28 / 28
After Story クルドスレイヤー
しおりを挟む
20××年、日本はPKKに乗っ取られクルド人が統治するようになった。
「新しい国名はクルド帝国だ!我が帝国は全世界に宣戦布告しこの惑星をクルド人の物にする!」
日本政府に任命されたチカンはすぐに日本政府、日本国を解体しクルド帝国を建国。自分は皇帝チカン一世として即位した。
チカン一世は日本列島の支配を進めるためにクルド人以外を皆殺しにすることを指示。
殺した異民族の肉で人肉ケバブを作り食糧とし、交尾しまくって急速にクルド人の数を増やしていった。
これに対し日本国民は反政府軍(日本解放軍)を結成。PKKの支配を打ち破るため激しい抵抗を続けていた。
---
「反政府軍...面倒な奴らだ...ちっ」
日本国首相となったチカン・アッナルは、未だ帝国を続ける反政府軍に舌打ちした。
面倒な連中を一日でも殲滅するために、彼は日々反政府軍に対し苛烈な攻撃を指示していた。
首相のみならず政府自体PKKが乗っ取り、当然自衛隊の指揮権も手にしていた。
だが大半の自衛隊員は反政府軍側につきPKKに銃を向けた。
反乱軍の鎮圧に手間取っているのはそのせいである。
PKKは中国と手を結び"反乱軍鎮圧"の名目で中国軍を派遣してもらった。
無論中国も善意でそのようなことをしているわけでなく、クルド帝国を利用し日本人を殲滅することが中国の真の目的である。
クルド帝国は全世界を支配することを目標にしているが、反乱軍との戦いすら他国の力を借りなければならない現状からして、世界征服など無理だろう。
どうやってアメリカ・中国・ロシア・インドなどの大国を武力で制圧するのだろうか。
クルド人はそういった不都合なことは考えない民族なのだ。
「どうします?もういっそのこと中国に核を打ち込んでもらいますか?」
戦略会議では、トルコ衣装(クルド人曰くクルド衣装)のクルド人たちが軽々しくそんなことを口にする。
「このクルディスタン(旧・東京)以外に核ぶち込んで日本野郎ぶっ殺しましょうや!」
後先を全く考えず軽い気持ちで提案するクルド人たち。
「そうだな。だが中国がクルド帝国に核を打ったとなれば国際社会から非難されるだろう。だから中国は打たない。現実的なのは中国から核をもらってそれを俺たちがクルド帝国各地に打ち込むことだな」
とチカンは言うが、クルド帝国の存在自体国際社会から非難されているし、中国から核をもらうことも現実的ではない。
クルド人は低知能なのでその程度の考えしかできないのだ。
「よし、となれば核だ!中国に核もらおうぜ!日本野郎は皆殺しだ!」
そして会議に参加したのは全員がクルド人なので異論なく狂った作戦が決定された。
「午後の作戦会議は昼食後だ!人肉ケバブでも食いに行こうぜ!」
新首都クルディスタンで流行っている人肉ケバブ。その肉のほとんどは日本人のものであった。
世界進出すれば現地人の人肉ケバブが誕生するだろう。もっとも日本すら制圧しきれないPKKがそれを実現することは不可能だろうが。
「日本の次は中国だ!中国野郎を皆殺しにしてクルド帝国の領土を広げるぞ!ひゃーはっはっはっは!」
だが彼らはできると信じ込んでいた。とんでもないバカだから。
ガチャ
その時、チカンたちが部屋から出る前に扉が開いた。
「ん?」
誰も呼んでいないはずだが、確かに入ってくる者がいた。
その人物は中東系の顔でなく、黒いコートに身を包み両手には何やら棒状の物を二本握っていた。
「な、なんだ...?」
「日本野郎か?」
顔つきから日本人だと判断したクルド人たちはなぜこんなところに日本人がいるのかと疑問に思った。
ここは元首相官邸。現在は皇帝チカン一世の宮殿である。
日本人どころか普通のクルド人も入れるような場所ではない。
ヒュンッ!
クルド人たちが固まっていると、青年は目にも止まらぬスピードで動いた。
「えっ」
チカンは迫りくる日本人に対応することができなかった。
チカンや他のPKKメンバーはみなクルドナイフと新採用した拳銃(クルドガン)で武装しているが、それを知っていながら彼はなんの躊躇もなく攻撃を選んだのだ。
ザンッ!
骨肉が軽快に切り離されるすっきりした音が部屋に響いた。
幸運だったのはそれを喰らった者が痛みを感じなかったことだろう。
「幸せな死に方だな。ありがたく思え」
原因を作った彼は静かにつぶやく。
その場にいたクルド人は次から次へと状況が変わり何が起こったのか理解するのが遅れたが、自分たちの皇帝の首が地面にぼとりと落ちてからしばらくして、ようやく事の重大さに気づいた。
「て、てめえ!」「よくもやりやがったな!」
国の指導者を殺されたことに対し、クルド人たちはそんな舐めた真似をした日本野郎を殺すために武器を抜いた。
パンパン!パンパン!
クルドガンからクソエイムの銃弾が放たれるが、青年はそれらを易々とかわし次の標的に刃を向ける。
「ホワアッ(奇声)!」
この狭い空間で彼に挑むのはまさに無謀と言っていい。
「ぐ"わ"あ"っ"!」
すぐに二人目の犠牲が出る。
「う"ひ"い"っ"!」
直後三人目の犠牲が出るが、これは味方の銃弾が五発も命中したことによる事故死であった。
クルド人はすぐに冷静さを失う生き物なのでパニックになると敵味方の区別がつかなくなる。
無論、誤って味方を殺しても悔いることも嘆くことも全くしない。
「ふざけやがって!」
銃弾を撃ち尽くしたクルド人はクルドナイフを抜き青年に近接戦を挑む。
特に訓練を受けたわけでもない、キチガイ素人が刃物を振り回しているだけだ。
「フォウッ(奇声)!」
そんな攻撃、彼に通用するはずがない。
ザンッ!
ナイフを握った手ごと斬り落とし、そいつが悲鳴を上げる前に心臓を貫き息の根を止めた。
「な、なんなんだこいつは...!」
「誰か来い!この日本野郎を殺せえ!」
他人頼りのクルド人は必死に叫ぶが、願いが叶うことはない。
そもそもなぜ彼がこの場にいるのか、どうやって来たのかを考えていない。
出会ったクルドSPは全員始末した。逃げようとしたバカなクルド人が二階以上から飛び降りて死んだのも何度も目にした。
「クルド人は皆殺しだ...」
青年に一切の慈悲はない。そうしてしまえば、隙を見せればすぐに入り込んでくるクルド人の性格をよく知っているからだ。
「あ、あああ...」
人もどきに人として接する必要はない。ハエやゴキブリを駆除するように無慈悲に攻めることが重要なのだ。
青年はグッと柄を握る力を強めると、一振りで残ったクルド人を全員始末したのであった。
---
「全軍突撃だ!渋谷を取り戻すぞお!」
無線から仲間の声が聞こえてくる。いや、元仲間だ。
かつて日本解放軍に所属していたが、その後方向性の違いで抜けることとなった。
主な敵はクルド人だが他の勢力と戦うこともある日本解放軍。
だが彼はクルド人が最優先だ。とにかくクルド人を殺す。他の勢力は二の次だった。
あまりにもクルド人に執着することから【クルドスレイヤー】の異名をつけられたかつての【漆黒の剣士】キルトは、今はこうしてフリーでクルド人狩りを行う日々である。
「パパ!東京駅前でPKKが捕虜を大量に処刑しようとしているとの情報をキャッチしました!」
突然どこからか聞こえてくる甲高い幼子の声。姿は見えず、その声に「ああ、分かった。すぐ行く」と返すキルトは第三者からすれば不気味に感じるだろう。
だが彼には彼女が見えていた。彼の左耳に装着した機器【オークマー】によって、AIであるミュイの姿を現実世界でも視認でき声も聞くことができるのだ。
これによりミュイも現実世界でパパと会話ができる。ママは...笑。
オークマーはカツラ社の取締役・秀村徹雄という人物が開発したAR(拡張現実)機器であり、彼はこれを使いゲームを開催しARのモンスターに倒されたSBOサバイバーから記憶のカケラを集めSBO事件で亡くなった娘の優香をAIとして蘇らせようと企んでいたのだが、それは事前にある人物によって阻止された。
ぷるるるる!
キルトはスマホについた着信を確認した。
エキルからだ。あのSBOで共闘し仮想現実とはいえけつまんを犯してきたデカマラ黒人からだ。
「よおキルト!東京駅の件は俺たちが片づけたぜ!悪いな、お前の仕事奪っちまってよ!」
繋がるなりエキルは笑いながら仕事を終わらせたことを伝えてきた。
「そうか」
キルトはそっけなく応えるが、エキルの行動の速さは評価していた。
外国人でありながら日本解放軍に参加し活躍を続けているエキルは今では一部隊の隊長という立場である。
「いやあ便利だよなあこのオークマーとかいうAR機器は。AIが自動で情報収集してサポートしてくれるんだからよ!カツラ社に潜入してよかったぜ!」
数ヶ月前になる。秀村がPKKのSBOサバイバーから記憶のカケラを奪おうと彼らの味方になるフリをしてオークマーを渡そうとしているという情報を得たエキルは単身カツラ社に乗り込みSPを全員気絶させ秀村を確保した。
「バカなことはやめるんだ!オークマーの技術を悪用されたらどうするんだ!クルド人は低脳だが奴らを支援している勢力はたくさんあるんだぞ!」
パンパンパンパンパン!
「ぐ"わ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!」
エキルは罰として秀村に一万回ピストンを実行し彼を強制的に説得させた。
そして日本解放軍に彼を引き入れオークマーを量産させた。
エキルはSBOサバイバーのクルド人たちを生け取りにして強制的にオークマーを介して記憶のカケラを奪い取って秀村に提供し、その結果優香(プレイヤー名・ユカ)はAIとして復活。彼女のSBO内でのフレンドだったエイチ(プレイヤー名・ノーシラス)のサポートAIとして活動している。
そのエイチはエキル率いる、主にSBOサバイバーで構成された部隊、日本解放軍【サバイバー部隊】に所属しPKKと戦う毎日を送っている。
「チカン一世及び側近は皆殺しにした。これで指揮は大きく崩れるだろう」
キルトが淡々と伝えると、エキルはあまり驚かずにニヤリと笑った。
「おっ!やるねえ!ま、お前ならヤってくれると思ったぜ。チカン一世...奴は世界から警戒されていた。クルド人は何をしでかすか分からんキチガイだからな。これで少しはテロ民族も弱体化するだろう」
すでに中国含む世界中でテロを起こし始めていたクルド人。
チカン一世を崇拝する心が頭のおかしいキチガイクルド人を更に暴走させていたのだ。
「俺ももう一仕事しねえとな、敵の増援部隊を全滅させた後で一杯やろうや英雄さん」
それだけ言ってエキルは通話を切ると、部下とともに敵の増援部隊を迎え撃った。
「英雄?まさか...」
キルトはオークマーを外し、一人部屋でつぶやいた。
「俺は世界を救わない。クルド人を殺すだけだ」
正義のためではない。ただの自己満足だ。偽善も何もない、クルド人は必ず殺すという一種の脅迫観念のようなものだ。
彼は剣を振り続ける。それは大切な人を守るためではない、クルドを殺すためだけに。世界からクルド人が消え失せるまで。
「新しい国名はクルド帝国だ!我が帝国は全世界に宣戦布告しこの惑星をクルド人の物にする!」
日本政府に任命されたチカンはすぐに日本政府、日本国を解体しクルド帝国を建国。自分は皇帝チカン一世として即位した。
チカン一世は日本列島の支配を進めるためにクルド人以外を皆殺しにすることを指示。
殺した異民族の肉で人肉ケバブを作り食糧とし、交尾しまくって急速にクルド人の数を増やしていった。
これに対し日本国民は反政府軍(日本解放軍)を結成。PKKの支配を打ち破るため激しい抵抗を続けていた。
---
「反政府軍...面倒な奴らだ...ちっ」
日本国首相となったチカン・アッナルは、未だ帝国を続ける反政府軍に舌打ちした。
面倒な連中を一日でも殲滅するために、彼は日々反政府軍に対し苛烈な攻撃を指示していた。
首相のみならず政府自体PKKが乗っ取り、当然自衛隊の指揮権も手にしていた。
だが大半の自衛隊員は反政府軍側につきPKKに銃を向けた。
反乱軍の鎮圧に手間取っているのはそのせいである。
PKKは中国と手を結び"反乱軍鎮圧"の名目で中国軍を派遣してもらった。
無論中国も善意でそのようなことをしているわけでなく、クルド帝国を利用し日本人を殲滅することが中国の真の目的である。
クルド帝国は全世界を支配することを目標にしているが、反乱軍との戦いすら他国の力を借りなければならない現状からして、世界征服など無理だろう。
どうやってアメリカ・中国・ロシア・インドなどの大国を武力で制圧するのだろうか。
クルド人はそういった不都合なことは考えない民族なのだ。
「どうします?もういっそのこと中国に核を打ち込んでもらいますか?」
戦略会議では、トルコ衣装(クルド人曰くクルド衣装)のクルド人たちが軽々しくそんなことを口にする。
「このクルディスタン(旧・東京)以外に核ぶち込んで日本野郎ぶっ殺しましょうや!」
後先を全く考えず軽い気持ちで提案するクルド人たち。
「そうだな。だが中国がクルド帝国に核を打ったとなれば国際社会から非難されるだろう。だから中国は打たない。現実的なのは中国から核をもらってそれを俺たちがクルド帝国各地に打ち込むことだな」
とチカンは言うが、クルド帝国の存在自体国際社会から非難されているし、中国から核をもらうことも現実的ではない。
クルド人は低知能なのでその程度の考えしかできないのだ。
「よし、となれば核だ!中国に核もらおうぜ!日本野郎は皆殺しだ!」
そして会議に参加したのは全員がクルド人なので異論なく狂った作戦が決定された。
「午後の作戦会議は昼食後だ!人肉ケバブでも食いに行こうぜ!」
新首都クルディスタンで流行っている人肉ケバブ。その肉のほとんどは日本人のものであった。
世界進出すれば現地人の人肉ケバブが誕生するだろう。もっとも日本すら制圧しきれないPKKがそれを実現することは不可能だろうが。
「日本の次は中国だ!中国野郎を皆殺しにしてクルド帝国の領土を広げるぞ!ひゃーはっはっはっは!」
だが彼らはできると信じ込んでいた。とんでもないバカだから。
ガチャ
その時、チカンたちが部屋から出る前に扉が開いた。
「ん?」
誰も呼んでいないはずだが、確かに入ってくる者がいた。
その人物は中東系の顔でなく、黒いコートに身を包み両手には何やら棒状の物を二本握っていた。
「な、なんだ...?」
「日本野郎か?」
顔つきから日本人だと判断したクルド人たちはなぜこんなところに日本人がいるのかと疑問に思った。
ここは元首相官邸。現在は皇帝チカン一世の宮殿である。
日本人どころか普通のクルド人も入れるような場所ではない。
ヒュンッ!
クルド人たちが固まっていると、青年は目にも止まらぬスピードで動いた。
「えっ」
チカンは迫りくる日本人に対応することができなかった。
チカンや他のPKKメンバーはみなクルドナイフと新採用した拳銃(クルドガン)で武装しているが、それを知っていながら彼はなんの躊躇もなく攻撃を選んだのだ。
ザンッ!
骨肉が軽快に切り離されるすっきりした音が部屋に響いた。
幸運だったのはそれを喰らった者が痛みを感じなかったことだろう。
「幸せな死に方だな。ありがたく思え」
原因を作った彼は静かにつぶやく。
その場にいたクルド人は次から次へと状況が変わり何が起こったのか理解するのが遅れたが、自分たちの皇帝の首が地面にぼとりと落ちてからしばらくして、ようやく事の重大さに気づいた。
「て、てめえ!」「よくもやりやがったな!」
国の指導者を殺されたことに対し、クルド人たちはそんな舐めた真似をした日本野郎を殺すために武器を抜いた。
パンパン!パンパン!
クルドガンからクソエイムの銃弾が放たれるが、青年はそれらを易々とかわし次の標的に刃を向ける。
「ホワアッ(奇声)!」
この狭い空間で彼に挑むのはまさに無謀と言っていい。
「ぐ"わ"あ"っ"!」
すぐに二人目の犠牲が出る。
「う"ひ"い"っ"!」
直後三人目の犠牲が出るが、これは味方の銃弾が五発も命中したことによる事故死であった。
クルド人はすぐに冷静さを失う生き物なのでパニックになると敵味方の区別がつかなくなる。
無論、誤って味方を殺しても悔いることも嘆くことも全くしない。
「ふざけやがって!」
銃弾を撃ち尽くしたクルド人はクルドナイフを抜き青年に近接戦を挑む。
特に訓練を受けたわけでもない、キチガイ素人が刃物を振り回しているだけだ。
「フォウッ(奇声)!」
そんな攻撃、彼に通用するはずがない。
ザンッ!
ナイフを握った手ごと斬り落とし、そいつが悲鳴を上げる前に心臓を貫き息の根を止めた。
「な、なんなんだこいつは...!」
「誰か来い!この日本野郎を殺せえ!」
他人頼りのクルド人は必死に叫ぶが、願いが叶うことはない。
そもそもなぜ彼がこの場にいるのか、どうやって来たのかを考えていない。
出会ったクルドSPは全員始末した。逃げようとしたバカなクルド人が二階以上から飛び降りて死んだのも何度も目にした。
「クルド人は皆殺しだ...」
青年に一切の慈悲はない。そうしてしまえば、隙を見せればすぐに入り込んでくるクルド人の性格をよく知っているからだ。
「あ、あああ...」
人もどきに人として接する必要はない。ハエやゴキブリを駆除するように無慈悲に攻めることが重要なのだ。
青年はグッと柄を握る力を強めると、一振りで残ったクルド人を全員始末したのであった。
---
「全軍突撃だ!渋谷を取り戻すぞお!」
無線から仲間の声が聞こえてくる。いや、元仲間だ。
かつて日本解放軍に所属していたが、その後方向性の違いで抜けることとなった。
主な敵はクルド人だが他の勢力と戦うこともある日本解放軍。
だが彼はクルド人が最優先だ。とにかくクルド人を殺す。他の勢力は二の次だった。
あまりにもクルド人に執着することから【クルドスレイヤー】の異名をつけられたかつての【漆黒の剣士】キルトは、今はこうしてフリーでクルド人狩りを行う日々である。
「パパ!東京駅前でPKKが捕虜を大量に処刑しようとしているとの情報をキャッチしました!」
突然どこからか聞こえてくる甲高い幼子の声。姿は見えず、その声に「ああ、分かった。すぐ行く」と返すキルトは第三者からすれば不気味に感じるだろう。
だが彼には彼女が見えていた。彼の左耳に装着した機器【オークマー】によって、AIであるミュイの姿を現実世界でも視認でき声も聞くことができるのだ。
これによりミュイも現実世界でパパと会話ができる。ママは...笑。
オークマーはカツラ社の取締役・秀村徹雄という人物が開発したAR(拡張現実)機器であり、彼はこれを使いゲームを開催しARのモンスターに倒されたSBOサバイバーから記憶のカケラを集めSBO事件で亡くなった娘の優香をAIとして蘇らせようと企んでいたのだが、それは事前にある人物によって阻止された。
ぷるるるる!
キルトはスマホについた着信を確認した。
エキルからだ。あのSBOで共闘し仮想現実とはいえけつまんを犯してきたデカマラ黒人からだ。
「よおキルト!東京駅の件は俺たちが片づけたぜ!悪いな、お前の仕事奪っちまってよ!」
繋がるなりエキルは笑いながら仕事を終わらせたことを伝えてきた。
「そうか」
キルトはそっけなく応えるが、エキルの行動の速さは評価していた。
外国人でありながら日本解放軍に参加し活躍を続けているエキルは今では一部隊の隊長という立場である。
「いやあ便利だよなあこのオークマーとかいうAR機器は。AIが自動で情報収集してサポートしてくれるんだからよ!カツラ社に潜入してよかったぜ!」
数ヶ月前になる。秀村がPKKのSBOサバイバーから記憶のカケラを奪おうと彼らの味方になるフリをしてオークマーを渡そうとしているという情報を得たエキルは単身カツラ社に乗り込みSPを全員気絶させ秀村を確保した。
「バカなことはやめるんだ!オークマーの技術を悪用されたらどうするんだ!クルド人は低脳だが奴らを支援している勢力はたくさんあるんだぞ!」
パンパンパンパンパン!
「ぐ"わ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!」
エキルは罰として秀村に一万回ピストンを実行し彼を強制的に説得させた。
そして日本解放軍に彼を引き入れオークマーを量産させた。
エキルはSBOサバイバーのクルド人たちを生け取りにして強制的にオークマーを介して記憶のカケラを奪い取って秀村に提供し、その結果優香(プレイヤー名・ユカ)はAIとして復活。彼女のSBO内でのフレンドだったエイチ(プレイヤー名・ノーシラス)のサポートAIとして活動している。
そのエイチはエキル率いる、主にSBOサバイバーで構成された部隊、日本解放軍【サバイバー部隊】に所属しPKKと戦う毎日を送っている。
「チカン一世及び側近は皆殺しにした。これで指揮は大きく崩れるだろう」
キルトが淡々と伝えると、エキルはあまり驚かずにニヤリと笑った。
「おっ!やるねえ!ま、お前ならヤってくれると思ったぜ。チカン一世...奴は世界から警戒されていた。クルド人は何をしでかすか分からんキチガイだからな。これで少しはテロ民族も弱体化するだろう」
すでに中国含む世界中でテロを起こし始めていたクルド人。
チカン一世を崇拝する心が頭のおかしいキチガイクルド人を更に暴走させていたのだ。
「俺ももう一仕事しねえとな、敵の増援部隊を全滅させた後で一杯やろうや英雄さん」
それだけ言ってエキルは通話を切ると、部下とともに敵の増援部隊を迎え撃った。
「英雄?まさか...」
キルトはオークマーを外し、一人部屋でつぶやいた。
「俺は世界を救わない。クルド人を殺すだけだ」
正義のためではない。ただの自己満足だ。偽善も何もない、クルド人は必ず殺すという一種の脅迫観念のようなものだ。
彼は剣を振り続ける。それは大切な人を守るためではない、クルドを殺すためだけに。世界からクルド人が消え失せるまで。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる