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第十章 マーマレード元皇太子の反撃
元婚約者はクリスをものにするために色々と画策しました
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「クリス、やっと君を手に入れられるよ」
エドはベッドで寝ているクリスの頬に手を這わせた。
エドにとってクリスは恋しい婚約者だった。
可憐で可愛くて、おシャメなところもあって一緒にいて飽きなかった。年齢は同じだったが、人に対して気遣いできる少女で、色々と口うるさいところもあったが、それはそれでエドは気にいっていた。
でも、ちょっといたずらしようとしたパーティー会場でクリスにあの天敵のシャラザールが憑依していることが判って唖然としたのだ。
一発シャラザールに殴られて前世の記憶が全て戻った。
自分は全能神ゼウスの息子ディオニューソス、豊穣とブドウ酒と酩酊の神だったのが、不貞をして怒った妻がシャラザールを指向て天界から叩き落されたのだった。
そして、パーティ会場で更にボコボコにされたエドワードは、また、昔の記憶を飛ばしたが、クリスにシャラザールが重なって潜在意識で避けてしまったのだった。
でないと、あんな公爵令嬢に引っかかる訳はなかった。
黒い石はその全てを思い出させてくれた。
そう、シャラザールさえ居なればそのままクリスと結婚できていたのだ。
子供の頃から夢だったクリスと結婚出来るはずだったのだ。
天界から叩き落されて、更にクリスの結婚を邪魔されて、2度も邪魔してくれたシャラザールは地獄へ叩き返してやった。
後は既成事実を作るだけだった・・・・
いやらしい下卑た笑みをエドはして布団に手をかけようとした。
「誰だ!」
人の気配を感じてエドは叫んだ。
「私です」
侍女のアガサが入ってきた。
「アガサか、シャーロット夫人は帰られたか」
「王妃様のところへ行かれたようですが、その後帰られたのは確認しました。それよりもサロモン様が報告があると」
アガサの後ろからサロモンが入ってきた。
サロモン・フィッシャー、ボフミエ帝国最強の魔導師でクリスとの最終決戦でシャラザールにやられたが、ボフミエ3魔道士が現れたどさくさに紛れて逃げ出したのだった。
そして、辺境の地、北方丿ザレの地でシャラザールに敵対するエドと意気投合その配下になっていたのだった。
アガサはそのサロモンが1年前からミハイル家に入れていたメイドだった。
「どうしたサロモン?」
「実はスカイバードでクリス様付きのメイドや騎士たち7名が入国したとの情報が入りました」
「ウィルやメイか」
「はい。明日にはこちらに押しかけてくると思われますが」
「もう来たのか。えらく早く動いたな。クリスがこちらに来てから3日もたっていなかろう。まあ、彼奴等はその方の報告を見ると力はあるが単細胞だ。そのまま客室に通してその方の催眠魔術で眠らせて拘束すれば良かろう」
「了解しました。しかし、連絡が取れなくなると殿下の姉上様達が動かれる可能性が大きくなりますが」
サロモンは懸念事項を口にした。
「そうだな。それ以外にオーウェンも赤い死神もいるし、こちらに来るだろう。面倒だな」
エドは少し考え込んだ。
「早急に対策を立てねばなるまいか。止む終えまい。少し早いが次の作戦に移行しよう。アガサ、ここは頼んだぞ」
そう言うとサロモンを従えて足早にエドは病室を立ち去った。
エドはベッドで寝ているクリスの頬に手を這わせた。
エドにとってクリスは恋しい婚約者だった。
可憐で可愛くて、おシャメなところもあって一緒にいて飽きなかった。年齢は同じだったが、人に対して気遣いできる少女で、色々と口うるさいところもあったが、それはそれでエドは気にいっていた。
でも、ちょっといたずらしようとしたパーティー会場でクリスにあの天敵のシャラザールが憑依していることが判って唖然としたのだ。
一発シャラザールに殴られて前世の記憶が全て戻った。
自分は全能神ゼウスの息子ディオニューソス、豊穣とブドウ酒と酩酊の神だったのが、不貞をして怒った妻がシャラザールを指向て天界から叩き落されたのだった。
そして、パーティ会場で更にボコボコにされたエドワードは、また、昔の記憶を飛ばしたが、クリスにシャラザールが重なって潜在意識で避けてしまったのだった。
でないと、あんな公爵令嬢に引っかかる訳はなかった。
黒い石はその全てを思い出させてくれた。
そう、シャラザールさえ居なればそのままクリスと結婚できていたのだ。
子供の頃から夢だったクリスと結婚出来るはずだったのだ。
天界から叩き落されて、更にクリスの結婚を邪魔されて、2度も邪魔してくれたシャラザールは地獄へ叩き返してやった。
後は既成事実を作るだけだった・・・・
いやらしい下卑た笑みをエドはして布団に手をかけようとした。
「誰だ!」
人の気配を感じてエドは叫んだ。
「私です」
侍女のアガサが入ってきた。
「アガサか、シャーロット夫人は帰られたか」
「王妃様のところへ行かれたようですが、その後帰られたのは確認しました。それよりもサロモン様が報告があると」
アガサの後ろからサロモンが入ってきた。
サロモン・フィッシャー、ボフミエ帝国最強の魔導師でクリスとの最終決戦でシャラザールにやられたが、ボフミエ3魔道士が現れたどさくさに紛れて逃げ出したのだった。
そして、辺境の地、北方丿ザレの地でシャラザールに敵対するエドと意気投合その配下になっていたのだった。
アガサはそのサロモンが1年前からミハイル家に入れていたメイドだった。
「どうしたサロモン?」
「実はスカイバードでクリス様付きのメイドや騎士たち7名が入国したとの情報が入りました」
「ウィルやメイか」
「はい。明日にはこちらに押しかけてくると思われますが」
「もう来たのか。えらく早く動いたな。クリスがこちらに来てから3日もたっていなかろう。まあ、彼奴等はその方の報告を見ると力はあるが単細胞だ。そのまま客室に通してその方の催眠魔術で眠らせて拘束すれば良かろう」
「了解しました。しかし、連絡が取れなくなると殿下の姉上様達が動かれる可能性が大きくなりますが」
サロモンは懸念事項を口にした。
「そうだな。それ以外にオーウェンも赤い死神もいるし、こちらに来るだろう。面倒だな」
エドは少し考え込んだ。
「早急に対策を立てねばなるまいか。止む終えまい。少し早いが次の作戦に移行しよう。アガサ、ここは頼んだぞ」
そう言うとサロモンを従えて足早にエドは病室を立ち去った。
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