全てが終わる、その日まで

序章第4章迷宮都市編

父親の過去と母親の過去

「ここは？」
えっと、確か私は、
「目が覚めたんだ、よかった途中、気絶しちゃったから」
「ごめんなさい！依頼はどうなりました？」
「まだだよ、ほんの数分しか気絶していなかったからね」
「よかった、でもなんで属性龍王討伐なんてクエスト受けたんですか？Sランク上位の魔物ですよね？」
「ああ、昇格試験を兼ねてるんだよ」
「あ、なるほどです」
「敬語やめてくれるとありがたいかな」
「ごめん！やめてほしいって言ってたよね」
「無理しなくていいよ」
「いや、SSランクの人のお願いは聞かなきゃ」
「まだ早いよ」
「なる自信はあるんだね」
「まぁね、そろそろ行こう」
「そうだね、ところで、パーティメンバーってどんな人ですか？」
「そうだねぇ、優しいけど強くて、ちょっと抜けてるかな」
「大丈夫なのか？」
「大丈夫だよ、魔法だけならSSランクの人に引けを取らない」
「本当？」
「ギルド認定」
「それ、なんでSランクになってないのか不思議だ」
「暇がなかったのと、そのほかがちょっと…」
「なるほど」
そんな話をしながら門へ向かって街道を歩いていた。すると…
バサッ
「うん？」
後ろを振り返ると
「いやぁぁぁぁぁあああぁ」
「走って行っちゃった。誰なんですか？あのひt」
「ヤバイヤバイ追いかけなきゃ」
「ちょっと、どこ行くんだ？っておい」
「あとで説明するから、先、門行っといて」
「あの人本当にSSランク目前なのか？まぁ、とりあえず門、行くか」
なんて、独り言を呟いていた。

一方その頃、ライアは

「ちょっと、ちょっと待って誤解だ」
「何がよ！女の人と歩いていたのに」
「だから、それを今話そうと」
「言い訳なんて聞きたくないわ！」
「とりあえず止まれって」
「嫌よ！」


「はぁはぁ、やっと止まった、はぁはぁ」
「はぁはぁ、で、あの女誰？」
「大丈夫だよ」
「ごめんね、勘違いだった」
「あ、さっき叫びながら走って行った人だ」
「紹介するよ。パーティメンバーで、俺の恋人、基婚約者、スイだ」
「スイです、よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
「あった時の様な態度でいいのに」
「絶対に無理、自分より弱い人には使うけど、強い人には使いたくない」
「別に気にしないのに」
「なんのこと？」
「喋り方のこと」
「普通でいいよ」
「だってさ」
「うう、わかった」
「とりあえず行こうか」