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第四部 第四部 古の古代帝国公爵家の野望
婚約者と公衆の面前で食べさせやってしまいました
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小さい頃のアドが王宮の庭園をバックに映っていた。小さい時も様になっている。
そして、その前に目をキラキラして周りを見ている小さい私が……
そして、いきなり私の前でアドが跪いたんだけど。
ええええ! これって、ひょっとして……
私は嫌な予感全開だった。
「フラン、僕と婚約してください」
「はい、私の王子様」
そう言って小さい私はアドの手を取っていた。
「きゃあ」
「可愛い、王子様」
「フラン様もおませ」
観客が声を上げてくれるし。
な、なんでこんな映像が残っているのよ! どこから撮っていた?
ちょっと、とても恥ずかしいんだけど。
私は真っ赤になった。
その下に『こうして僕らは婚約しました』のテロップが出ているし。
映像は少し大きくなって二人して勉強している微笑ましい様子、魔術の訓練。
中等部に入学。
そして、この高等部入学、そして……
ハッピ堂のプリンを手に持ったアドがスプーンですくって
「はい、フラン」
私の口元に持って来てそれを私がぱくりと食べた。
「キャー」
「食べさせた」
「アツアツよ」
黄色い歓声が沸き起こる。
な、なんでこんな映像があるのよ。ちよっ、ちょっと待って!
私はもう真っ赤だ。
それもそこで画面が止まってるんだけど。
「ええええ!」
その下には『ハッピ堂も出来て11年。お二人を応援しています』の文字が。
ちょっと、何よ、これは
私はアドをきっとして睨みつけたけれど、アドはどこ吹く風で無視してにこやから微笑んでいるんだけど。
そこへ店の扉が開いてオーナーが登場した。
「はい、皆様。ようこそお越しいただきました。ハッピ堂は出来て11年。このように殿下とフラン様に愛されております。と、なんと、今日はそのお二人がいらっしゃるではないですか?」
白々しくオーナーが私たちをみんなに紹介してくれるんだけど。
「ほらやっぱりフランソワーズ様だったじやない」
「お二人は本当に仲がいいのね」
チラホラと皆の声が聞こえる。
「ではまず、そのお二人にご入場いただいてその後に続いて皆様もお入りください」
「えっ、いや、そんな」
私は恥ずかしいやらなんやらでもう真っ赤だ。
でも、一斉に拍手が沸き起こって
「殿下」
「フラン様」
「応援しています」
歓声が起こるんだけど。
何を応援してくれるのよ!
私とアドは拍手の中、映像が一から始まった大画面の前を通って、店の中に案内されたのだ。
「やあ、オーナー、早速越させてもらったよ。11周年記念のプリンの売上はどう」
「いや、もうお陰様で。ドンドン売れています」
満面の笑みを浮かべてオーナーが言った。
「売上の一部は孤児院にしてくれている」
「当然です」
宣伝広告の費用の収益は全て孤児院の運営に寄付されているそうだ。
そんな事言われたら、恥ずかしいから止めろとは言えないじゃない。
私達は店の一番奥に案内された。
「今日はご婚約11周年記念のパフェをお持ちして良いでしょうか」
「ああ、そうだね。ぜひともそうしてくれ」
また、アドは無理言ってなんか作ってもらったみたいだ。
恥ずかしいのでもう止めてほしいんだけど。
「では、ごゆっくりお過ごしください」
そう言って頭を下げてオーナーが下がっていった。
店内は木目調で、机とかはピンクに統一されていた。女の子が好きそうな色合いだ。
当然客層はカップル、あるいは女のグルーブだ。若い子らが多い。
出てきたパフェを見て私は絶句した。
その入れ物がまた大きいのだ。
ハート型の容器の中に、片側がチョコレートパフェが、もう片側はフルーツパフェが載っている。
そして、真ん中には私たち二人をモチーフにしたチョコレートが載っていた。
ご丁寧に真ん中には11周年の文字とアドとフランとの名前までついているんだけど。
周りを見たら、カップルの多くがこれを頼んでいるんだけど。なんで……
「いただきます」
私は頭を振って余計な雑念を振り払った。
こうなったらもうやけ食いだ。
早速フルーツパフェをひとくち食べた。
「おいしい」
メロンが美味しい。私は嬉しくなった。何食べてもハッピ堂の物はおいしい。
「はい、フラン」
その私の口元にアドがチョコレートをスプーンにすくって持ってきたので、いつもの癖でそのままパクリと食べてしまった。
「きゃ」
「凄い、映像とおりよ」
「さすがアツアツ」
周りのカップルから黄色い歓声が。
私は慌てて真っ赤になった。
また公衆の面前で食べさせやってしまっ……
でも、その後で回りのカップルも食べさせやっているし、女の二人連れまで、やりだす始末でなんでだ?
二人で来ればカップルになれるだの、食べさせできるほど仲良くなるだの噂に余計な尾ひれがついて広まって、ますますハッピ堂カフェは人気店になっていった。
そして、その前に目をキラキラして周りを見ている小さい私が……
そして、いきなり私の前でアドが跪いたんだけど。
ええええ! これって、ひょっとして……
私は嫌な予感全開だった。
「フラン、僕と婚約してください」
「はい、私の王子様」
そう言って小さい私はアドの手を取っていた。
「きゃあ」
「可愛い、王子様」
「フラン様もおませ」
観客が声を上げてくれるし。
な、なんでこんな映像が残っているのよ! どこから撮っていた?
ちょっと、とても恥ずかしいんだけど。
私は真っ赤になった。
その下に『こうして僕らは婚約しました』のテロップが出ているし。
映像は少し大きくなって二人して勉強している微笑ましい様子、魔術の訓練。
中等部に入学。
そして、この高等部入学、そして……
ハッピ堂のプリンを手に持ったアドがスプーンですくって
「はい、フラン」
私の口元に持って来てそれを私がぱくりと食べた。
「キャー」
「食べさせた」
「アツアツよ」
黄色い歓声が沸き起こる。
な、なんでこんな映像があるのよ。ちよっ、ちょっと待って!
私はもう真っ赤だ。
それもそこで画面が止まってるんだけど。
「ええええ!」
その下には『ハッピ堂も出来て11年。お二人を応援しています』の文字が。
ちょっと、何よ、これは
私はアドをきっとして睨みつけたけれど、アドはどこ吹く風で無視してにこやから微笑んでいるんだけど。
そこへ店の扉が開いてオーナーが登場した。
「はい、皆様。ようこそお越しいただきました。ハッピ堂は出来て11年。このように殿下とフラン様に愛されております。と、なんと、今日はそのお二人がいらっしゃるではないですか?」
白々しくオーナーが私たちをみんなに紹介してくれるんだけど。
「ほらやっぱりフランソワーズ様だったじやない」
「お二人は本当に仲がいいのね」
チラホラと皆の声が聞こえる。
「ではまず、そのお二人にご入場いただいてその後に続いて皆様もお入りください」
「えっ、いや、そんな」
私は恥ずかしいやらなんやらでもう真っ赤だ。
でも、一斉に拍手が沸き起こって
「殿下」
「フラン様」
「応援しています」
歓声が起こるんだけど。
何を応援してくれるのよ!
私とアドは拍手の中、映像が一から始まった大画面の前を通って、店の中に案内されたのだ。
「やあ、オーナー、早速越させてもらったよ。11周年記念のプリンの売上はどう」
「いや、もうお陰様で。ドンドン売れています」
満面の笑みを浮かべてオーナーが言った。
「売上の一部は孤児院にしてくれている」
「当然です」
宣伝広告の費用の収益は全て孤児院の運営に寄付されているそうだ。
そんな事言われたら、恥ずかしいから止めろとは言えないじゃない。
私達は店の一番奥に案内された。
「今日はご婚約11周年記念のパフェをお持ちして良いでしょうか」
「ああ、そうだね。ぜひともそうしてくれ」
また、アドは無理言ってなんか作ってもらったみたいだ。
恥ずかしいのでもう止めてほしいんだけど。
「では、ごゆっくりお過ごしください」
そう言って頭を下げてオーナーが下がっていった。
店内は木目調で、机とかはピンクに統一されていた。女の子が好きそうな色合いだ。
当然客層はカップル、あるいは女のグルーブだ。若い子らが多い。
出てきたパフェを見て私は絶句した。
その入れ物がまた大きいのだ。
ハート型の容器の中に、片側がチョコレートパフェが、もう片側はフルーツパフェが載っている。
そして、真ん中には私たち二人をモチーフにしたチョコレートが載っていた。
ご丁寧に真ん中には11周年の文字とアドとフランとの名前までついているんだけど。
周りを見たら、カップルの多くがこれを頼んでいるんだけど。なんで……
「いただきます」
私は頭を振って余計な雑念を振り払った。
こうなったらもうやけ食いだ。
早速フルーツパフェをひとくち食べた。
「おいしい」
メロンが美味しい。私は嬉しくなった。何食べてもハッピ堂の物はおいしい。
「はい、フラン」
その私の口元にアドがチョコレートをスプーンにすくって持ってきたので、いつもの癖でそのままパクリと食べてしまった。
「きゃ」
「凄い、映像とおりよ」
「さすがアツアツ」
周りのカップルから黄色い歓声が。
私は慌てて真っ赤になった。
また公衆の面前で食べさせやってしまっ……
でも、その後で回りのカップルも食べさせやっているし、女の二人連れまで、やりだす始末でなんでだ?
二人で来ればカップルになれるだの、食べさせできるほど仲良くなるだの噂に余計な尾ひれがついて広まって、ますますハッピ堂カフェは人気店になっていった。
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