンッ!
骨肉が軽快に切り離されるすっきりした音が部屋に響いた。
幸運だったのはそれを喰らった者が痛みを感じなかったことだろう。
「幸せな死に方だな。ありがたく思え」
原因を作った彼は静かにつぶやく。
その場にいたクルド人は次から次へと状況が変わり何が起こったのか理解するのが遅れたが、自分たちの皇帝の首が地面にぼとりと落ちてからしばらくして、ようやく事の重大さに気づいた。
「て、てめえ!」「よくもやりやがったな!」
国の指導者を殺されたことに対し、クルド人たちはそんな舐めた真似をした日本野郎を殺すために武器を抜いた。
パンパン!パンパン!
クルドガンからクソエイムの銃弾が放たれるが、青年はそれらを易々とかわし次の標的に刃を向ける。
「ホワアッ(奇声)!」
この狭い空間で彼に挑むのはまさに無謀と言っていい。
「ぐ"わ"あ"っ"!」
すぐに二人目の犠牲が出る。
「う"ひ"い"っ"!」
直後三人目の犠牲が出るが、これは味方の銃弾が五発も命中したことによる事故死であった。
クルド人はすぐに冷静さを失う生き物なのでパニックになると敵味方の区別がつかなくなる。
無論、誤って味方を殺しても悔いることも嘆くことも全くしない。
「ふざけやがって!」
銃弾を撃ち尽くしたクルド人はクルドナイフを抜き青年に近接戦を挑む。
特に訓練を受けたわけでもない、キチガイ素人が刃物を振り回しているだけだ。
「フォウッ(奇声)!」
そんな攻撃、彼に通用するはずがない。
ザンッ!
ナイフを握った手ごと斬り落とし、そいつが悲鳴を上げる前に心臓を貫き息の根を止めた。
「な、なんなんだこいつは...!」
「誰か来い!この日本野郎を殺せえ!」
他人頼りのクルド人は必死に叫ぶが、願いが叶うことはない。
そもそもなぜ彼がこの場にいるのか、どうやって来たのかを考えていない。
出会ったクルドSPは全員始末した。逃げようとしたバカなクルド人が二階以上から飛び降りて死んだのも何度も目にした。
「クルド人は皆殺しだ...」
青年に一切の慈悲はない。そうしてしまえば、隙を見せればすぐに入り込んでくるクルド人の性格をよく知っているからだ。
「あ、あああ...」
人もどきに人として接する必要はない。ハエやゴキブリを駆除するように無慈悲に攻めることが重要なのだ。
青年はグッと柄を握る力を強めると、一振りで残ったクルド人を全員始末したのであった。
---
「全軍突撃だ!渋谷を取り戻すぞお!」
無線から仲間の声が聞こえてくる。いや、元仲間だ。
かつて日本解放軍に所属していたが、その後方向性の違いで抜けることとなった。
主な敵はクルド人だが他の勢力と戦うこともある日本解放軍。
だが彼はクルド人が最優先だ。とにかくクルド人を殺す。他の勢力は二の次だった。
あまりにもクルド人に執着することから【クルドスレイヤー】の異名をつけられたかつての【漆黒の剣士】キルトは、今はこうしてフリーでクルド人狩りを行う日々である。
「パパ!東京駅前でPKKが捕虜を大量に処刑しようとしているとの情報をキャッチしました!」
突然どこからか聞こえてくる甲高い幼子の声。姿は見えず、その声に「ああ、分かった。すぐ行く」と返すキルトは第三者からすれば不気味に感じるだろう。
だが彼には彼女が見えていた。彼の左耳に装着した機器【オークマー】によって、AIであるミュイの姿を現実世界でも視認でき声も聞くことができるのだ。
これによりミュイも現実世界でパパと会話ができる。ママは...笑。
オークマーはカツラ社の取締役・秀村徹雄という人物が開発したAR(拡張現実)機器であり、彼はこれを使いゲームを開催しARのモンスターに倒されたSBOサバイバーから記憶のカケラを集めSBO事件で亡くなった娘の優香をAIとして蘇らせようと企んでいたのだが、それは事前にある人物によって阻止された。
ぷるるるる!
キルトはスマホについた着信を確認した。
エキルからだ。あのSBOで共闘し仮想現実とはいえけつまんを犯してきたデカマラ黒人からだ。
「よおキルト!東京駅の件は俺たちが片づけたぜ!悪いな、お前の仕事奪っちまってよ!」
繋がるなりエキルは笑いながら仕事を終わらせたことを伝えてきた。
「そうか」
キルトはそっけなく応えるが、エキルの行動の速さは評価していた。
外国人でありながら日本解放軍に参加し活躍を続けているエキルは今では一部隊の隊長という立場である。
「いやあ便利だよなあこのオークマーとかいうAR機器は。AIが自動で情報収集してサポートしてくれるんだからよ!カツラ社に潜入してよかったぜ!」
数ヶ月前になる。秀村がPKKのSBOサバイバーから記憶のカケラを奪おうと彼らの味方になるフリをしてオークマーを渡そうとしているという情報を得たエキルは単身カツラ社に乗り込みSPを全員気絶させ秀村を確保した。
「バカなことはやめるんだ!オークマーの技術を悪用されたらどうするんだ!クルド人は低脳だが奴らを支援している勢力はたくさんあるんだぞ!」
パンパンパンパンパン!
「ぐ"わ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!」
エキルは罰として秀村に一万回ピストンを実行し彼を強制的に説得させた。
そして日本解放軍に彼を引き入れオークマーを量産させた。
エキルはSBOサバイバーのクルド人たちを生け取りにして強制的にオークマーを介して記憶のカケラを奪い取って秀村に提供し、その結果優香(プレイヤー名・ユカ)はAIとして復活。彼女のSBO内でのフレンドだったエイチ(プレイヤー名・ノーシラス)のサポートAIとして活動している。
そのエイチはエキル率いる、主にSBOサバイバーで構成された部隊、日本解放軍【サバイバー部隊】に所属しPKKと戦う毎日を送っている。
「チカン一世及び側近は皆殺しにした。これで指揮は大きく崩れるだろう」
キルトが淡々と伝えると、エキルはあまり驚かずにニヤリと笑った。
「おっ!やるねえ!ま、お前ならヤってくれると思ったぜ。チカン一世...奴は世界から警戒されていた。クルド人は何をしでかすか分からんキチガイだからな。これで少しはテロ民族も弱体化するだろう」
すでに中国含む世界中でテロを起こし始めていたクルド人。
チカン一世を崇拝する心が頭のおかしいキチガイクルド人を更に暴走させていたのだ。
「俺ももう一仕事しねえとな、敵の増援部隊を全滅させた後で一杯やろうや英雄さん」
それだけ言ってエキルは通話を切ると、部下とともに敵の増援部隊を迎え撃った。
「英雄?まさか...」
キルトはオークマーを外し、一人部屋でつぶやいた。
「俺は世界を救わない。クルド人を殺すだけだ」
正義のためではない。ただの自己満足だ。偽善も何もない、クルド人は必ず殺すという一種の脅迫観念のようなものだ。
彼は剣を振り続ける。それは大切な人を守るためではない、クルドを殺すためだけに。世界からクルド人が消え失せるまで。
「新しい国名はクルド帝国だ!我が帝国は全世界に宣戦布告しこの惑星をクルド人の物にする!」
日本政府に任命されたチカンはすぐに日本政府、日本国を解体しクルド帝国を建国。自分は皇帝チカン一世として即位した。
チカン一世は日本列島の支配を進めるためにクルド人以外を皆殺しにすることを指示。
殺した異民族の肉で人肉ケバブを作り食糧とし、交尾しまくって急速にクルド人の数を増やしていった。
これに対し日本国民は反政府軍(日本解放軍)を結成。PKKの支配を打ち破るため激しい抵抗を続けていた。
---
「反政府軍...面倒な奴らだ...ちっ」
日本国首相となったチカン・アッナルは、未だ帝国を続ける反政府軍に舌打ちした。
面倒な連中を一日でも殲滅するために、彼は日々反政府軍に対し苛烈な攻撃を指示していた。
首相のみならず政府自体PKKが乗っ取り、当然自衛隊の指揮権も手にしていた。
だが大半の自衛隊員は反政府軍側につきPKKに銃を向けた。
反乱軍の鎮圧に手間取っているのはそのせいである。
PKKは中国と手を結び"反乱軍鎮圧"の名目で中国軍を派遣してもらった。
無論中国も善意でそのようなことをしているわけでなく、クルド帝国を利用し日本人を殲滅することが中国の真の目的である。
クルド帝国は全世界を支配することを目標にしているが、反乱軍との戦いすら他国の力を借りなければならない現状からして、世界征服など無理だろう。
どうやってアメリカ・中国・ロシア・インドなどの大国を武力で制圧するのだろうか。
クルド人はそういった不都合なことは考えない民族なのだ。
「どうします?もういっそのこと中国に核を打ち込んでもらいますか?」
戦略会議では、トルコ衣装(クルド人曰くクルド衣装)のクルド人たちが軽々しくそんなことを口にする。
「このクルディスタン(旧・東京)以外に核ぶち込んで日本野郎ぶっ殺しましょうや!」
後先を全く考えず軽い気持ちで提案するクルド人たち。
「そうだな。だが中国がクルド帝国に核を打ったとなれば国際社会から非難されるだろう。だから中国は打たない。現実的なのは中国から核をもらってそれを俺たちがクルド帝国各地に打ち込むことだな」
とチカンは言うが、クルド帝国の存在自体国際社会から非難されているし、中国から核をもらうことも現実的ではない。
クルド人は低知能なのでその程度の考えしかできないのだ。
「よし、となれば核だ!中国に核もらおうぜ!日本野郎は皆殺しだ!」
そして会議に参加したのは全員がクルド人なので異論なく狂った作戦が決定された。
「午後の作戦会議は昼食後だ!人肉ケバブでも食いに行こうぜ!」
新首都クルディスタンで流行っている人肉ケバブ。その肉のほとんどは日本人のものであった。
世界進出すれば現地人の人肉ケバブが誕生するだろう。もっとも日本すら制圧しきれないPKKがそれを実現することは不可能だろうが。
「日本の次は中国だ!中国野郎を皆殺しにしてクルド帝国の領土を広げるぞ!ひゃーはっはっはっは!」
だが彼らはできると信じ込んでいた。とんでもないバカだから。
ガチャ
その時、チカンたちが部屋から出る前に扉が開いた。
「ん?」
誰も呼んでいないはずだが、確かに入ってくる者がいた。
その人物は中東系の顔でなく、黒いコートに身を包み両手には何やら棒状の物を二本握っていた。
「な、なんだ...?」
「日本野郎か?」
顔つきから日本人だと判断したクルド人たちはなぜこんなところに日本人がいるのかと疑問に思った。
ここは元首相官邸。現在は皇帝チカン一世の宮殿である。
日本人どころか普通のクルド人も入れるような場所ではない。
ヒュンッ!
クルド人たちが固まっていると、青年は目にも止まらぬスピードで動いた。
「えっ」
チカンは迫りくる日本人に対応することができなかった。
チカンや他のPKKメンバーはみなクルドナイフと新採用した拳銃(クルドガン)で武装しているが、それを知っていながら彼はなんの躊躇もなく攻撃を選んだのだ。
ザンッ!
骨肉が軽快に切り離されるすっきりした音が部屋に響いた。
幸運だったのはそれを喰らった者が痛みを感じなかったことだろう。
「幸せな死に方だな。ありがたく思え」
原因を作った彼は静かにつぶやく。
その場にいたクルド人は次から次へと状況が変わり何が起こったのか理解するのが遅れたが、自分たちの皇帝の首が地面にぼとりと落ちてからしばらくして、ようやく事の重大さに気づいた。
「て、てめえ!」「よくもやりやがったな!」
国の指導者を殺されたことに対し、クルド人たちはそんな舐めた真似をした日本野郎を殺すために武器を抜いた。
パンパン!パンパン!
クルドガンからクソエイムの銃弾が放たれるが、青年はそれらを易々とかわし次の標的に刃を向ける。
「ホワアッ(奇声)!」
この狭い空間で彼に挑むのはまさに無謀と言っていい。
「ぐ"わ"あ"っ"!」
すぐに二人目の犠牲が出る。
「う"ひ"い"っ"!」
直後三人目の犠牲が出るが、これは味方の銃弾が五発も命中したことによる事故死であった。
クルド人はすぐに冷静さを失う生き物なのでパニックになると敵味方の区別がつかなくなる。
無論、誤って味方を殺しても悔いることも嘆くことも全くしない。
「ふざけやがって!」
銃弾を撃ち尽くしたクルド人はクルドナイフを抜き青年に近接戦を挑む。
特に訓練を受けたわけでもない、キチガイ素人が刃物を振り回しているだけだ。
「フォウッ(奇声)!」
そんな攻撃、彼に通用するはずがない。
ザンッ!
ナイフを握った手ごと斬り落とし、そいつが悲鳴を上げる前に心臓を貫き息の根を止めた。
「な、なんなんだこいつは...!」
「誰か来い!この日本野郎を殺せえ!」
他人頼りのクルド人は必死に叫ぶが、願いが叶うことはない。
そもそもなぜ彼がこの場にいるのか、どうやって来たのかを考えていない。
出会ったクルドSPは全員始末した。逃げようとしたバカなクルド人が二階以上から飛び降りて死んだのも何度も目にした。
「クルド人は皆殺しだ...」
青年に一切の慈悲はない。そうしてしまえば、隙を見せればすぐに入り込んでくるクルド人の性格をよく知っているからだ。
「あ、あああ...」
人もどきに人として接する必要はない。ハエやゴキブリを駆除するように無慈悲に攻めることが重要なのだ。
青年はグッと柄を握る力を強めると、一振りで残ったクルド人を全員始末したのであった。
---
「全軍突撃だ!渋谷を取り戻すぞお!」
無線から仲間の声が聞こえてくる。いや、元仲間だ。
かつて日本解放軍に所属していたが、その後方向性の違いで抜けることとなった。
主な敵はクルド人だが他の勢力と戦うこともある日本解放軍。
だが彼はクルド人が最優先だ。とにかくクルド人を殺す。他の勢力は二の次だった。
あまりにもクルド人に執着することから【クルドスレイヤー】の異名をつけられたかつての【漆黒の剣士】キルトは、今はこうしてフリーでクルド人狩りを行う日々である。
「パパ!東京駅前でPKKが捕虜を大量に処刑しようとしているとの情報をキャッチしました!」
突然どこからか聞こえてくる甲高い幼子の声。姿は見えず、その声に「ああ、分かった。すぐ行く」と返すキルトは第三者からすれば不気味に感じるだろう。
だが彼には彼女が見えていた。彼の左耳に装着した機器【オークマー】によって、AIであるミュイの姿を現実世界でも視認でき声も聞くことができるのだ。
これによりミュイも現実世界でパパと会話ができる。ママは...笑。
オークマーはカツラ社の取締役・秀村徹雄という人物が開発したAR(拡張現実)機器であり、彼はこれを使いゲームを開催しARのモンスターに倒されたSBOサバイバーから記憶のカケラを集めSBO事件で亡くなった娘の優香をAIとして蘇らせようと企んでいたのだが、それは事前にある人物によって阻止された。
ぷるるるる!
キルトはスマホについた着信を確認した。
エキルからだ。あのSBOで共闘し仮想現実とはいえけつまんを犯してきたデカマラ黒人からだ。
「よおキルト!東京駅の件は俺たちが片づけたぜ!悪いな、お前の仕事奪っちまってよ!」
繋がるなりエキルは笑いながら仕事を終わらせたことを伝えてきた。
「そうか」
キルトはそっけなく応えるが、エキルの行動の速さは評価していた。
外国人でありながら日本解放軍に参加し活躍を続けているエキルは今では一部隊の隊長という立場である。
「いやあ便利だよなあこのオークマーとかいうAR機器は。AIが自動で情報収集してサポートしてくれるんだからよ!カツラ社に潜入してよかったぜ!」
数ヶ月前になる。秀村がPKKのSBOサバイバーから記憶のカケラを奪おうと彼らの味方になるフリをしてオークマーを渡そうとしているという情報を得たエキルは単身カツラ社に乗り込みSPを全員気絶させ秀村を確保した。
「バカなことはやめるんだ!オークマーの技術を悪用されたらどうするんだ!クルド人は低脳だが奴らを支援している勢力はたくさんあるんだぞ!」
パンパンパンパンパン!
「ぐ"わ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!」
エキルは罰として秀村に一万回ピストンを実行し彼を強制的に説得させた。
そして日本解放軍に彼を引き入れオークマーを量産させた。
エキルはSBOサバイバーのクルド人たちを生け取りにして強制的にオークマーを介して記憶のカケラを奪い取って秀村に提供し、その結果優香(プレイヤー名・ユカ)はAIとして復活。彼女のSBO内でのフレンドだったエイチ(プレイヤー名・ノーシラス)のサポートAIとして活動している。
そのエイチはエキル率いる、主にSBOサバイバーで構成された部隊、日本解放軍【サバイバー部隊】に所属しPKKと戦う毎日を送っている。
「チカン一世及び側近は皆殺しにした。これで指揮は大きく崩れるだろう」
キルトが淡々と伝えると、エキルはあまり驚かずにニヤリと笑った。
「おっ!やるねえ!ま、お前ならヤってくれると思ったぜ。チカン一世...奴は世界から警戒されていた。クルド人は何をしでかすか分からんキチガイだからな。これで少しはテロ民族も弱体化するだろう」
すでに中国含む世界中でテロを起こし始めていたクルド人。
チカン一世を崇拝する心が頭のおかしいキチガイクルド人を更に暴走させていたのだ。
「俺ももう一仕事しねえとな、敵の増援部隊を全滅させた後で一杯やろうや英雄さん」
それだけ言ってエキルは通話を切ると、部下とともに敵の増援部隊を迎え撃った。
「英雄?まさか...」
キルトはオークマーを外し、一人部屋でつぶやいた。
「俺は世界を救わない。クルド人を殺すだけだ」
正義のためではない。ただの自己満足だ。偽善も何もない、クルド人は必ず殺すという一種の脅迫観念のようなものだ。
彼は剣を振り続ける。それは大切な人を守るためではない、クルドを殺すためだけに。世界からクルド人が消え失せるまで。
感想 0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました
由香没落貴族の娘・柳月鈴は、宮廷で医官見習いとして働いていた。
ある夜、皇帝即位の宴で酒に酔い、幼なじみだった皇帝・李景珩と再会する。
遠い存在になったはずの彼。
けれど、その夜をきっかけに月鈴の運命は大きく動き出す。
冷酷と恐れられる皇帝が、なぜか彼女だけには甘すぎて――。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisanバーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
セクスカリバーをヌキました!
桂とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの翔胡 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!