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モンモン視点 お嬢様に召使いとしてこき使われています?
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私はモンモン・ジパグ、五歳よ。
お父様は東方の辺境の島ジパグ王国の皇太子、お母様は東方の陳王国の王女様なの。私も当然ジパグ王国の王女様よ。
本来は……と言うか、現実もそうなんだけど、普通はとても大切に敬われる存在なのよ。
でも、このボフミエ魔導国では、王子様とか王女様がそれこそ吐いて捨てるほどいるから、全然目立たないとし、ジパグ王国なんて辺境の小国の王女では召使い程度にしか見られていないのよ。
母国に帰れば花よ蝶よって、大切にされるけど、ここでは
「モンモン、お腹へった」
横のアリスに言われれば、ポケットからお菓子を出して、食べさせるし、
「モンモン、お勉強に行こう!」
と言われれば、仕方なしに、アリスのお母様の恐怖の授業に連れ出される始末なの。本当に召し使い兼側近みたいなものよ!
そう、この国、ボフミエ魔導国で一番大切にされているお子様が、このアリス・ドラフォードなのよ。
母がこの国で一番偉い筆頭魔導師のクリスティーナ様、父が南方の世界最大の領土の広さを誇るドラフォード王国の皇太子で、その国の王女様でもある私と同い年の女の子なのに!
まあ、両親が偉いだけでなくて、この子は赤い死神と近隣諸国から恐れられている北の大国ノルディン帝国の皇帝陛下に三歳の時に「お馬になって!」と頼んで馬にしたり、戦神で全能神でもありシャラザール教の現神様であるシャラザール様に「シャラおばちゃん」、最初は「シャラおばあちゃん」と呼んでひんしゅくを買ったらしい、と呼んで許される稀有の人垂らしの力を持っているのよ。魅了の力があるのではないかと疑うくらい年上を手のひらで転がすのがうまいわ。
現に我が家のお父様もお母様も
「まあ、アリスちゃんは凄いな」
「アリスちゃん、この年でそんなことが出来るなんて凄いわ」
といつも感心しているし、
「モンモンもアリスちゃんを見習って、ちゃんとやるのよ!」
と、私を比較して叱ってくれるんだけど、本当のアリスを知って虐げられている私からしたら微妙なところなのに。
確かにアリスの魔術は凄いわ。皆が言うようにいずれこの魔導国の筆頭魔導師を継ぐことになるのは確実よ。でも、書類の処理とかはまだまだで、いつもクリス様にしごかれてヒイヒイ泣いているし、がさつで行き当たりばったりで、傍にいるものにしたら、生きた心地がしないんだけど……
後始末するのはいつも私の仕事だし、本当に大変なのよ!
「モンモンちゃんは凄いわ」
「こんなに小さいのにアリスの尻拭いばかりさせてごめんなさいね」
ミアさんやクリスティーナ様からは感謝されているからまあ、いいんだけど……
陳王国のおじいさまからはくれぐれも宜しく頼むぞと頭を下げられているし、何しろ陳王国は長年ノルディン帝国からの圧力を堪え忍んで来た国だから、クリスティーナ様や次の筆頭魔導師様と親しくなることは国の存亡に関わる大問題なのよ。
こんな五歳の女の子に頼るなよと言いたかったけど、北の大国のノルディン帝国の赤い死神皇帝を馬に出来るのはアリスだけだから、皆本当に必死なのよ。
もっともそのアリスの最強の人垂らしの能力が通用しないのがそのお母様で、いつもしごかれて泣いているんだけど……
でも、絶対に泣いているのは嘘だと思う。そのお母様がいなくなったとたん、真顔になって、あの糞ばばあ、許さない! とか、絶対に大きくなたったら仕返ししてやる。とか、言い出すんだから……
まあ、仕返しすると言っても、おやつを取り上げてやるとか、とてもほほえましいものだったけど。
「お母様はすぐに私のお菓子を取り上げるんだから!」
そう文句を言って、私のお菓子を取り上げるのはやめてほしい!
あなたは代わりがもらえるからいいでしょ!
って、アリスは言うけれど、侍女が良い顔はしないわよ!
私が言い返したら、私は侍女やお父様にいくら頼んでも、お母様がダメだって言ったらダメだって聞いてくれないのよ!
そう、アリスのお母様のクリス様も周りからは恐れられているのよ。見た目はお人形様みたいに可愛いんだけど、逆鱗に触れた魔王を浄化したとか、前ノルディン帝国の皇帝を雷撃で攻撃したとか、武勇伝には事欠かない。ここの母娘は周辺諸国に恐れられている赤い死神にも恐れられているのよ。
だから私は人身御供になる覚悟でいつもアリス様にお仕えしているのよ……
「痛い、痛いったら」
そう書いていたら横から思いっきりそのアリスにほっぺたをつねられた。
「ちょっと、モンモン、この文章は何よ。この文章は」
私が書いたこの文章を見て苛烈な王女様のアリスが切れてくれた。
「違うでしょ。私がいつ、あなたからお菓子取り上げたのよ?」
「この前取り上げたじゃ無い!」
「お菓子抜きにされたから、あなたの半分分けてもらっただけじゃない。お返しに料理長が作ってくれたホールのイチゴケーキをあげたじゃない!」
アリスは怒っているんだけど……
「あんな大きなお菓子くれるからまた太っちゃったじゃ無い!」
私が文句を言い返すと、
「当たり前でしょ。あんなデカいのを一人で食べるからじゃない! 侍女達にも分けてあげると思ったのに欲張りなんだから」
アリスが指摘してくれた。
「それに何よ。この私はアリス様の召使いだってところ……私がいつあなたを召使いのようにこき使ったのよ。どちらかというと使われているのは私じゃない! 馬のおじちゃんに頼んで陳王国への物資の援助を一割増やしたり、お父様に頼んで農務省の人員を一割増やしたりしているんだから。どちらかというと使われているのは私よね」
「まあまあ、アリス。今度私の国の『ういろう』っていう餅米使ったお菓子をあげるからね」
「えっ、それって今お母様が食べてとても美味しかったって言うあのお菓子なの?」
アリスが即座に食いついてきた。
アリスは単純で美味しいお菓子さえ食べていれば機嫌が良いのよ。本当に扱いやすいんだから。
おっと、これは絶対にアリスには見せないようにしないといけないわ。
「で、もう一つお願いがあるんだけど」
私が上目遣いで見上げた。
「ええええ! また……」
アリスがうんざりした顔をしてくれたけれど……お菓子を餌にしたアリスはチョロいのよ。
嫌がるのは最初だけだから……これは本人には絶対に内緒よ!
お父様は東方の辺境の島ジパグ王国の皇太子、お母様は東方の陳王国の王女様なの。私も当然ジパグ王国の王女様よ。
本来は……と言うか、現実もそうなんだけど、普通はとても大切に敬われる存在なのよ。
でも、このボフミエ魔導国では、王子様とか王女様がそれこそ吐いて捨てるほどいるから、全然目立たないとし、ジパグ王国なんて辺境の小国の王女では召使い程度にしか見られていないのよ。
母国に帰れば花よ蝶よって、大切にされるけど、ここでは
「モンモン、お腹へった」
横のアリスに言われれば、ポケットからお菓子を出して、食べさせるし、
「モンモン、お勉強に行こう!」
と言われれば、仕方なしに、アリスのお母様の恐怖の授業に連れ出される始末なの。本当に召し使い兼側近みたいなものよ!
そう、この国、ボフミエ魔導国で一番大切にされているお子様が、このアリス・ドラフォードなのよ。
母がこの国で一番偉い筆頭魔導師のクリスティーナ様、父が南方の世界最大の領土の広さを誇るドラフォード王国の皇太子で、その国の王女様でもある私と同い年の女の子なのに!
まあ、両親が偉いだけでなくて、この子は赤い死神と近隣諸国から恐れられている北の大国ノルディン帝国の皇帝陛下に三歳の時に「お馬になって!」と頼んで馬にしたり、戦神で全能神でもありシャラザール教の現神様であるシャラザール様に「シャラおばちゃん」、最初は「シャラおばあちゃん」と呼んでひんしゅくを買ったらしい、と呼んで許される稀有の人垂らしの力を持っているのよ。魅了の力があるのではないかと疑うくらい年上を手のひらで転がすのがうまいわ。
現に我が家のお父様もお母様も
「まあ、アリスちゃんは凄いな」
「アリスちゃん、この年でそんなことが出来るなんて凄いわ」
といつも感心しているし、
「モンモンもアリスちゃんを見習って、ちゃんとやるのよ!」
と、私を比較して叱ってくれるんだけど、本当のアリスを知って虐げられている私からしたら微妙なところなのに。
確かにアリスの魔術は凄いわ。皆が言うようにいずれこの魔導国の筆頭魔導師を継ぐことになるのは確実よ。でも、書類の処理とかはまだまだで、いつもクリス様にしごかれてヒイヒイ泣いているし、がさつで行き当たりばったりで、傍にいるものにしたら、生きた心地がしないんだけど……
後始末するのはいつも私の仕事だし、本当に大変なのよ!
「モンモンちゃんは凄いわ」
「こんなに小さいのにアリスの尻拭いばかりさせてごめんなさいね」
ミアさんやクリスティーナ様からは感謝されているからまあ、いいんだけど……
陳王国のおじいさまからはくれぐれも宜しく頼むぞと頭を下げられているし、何しろ陳王国は長年ノルディン帝国からの圧力を堪え忍んで来た国だから、クリスティーナ様や次の筆頭魔導師様と親しくなることは国の存亡に関わる大問題なのよ。
こんな五歳の女の子に頼るなよと言いたかったけど、北の大国のノルディン帝国の赤い死神皇帝を馬に出来るのはアリスだけだから、皆本当に必死なのよ。
もっともそのアリスの最強の人垂らしの能力が通用しないのがそのお母様で、いつもしごかれて泣いているんだけど……
でも、絶対に泣いているのは嘘だと思う。そのお母様がいなくなったとたん、真顔になって、あの糞ばばあ、許さない! とか、絶対に大きくなたったら仕返ししてやる。とか、言い出すんだから……
まあ、仕返しすると言っても、おやつを取り上げてやるとか、とてもほほえましいものだったけど。
「お母様はすぐに私のお菓子を取り上げるんだから!」
そう文句を言って、私のお菓子を取り上げるのはやめてほしい!
あなたは代わりがもらえるからいいでしょ!
って、アリスは言うけれど、侍女が良い顔はしないわよ!
私が言い返したら、私は侍女やお父様にいくら頼んでも、お母様がダメだって言ったらダメだって聞いてくれないのよ!
そう、アリスのお母様のクリス様も周りからは恐れられているのよ。見た目はお人形様みたいに可愛いんだけど、逆鱗に触れた魔王を浄化したとか、前ノルディン帝国の皇帝を雷撃で攻撃したとか、武勇伝には事欠かない。ここの母娘は周辺諸国に恐れられている赤い死神にも恐れられているのよ。
だから私は人身御供になる覚悟でいつもアリス様にお仕えしているのよ……
「痛い、痛いったら」
そう書いていたら横から思いっきりそのアリスにほっぺたをつねられた。
「ちょっと、モンモン、この文章は何よ。この文章は」
私が書いたこの文章を見て苛烈な王女様のアリスが切れてくれた。
「違うでしょ。私がいつ、あなたからお菓子取り上げたのよ?」
「この前取り上げたじゃ無い!」
「お菓子抜きにされたから、あなたの半分分けてもらっただけじゃない。お返しに料理長が作ってくれたホールのイチゴケーキをあげたじゃない!」
アリスは怒っているんだけど……
「あんな大きなお菓子くれるからまた太っちゃったじゃ無い!」
私が文句を言い返すと、
「当たり前でしょ。あんなデカいのを一人で食べるからじゃない! 侍女達にも分けてあげると思ったのに欲張りなんだから」
アリスが指摘してくれた。
「それに何よ。この私はアリス様の召使いだってところ……私がいつあなたを召使いのようにこき使ったのよ。どちらかというと使われているのは私じゃない! 馬のおじちゃんに頼んで陳王国への物資の援助を一割増やしたり、お父様に頼んで農務省の人員を一割増やしたりしているんだから。どちらかというと使われているのは私よね」
「まあまあ、アリス。今度私の国の『ういろう』っていう餅米使ったお菓子をあげるからね」
「えっ、それって今お母様が食べてとても美味しかったって言うあのお菓子なの?」
アリスが即座に食いついてきた。
アリスは単純で美味しいお菓子さえ食べていれば機嫌が良いのよ。本当に扱いやすいんだから。
おっと、これは絶対にアリスには見せないようにしないといけないわ。
「で、もう一つお願いがあるんだけど」
私が上目遣いで見上げた。
「ええええ! また……」
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