シドの国

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人道主義自己防衛軍

第35話 最も勇敢な少年へ

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 最も勇敢な少年へ

 初めまして。私の名はフラム・バルキュリアス。第四使奴研究所のレベル3技術者だ。
 まずは、直接君に会って話せない事をお詫びさせていただきたい。
 突然こんなところに連れてこられて困惑しているとは思うが、我々は君の味方だ。安心して欲しい。
 この手紙を読んでいるということは、もうベルには会ったのだろう。水色の髪の使奴だ。隷属れいぞくはさせていないが、充分信用に値する。何か分からないことや必要なことがあったら彼女を頼ってくれ。
 外の世界をほとんど知らなかった君には分からないだろうが、君が今いる世界は研究所の防衛システムにより、我々のいた時から200年以上の月日が経過している。しかし、どうか狼狽うろたえないで話を聞いてくれ。

 私の目的を君に伝えたいのだが、まず最初に私の昔話をさせて欲しい。丁度君が研究所に捕らえられて、私がいた第四使奴研究所に収容されて来た頃の話だ。長くなってしまうが、最後まで読んでくれ。

 当時の君はまだ5歳になろうかという子供だった。君の“強制命令”という異能に目をつけた研究員達が、君を“メインギア”の一つとして「多目的バイオロイド」つまり使奴の研究に組み込んだ。メインギアというのは、使奴を作る上で中心となる異能を持った4人の事だ。
 私は最低な男だった。私には“知りたいことを知ることができる異能“があった。紙に適切な問いを書けば、正しい答えが返って来るというものだ。例えば君の家族のこと、君の本当の名前、君の出身地。それから、君を助け出すことができる人物。しかし私は、我が身の可愛さについぞ動くことはなかった。
 それから13年の月日が流れた。私の使奴研究所に対する不満は最早もはやただの破壊計画妄想にまで成り下がり、このまま何も出来ない矮小わいしょうくずとして死んでいくと予感していた。
そんな時にあの事故が起こった。
 研究所の魔導炉まどうろ霊磁暴走れいじぼうそうを起こした。同時に停電と、システムの大規模なエラー。偶発的な事故が、あり得ない確率で重なった。誰かが意図的に起こしたものであることは明白だったが、私の叛乱はんらんの意思は一瞬で現実に気づきしぼんでいった。使奴研究所はバイオロイド研究所であると同時に、水素爆弾や次元結界じげんけっかいを遥かに凌駕りょうがする超兵器の宝庫だ。敵対勢力に狙われないわけがない。故に、こんな緊急事態など恐るるに足らず、停電は幾つもある補助電源で容易にまかなえ、システムエラーは代替プログラムでカバーし、魔導炉も僅か数人のエンジニアが対応にあたれば済むことだった。研究所内をつんざく警告音と目まぐるしく点滅する赤色灯は、我々研究員の焦燥しょうそうあおるに値しなかったのだ。
 しかし君はその事を知らなかった。あの日、君一人を残して誰もいなくなった洗脳室で、君が仕切りにマイクに何かを叫んでいるのが見えた。私は確信したよ。アレは反旗はんきひるがえす唯一無二のチャンスだと。君はあの部屋で13年もの間、ただただ返事をするしかない人形状態の使奴を奴隷にする命令をしていたから、あのマイクが使奴部隊の誰かに通じる事に気付いていたんだろう。
 私は他の研究員の目を盗み、あの部屋のマイクを出来るだけ多くの機器に繋いだ。廊下や部屋には勿論もちろん、他の使奴研究所や、まだ培養液ばいようえきに浸かる実験中の使奴や出荷待ちの使奴達、使奴部隊のインカムに。君が何を叫んでいるかは知らなかった。けどそれはきっと「研究員を全員殺せ」とか「自分を助けろ」といった内容であると確信していた。私は妄想に成り下がっていた叛乱劇に心をおどらせた。しかし、君が言った一言は私の期待を根底からくつがえした。
「生き延びろ」
 私の妄想では、血塗ちまみれで地に伏す研究員や、苦しみにもだえる顧客こきゃく共の顔。それが全てだった。破壊の限りを尽くして、この生命を冒涜ぼうとくする狂った牢獄ろうごくことごとく破壊することしか頭になかった。
 けど君は違った。君は13年間研究所に拘束されて、親とも離れ離れにされて、人生の一切を奴隷のように働かされた。そして今この最初で最後のチャンスという瞬間にも、君は使奴達の身を案じていた。憎しみに支配されてなどいなかった。
 私は自分が情けなくなった。思い出したんだ。そもそも自分が何故研究所を憎んでいたかを。自分の手塩にかけて育てた娘達が、血の繋がりこそなくとも愛しい我が子が、醜悪しゅうあくな金持ちや研究員共の玩具おもちゃにされていることがこの上なく腹立たしく、彼女らをないがしろにされたことが何より悲しく、どうしても許せなかった。私も最初は君と同じように、あの娘達を助けたかったんだ。

 それを君は思い出させてくれた。だから君に手を貸したい。いや、手伝って欲しい。彼女達への償いの手伝いを。
 君の為に二つ贈り物を用意した。一つは君の名前だ。
 ハザクラ。
 私の異能で知った君の名前だ。まだ幼かった君は自分の名前も覚えていなかった。若しくは、誘拐されたショックで記憶を閉ざしてしまったのかもしれない。ハザクラという名前は、君が生まれるずっと前から君のご両親が2人で決めた名前だ。とても素敵な名前だと思う。
 もう一つの贈り物は力だ。君がこの滅びた世界で迷わぬように。自分の信じる正義に使ってほしい。

 君と語り合えない事を心から残念に思う。私はもうここに居られない。全てを君1人に任せてしまう事をどうか許してほしい。
 最後に君のご両親の事だが、ご両親は君が誘拐された後、1人の子も設けること無く君の無事を心から願い寿命を迎えたそうだ。周囲の人達から信頼される立派な人だった。私もご両親共々、君の無事を心から祈っている。どうか君の願いが叶いますように。

 フラム・バルキュリアス



~人道主義自己防衛軍 医務室~

「……ハザクラ」
「ああ、それが君の名前だそうだ」
 上体を少し起こしたベッドで譫言うわごとのようにつぶやいたハザクラに、ベルが手を後ろで手を組みながら答える。
 研究所を出たばかりのハザクラは、研究所の防衛装置“浮島”が作り出した時間壁による波導酔はどうよいで、あまり頭が働いていなかった。
「フラム様は50年程前に息を引き取られた。魔法で延命していたとはいえ、180年という長い人生は、普通の人間にはあまりにも過酷だった。その手紙は、死ぬ2年前に書かれた物だ」
「そうですか……」
 ハザクラはうつろな目で窓の外を見る。地上5階にある医務室から見える運動場では、数千人の軍人達が隊列を組み、先頭に立っている人物の話を誰1人動く事なく聞いている。
「……この、”もう一つの贈り物は力だ“とありますが、これは何ですか?」

「この国だ」

 ベルが窓の外に顔を向ける。
「人道主義自己防衛軍。人口30万人の全員が軍人という、世界一の軍事大国。200年前、私とフラム様が2人で造り始めた国だ。私の使奴細胞とフラム様のクローン細胞を掛け合わせて作った人造人間、その末裔まつえい全員が軍人であり、国民であり、君の力になる。フラム様が、遠い未来に君が道に迷わぬようにと血汗を流し完成させた、今尚他の国々に一切侵されない圧倒的武力。これがフラム様からの二つ目の贈り物だ」
 ベルはハザクラに目線を戻す。その目には力強い決意が宿っていた。
「正直、いくら話に聞いているとはいえ、私は会ったばかりの君を信頼することは難しい。だから」
 ベルはハザクラにバッジを差し出す。それは人道主義自己防衛軍で“少尉しょうい“の階級を表す物だった。
贔屓目ひいきめに見てもここからだ。我々を使いこなす為に、い上がって見せろ」
 ハザクラはベルが差し出したバッジを細目で見つめると、てのひらでグっと押し返した。
「……?不服か?」
「違う」
 ハザクラはベッドから立ち上がり、窓の外の軍隊を睨みつける。
「別に俺は頭が良くない。当然アナタからしたら赤ん坊もいいとこだ。俺には使奴研究所で植え付けられた、アイツらにとって都合がいいようにかたよった知識しかない」
 窓から目を離し、今度はベルをにらみつける。
「そんなヤツにバッジをつけるような階級は相応しくない。1番下からでいい」
 ベルは目を丸くしてハザクラの目を見る。
「――――くっ」
 そして、大声で笑い出した。
「あっはははははは!!確かにその通りだ!!良いだろう!最下級の兵士見習いから始めてもらおう!幸いこの国では知識欲のある者に貴賎きせんはない!要求されればどんな資料でも用意しよう!」
「それは助かる。今の俺には何を知ったら良いのかの知識もない。アナタが適当そうな物を選んでくれ」
「ふっ。階級は望まなくとも、総統そうとうである私を顎で使うか……。それどころか、さっきバッジを拒否した時に“知識”については自らを卑下ひげしたが、戦闘能力に関しては言及がなかったな。自信があるのか?」
「自信はないが、恐らくあそこにいる連中には負けない」
「くふふふふ……。口だけは達者だな」
「行動でも示す。半年後に誰かと訓練試合を組んでくれ。そうだな……彼女とがいい」
 ハザクラが指さした先には、軍隊の先頭で演説をする緑のポニーテールが特徴的な小柄な女性。マーチの姿があった。
「マーチか……?見た目で決めたならやめておけ。彼女は筋力こそないものの、魔法と戦略に秀でたこの国の頭脳だ。その実力で、我が国を5等分したうちの1つの軍団”ゴウヨク“のトップを任されている。別の相手にした方がいい」
「そんな遠回りをしている場合じゃない。あと、別に見た目で決めたわけでもない。彼女と組んでくれ」
 ベルは不振がってハザクラを見る。しかしハザクラの目に迷いはなく、黙ってマーチを見つめている。
「…………わかった。半年後だな」
「頼んだ。あと、俺の素性は誰にも言わないでくれ。明かしたい人にだけ明かすし、その時は信じてもらえるよう口添えを頼む」
「ああ、わかった」

 ベルはハザクラの行動を不振がったが、その不信感はさらに募ることとなる。最下級同士の模擬戦を行わせても連戦連敗。時折班長や部隊長を交えて演習を行うも、成績は常に最下位。知力面でも、ベルに大量の資料を用意させたにも拘らずテストの成績は常に最底辺で、一切の進歩が見られなかった。

 しかし、約束の半年後。彼は人道主義自己防衛軍一の軍師、ゴウヨクの指揮官マーチを無傷で完封し、そのジャイアントキリングは国内にハザクラという異質な外来人の存在を知らしめることとなる。

 その一戦を皮切りに、テストや免許試験で次々と満点を出し進級。ヒダネの大物新人レオや、ベルを除いて国内最強とうたわれたジャハルに連戦連勝。3年後にはマーチ、レオ、ジャハルとの3対1という異例の模擬戦でさえ勝利し、余りに信じがたい新幹部の誕生は国外にも知れ渡った。

 使奴研究所のメインギアとして囚われていたはずの彼が、ここまでの実力を得るに至った理由は全部で三つ。
 一つ目は、ハザクラに施された知識の植え付けが、使奴に行われているものと大差なかったということ。
 脱走防止の情報操作のためにハザクラの知識をかたよらせることは使奴研究所にとって労力に見合わず、かつハザクラの異能をフルに発揮する為には、ハザクラ自身が多くの知識を得る必要があった。
 そのためハザクラは自分が思っているよりも恵まれた知識を既に持っており、その知識を元にした勘の鋭さや思考能力が今後の展開に大きく貢献した。
二つ目は彼の強力な異能。
 本来、彼と同じ異能を保有した者は長生きできない。強制命令は自分にも強力な自己暗示という形で作用し、ちょっとした自己嫌悪で不可避の自殺に至ってしまうためだ。
 しかし彼は皮肉にも研究所のおかげで、精神が成熟し異能への理解が深まるまで生き長らえた。更には、日々自分よりも数段に高い能力を持つ使奴を洗脳させ続けるという作業を強制されていた。これにより異能の力は大幅に成長し、使奴相手にも十分戦える程の性能に匹敵していた。
 この鍛え抜かれた異能、強制命令とそれを応用した自己暗示という能力は戦闘や学習のみならず、人と関わる全ての物事に対して凄まじい効果を発揮した。
三つ目は、ハザクラの師の存在。
 彼は研究所を出て人道主義自己防衛軍に捕捉される前から、ある人物によって外の世界の惨状を予感していた。
 使奴という存在。異能の使い方や戦い方。恐怖との付き合い方。
 それらはひとりぼっちだったハザクラに多大な自信と余裕を与え、彼を大きく成長させた。

 ハザクラは”ヒダネ“の指揮官就任式の時、師から貰った赤いペンダントそ見つめながら彼女の事を思い出していた。
 そして、壇上にいるベルに名前を呼ばれ、ゆっくりと前に出て壇上に上がり振り向く。
 大勢の軍人達、そして中継で見ているであろう他の軍人達。そして恐らく外の世界にも発信されるであろう今回の就任式。そこで、彼は3年前のことを思い出す。
 自分はかつてメインギアとして、多くの使奴を洗脳してきた。そして解放しようとした。ここで下手なことを言えば、どこかで生き残っている使奴研究員達に自分の居場所を知らせることになる。しかし、仲間を募るのであればここしかない。自分の正義に賛同してくれる使奴を……
「生き延びろ!!お前らの命は使い捨てではない!!」
 突然のハザクラの発言に、就任式の会場は一切意味を理解できず凍りついた。しかし、ベルだけがその言葉の意味を理解し、一言一句変えないよう報道班に伝え外の世界へ発信した。
 フラムを憎悪の闇から引きがしたあの言葉。使奴を操っていた糸を切ったあの言葉。「生き延びろ」という言葉は良くも悪くも、イチルギを始めとする外の世界にいる“その意味を理解できる人物”達の元へ届き、彼等の動向を変えた。

 この数ヶ月後。ハザクラの元へ、その内の1人が訪ねてくる事になる。

「何だこの金網」
「こっから先が人道主義自己防衛軍の領土なのよ。こっちから正面に回りましょ」
「えー折角なんだし侵入しようよー!」
「何が折角なのよっ!!」

 傍若無人な快楽殺人鬼を連れて……
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