すみません、妻です

まんまるムーン

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   長谷川先生は、開業以来ずっと一人でやってきたので、片付けがなかなか出来ないらしく、とりあえず掃除などをやってもらえますか、と言った。

掃除道具が揃っているか分からなかったので、必要な物は家から持って行った。

掃除用の服や道具などを用意すると、すごい荷物になった。

服などは大きめのバッグに収まったが、道具の方は治まらないので風呂敷に包んで持っていくことにした。



 事務所の玄関が開くと、先生は笑顔で迎えてくれた。

この丁度いい笑顔で緊張がほぐれた。

玄関には花のオブジェが飾ってあった。

「それは、お客さんからの頂き物なんです」と先生は言った。

お客さんからプレゼントされるなんて、この人はいい人に違いない! 

またまた緊張がほぐれた。

玄関は全く散らかってなくて、掃除も行き届いているようだった。

そして応接室へ案内された。応接室は明るくて窓から光が燦々と差し込んでいた。

真ん中に淡いグリーンの応接セットがあった。

奥に三人掛けのソファ、手前に一人掛けのソファが二つ、間に大きめのテーブルが置かれてあった。

壁には大きな扉付きの本棚があって、中には法律関係の難しそうな本が並んでいる。

それ以外に家具は無く、装飾品も何もなかった。

少し殺風景だなと思った。

ここも掃除が行き届いていて、これ以上何かをする必要も無さそうだった。

と言う事はあれか!


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