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入学式の前の出会いイベントはうまくいきませんでした
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幾多の物語の中からこのお話見つけて頂いて有難うございます!
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私の名前はライラ・ハナミ、父は男爵でハナミ商会の会長だ。
茶髪緑眼で、見た目はどちらかと言うと知的美人だと思う。
自分の事を美人だって言うなって?
でも、美人なのは当然なのよ。何しろこのゲーム、『カルドアヴィの聖女』のヒロインなんだから。
私がこの世界が前世で散々遊んだゲーム『カルドアヴィの聖女』の世界だと気づいたのは、六歳の時に流行りの熱病で倒れた時だった。
夢の中で前世の事を思い出して、更に高熱が出たのだ。
私は病気と大量の記憶の流入で一週間も寝込む事になった。
両親や使用人たちの慌てようは大変だったらしい。
ゲームの舞台はこの国の王立学園だ。
貴族の子弟の大半は16歳になる年に王立学園に入学し三年間一緒に学ぶのだ。
そして、ヒロインの私、ライラ・ハナミはその中で出会う五人の攻略対象者から一人を選んで結ばれるのだ。
私はその中でも一番の美形で恰好良い、ヴィルヘルム・カルドアヴィ第一王子殿下が大好きだった。
私は王立学園に入って殿下とお会いする時を本当に楽しみに待っていたのだ。
そして、待ちに待った入学式の時が来た。
私は早速最初のイベントである王子との出会いをしようと入学式の会場である講堂の裏口辺りをうろうろしていた。
方向音痴な主人公は入学式の会場に行けずに道に迷っているところで、王子様に出会って講堂まで連れて行ってもらえるのだ。
でも、中々、王子様は見つからない。
そろそろ始まる時間だ。まさか、最初から遅刻するわにも行かない。
私は仕方なしに諦めて、講堂の入り口に向かうと講堂の角の所で講堂の入り口を見ている殿下を見つけたのだ。
「あっ、あいつだ」
「やっと来たぞ」
「本当に来るかどうかやきもきさせやがって」
もう始まる時間間際であまり人がいない中、一人の黒髪の地味な女が入り口に向かって走って行くのが目についた。
あの女がどうかしたのだろうか? どう見ても殿下が興味を示すには地味すぎる容姿だ。
まあ、ヒロインの私を見れば殿下はすぐに私に夢中になるはずだ。
私は喜んでそちらに向かったのだ。でも、気付いた殿下がぎょろりと冷たい視線を私に向けて来たのだ。
えっ、何でそんな冷たい視線なの?
さすがの私もびくっとした。
「君、どうかしたのか?」
そんな私に青い髪の貴公子が近付いてきた。
「アクセリ様」
私は驚いて声を上げた。
「何故、君が私の名を知っている!」
青神の貴公子は冷たい視線を私に向けて来たのだ。
やばい、青髪の貴公子、別名氷の貴公子アクセリ・トウロネン侯爵令息だ。
侯爵家の嫡男で、この学園の副会長で、攻略対象の一人だ。
殿下の懐刀だが、その性格は怜悧、別名氷の貴公子そのままなのだ。この冷たい目が良いと言う変わった子もいたが、私はパスだ。
なんで、殿下でなくてこんな奴が私に声を掛けてくる?
こいつの攻略ルートはもっと後のはずで、こんなところで会う事なんて無いはずなのに!
「申し訳ありません。トウロネン侯爵令息様。御名は存じ上げておりましたので、つい呼んでしまいました。申し遅れました、私はライラ・ハナミと申します」
「ああ、ハナミ商会のご令嬢か? で、その令嬢が何故ここに?」
私の言葉に冷たい視線の温度を少し上げてくれた。
「すみません。私は少し方向音痴で、入学式の会場を探しておりましたの」
「そうか、それならあそこだ」
私が微笑んで言ってあげたのに、冷たくアクセリは入り口を指さしてくれた。
そうだ、こいつは絶対に案内なんてしてくれない。せっかく殿下に案内してもらおうと思ったのに!
でも、その殿下も
「アクセリ、そろそろ中に入るぞ」
「そうですね」
二人は私をほって裏口に向かってくれたのだ。
な、何で! なんで私がヒロインなのに誰も案内してくれないの?
この塩対応は何故なの?
私には良く判らなかった。
ええい、こうなれば次のイベントだ! 今度こそうまくいくはずだ!
私はやる気満々でイベント会場、基、入学式の式典会場の講堂に向かったのだ。
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よろしくお願いします。
お気に入り登録して頂けたら嬉しいです。
このお話の元の話は『転生したら地味ダサ令嬢でしたが王子様に助けられて何故か執着されました』
この下にリンク張ってます。
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私の名前はライラ・ハナミ、父は男爵でハナミ商会の会長だ。
茶髪緑眼で、見た目はどちらかと言うと知的美人だと思う。
自分の事を美人だって言うなって?
でも、美人なのは当然なのよ。何しろこのゲーム、『カルドアヴィの聖女』のヒロインなんだから。
私がこの世界が前世で散々遊んだゲーム『カルドアヴィの聖女』の世界だと気づいたのは、六歳の時に流行りの熱病で倒れた時だった。
夢の中で前世の事を思い出して、更に高熱が出たのだ。
私は病気と大量の記憶の流入で一週間も寝込む事になった。
両親や使用人たちの慌てようは大変だったらしい。
ゲームの舞台はこの国の王立学園だ。
貴族の子弟の大半は16歳になる年に王立学園に入学し三年間一緒に学ぶのだ。
そして、ヒロインの私、ライラ・ハナミはその中で出会う五人の攻略対象者から一人を選んで結ばれるのだ。
私はその中でも一番の美形で恰好良い、ヴィルヘルム・カルドアヴィ第一王子殿下が大好きだった。
私は王立学園に入って殿下とお会いする時を本当に楽しみに待っていたのだ。
そして、待ちに待った入学式の時が来た。
私は早速最初のイベントである王子との出会いをしようと入学式の会場である講堂の裏口辺りをうろうろしていた。
方向音痴な主人公は入学式の会場に行けずに道に迷っているところで、王子様に出会って講堂まで連れて行ってもらえるのだ。
でも、中々、王子様は見つからない。
そろそろ始まる時間だ。まさか、最初から遅刻するわにも行かない。
私は仕方なしに諦めて、講堂の入り口に向かうと講堂の角の所で講堂の入り口を見ている殿下を見つけたのだ。
「あっ、あいつだ」
「やっと来たぞ」
「本当に来るかどうかやきもきさせやがって」
もう始まる時間間際であまり人がいない中、一人の黒髪の地味な女が入り口に向かって走って行くのが目についた。
あの女がどうかしたのだろうか? どう見ても殿下が興味を示すには地味すぎる容姿だ。
まあ、ヒロインの私を見れば殿下はすぐに私に夢中になるはずだ。
私は喜んでそちらに向かったのだ。でも、気付いた殿下がぎょろりと冷たい視線を私に向けて来たのだ。
えっ、何でそんな冷たい視線なの?
さすがの私もびくっとした。
「君、どうかしたのか?」
そんな私に青い髪の貴公子が近付いてきた。
「アクセリ様」
私は驚いて声を上げた。
「何故、君が私の名を知っている!」
青神の貴公子は冷たい視線を私に向けて来たのだ。
やばい、青髪の貴公子、別名氷の貴公子アクセリ・トウロネン侯爵令息だ。
侯爵家の嫡男で、この学園の副会長で、攻略対象の一人だ。
殿下の懐刀だが、その性格は怜悧、別名氷の貴公子そのままなのだ。この冷たい目が良いと言う変わった子もいたが、私はパスだ。
なんで、殿下でなくてこんな奴が私に声を掛けてくる?
こいつの攻略ルートはもっと後のはずで、こんなところで会う事なんて無いはずなのに!
「申し訳ありません。トウロネン侯爵令息様。御名は存じ上げておりましたので、つい呼んでしまいました。申し遅れました、私はライラ・ハナミと申します」
「ああ、ハナミ商会のご令嬢か? で、その令嬢が何故ここに?」
私の言葉に冷たい視線の温度を少し上げてくれた。
「すみません。私は少し方向音痴で、入学式の会場を探しておりましたの」
「そうか、それならあそこだ」
私が微笑んで言ってあげたのに、冷たくアクセリは入り口を指さしてくれた。
そうだ、こいつは絶対に案内なんてしてくれない。せっかく殿下に案内してもらおうと思ったのに!
でも、その殿下も
「アクセリ、そろそろ中に入るぞ」
「そうですね」
二人は私をほって裏口に向かってくれたのだ。
な、何で! なんで私がヒロインなのに誰も案内してくれないの?
この塩対応は何故なの?
私には良く判らなかった。
ええい、こうなれば次のイベントだ! 今度こそうまくいくはずだ!
私はやる気満々でイベント会場、基、入学式の式典会場の講堂に向かったのだ。
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