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地味ダサ女は、私の王子様と逃げだしてくれて、私は踊れませんでした
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私の王子様は、なんと地味ダサ女を会場の真ん中まで連れて行ってくれたのだ。
地味ダサ女があんな目立つ格好してたら、さすがにジミ女ではなくなら……なくはない?
目の覚めるような赤い衣装に、あの地味な顔が乗っているんだけど。
あんな、真ん中に引き出したら、あたかも、公開処刑みたいじゃない!
私も、アスモ様と一緒に、それに付いていく。
「あのお美しいご令嬢は誰なの?」
「わああ、あれが、パダスの服を身に纏われたお美しいライラ様よ」
とか本来ならば、言われるはずなのだ!
本来ならば……
でも今は違う。
「キャー!」
「嘘?」
「殿下が初めて踊られるわ!」
「本当に!」
「信じられない!」
女どもが私の王子様を見て、騒いでいるのだ。
「で、あの横の真っ赤な女は誰なの?」
「あれは、地味な黒髪よ」
「えっ、誰?」
「ほら、ユリアナ様にも食ってかかった不敬女よ」
「ええええ! 嘘? 信じられない」
「もっと地味な感じじゃなかったっけ?」
「そうよね。あれじゃ、少しは見られるようになったんじゃない?」
「でも、あんな女でも殿下が踊って頂けるんなら」
「「「私達にもチャンスがあるんじゃない!」」」
女達が要らないやる気になっているんだけど……
やっぱり、地味ダサ女は私の引き立て役なのだ。
王子様も地味ダサ女を見た後は、絶対に美しい私の虜になるはずだ!
でも、それって、私が思うだけでなくて、周りの女達も、凄い顔で狙っているんだけど……
これって、王子様に踊って頂くことって、凄まじい倍率になるんじゃない?
でも、私は負ける訳にはいかないのだ。
どんな事があっても、勝たねば……
私がそう必死に考えていた時だ。
「そんなに、ヴィルの事が気になるの?」
アスモが聞いてきた。
ヤバい!今はアスモ様と踊っていたのだ。
「申し訳ありません。友達のニーナの事が気になって」
私は言い訳した。
「そうなんだ。そのくせ、ヴィルの方を熱い視線で気にしていたようだけど!」
「そのようなことはありませんわ。あの娘、社交も初めてで、殿下に失礼な事をしていないか気になって」
私は必死に言い訳したのだ。
「ふうん、まあ、彼らが踊った後、どうなるかだよね」
他人事宜しく、アスモ様が発言してくれるんだけど……
「殿下を巡っての争奪戦ですか?」
「それもあるけれど、あの娘、ヴィルと一緒に踊っていたから、皆に虐められるんじゃないかな」
アスモが心配してくれるんだけど、それは当然じゃない! 私の王子様と踊ってくれているんだから!
皆に徹底的にいびられるべきよ!
私は夢にまで見た、王子様と赤くなりながら、踊る地味ダサ女が赦せなかったのだ。
「そんなに気になるなら、終わった後に、彼女を守れるように、側に行く?」
アスモが聞いてくれた。
えっ? そんなことする必要はありませんわ。
思わず口に出すところだった。
いやいやいや、ここはじっと我慢だ。何しろ私は友達の地味ダサ女を心配する見た目は心優しい聖女様なのだから……
それに、近くに行けばうまく、王子殿下と踊れるかもしれない。どさくさに紛れて、殿下と踊る事にして、地味ダサ女はアスモに任せると言うのはどうだろう?
我ながら最高の案に思えた。
「そうですね。ニーナが心配ですし」
私はいかにも、地味ダサ女が心配だと言う理由にしたのだ。本当は全く心配なんてしていなかった。
出来たら虐められたら嬉しいんだけど……アスモに知られたら軽蔑されるからおくびにも出さないけれど。
でも、アスモに連れられて殿下の側に近付くと、凄まじい密度なんだけど。
「凄いな、この人波は」
アスモが言うんだけど、本当に凄い人混みだ。さすがの私達も中々2人に近付けなかった。
これ、皆、絶対に殿下狙いだ。
特に、女性の殿下を見る視線が熱い。
そんな中、私の王子様と地味ダサ女が踊りながら、移動しているんだけど。どこに行くつもりなの?
それを追って行こうとするんだけど、人が多すぎてあちこちで衝突が起こってうまくいかない。
どうする気なんだろう?
私は不吉な予感がした。
私達は出きる限り殿下に近付いた。
そして、音楽が終わったのだ。
「殿下!」
「何言っているのよ私が先よ」
「いえ、私こそ」
「お先に」
「ちょっと待ちなさいよ」
女生徒がみんな殿下を目指して必死に行こうとしていた。
「ニーナ嬢、行くぞ」
その時だ!
私の王子様と地味ダサ女が、手を取り合って脱兎のごとく駆けだしたんだけど……
嘘! これはどういう事なの?
「殿下!」
「お待ちください!」
「ちょっと不敬女待ちなさいよ」
皆で必死に追いかける。
どういうつもりなの? あの地味ダサ女、私の王子様を連れて、どこに行くのよ!
私は怒りで完全に切れていた。
周りが完全に見えていなかったのだ。
気付いたら、めのまえに、氷の貴公子が立っていたのだった。
勢い余った私はそのまま、氷の貴公子、アクセリにぶつかってしまったのだ。
********************************************************
地味ダサ女はどうなる?
まだまだ続きます
ここまで読んで頂いて有難うございました。
このお話の元の話は
『転生したら地味ダサ令嬢でしたが王子様に助けられて何故か執着されました』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/497818447
現在HOTランキング女性向け第9位です。
この下にリンク張ってますのでそちらも宜しくね!
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本来ならば……
でも今は違う。
「キャー!」
「嘘?」
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「本当に!」
「信じられない!」
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「で、あの横の真っ赤な女は誰なの?」
「あれは、地味な黒髪よ」
「えっ、誰?」
「ほら、ユリアナ様にも食ってかかった不敬女よ」
「ええええ! 嘘? 信じられない」
「もっと地味な感じじゃなかったっけ?」
「そうよね。あれじゃ、少しは見られるようになったんじゃない?」
「でも、あんな女でも殿下が踊って頂けるんなら」
「「「私達にもチャンスがあるんじゃない!」」」
女達が要らないやる気になっているんだけど……
やっぱり、地味ダサ女は私の引き立て役なのだ。
王子様も地味ダサ女を見た後は、絶対に美しい私の虜になるはずだ!
でも、それって、私が思うだけでなくて、周りの女達も、凄い顔で狙っているんだけど……
これって、王子様に踊って頂くことって、凄まじい倍率になるんじゃない?
でも、私は負ける訳にはいかないのだ。
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私がそう必死に考えていた時だ。
「そんなに、ヴィルの事が気になるの?」
アスモが聞いてきた。
ヤバい!今はアスモ様と踊っていたのだ。
「申し訳ありません。友達のニーナの事が気になって」
私は言い訳した。
「そうなんだ。そのくせ、ヴィルの方を熱い視線で気にしていたようだけど!」
「そのようなことはありませんわ。あの娘、社交も初めてで、殿下に失礼な事をしていないか気になって」
私は必死に言い訳したのだ。
「ふうん、まあ、彼らが踊った後、どうなるかだよね」
他人事宜しく、アスモ様が発言してくれるんだけど……
「殿下を巡っての争奪戦ですか?」
「それもあるけれど、あの娘、ヴィルと一緒に踊っていたから、皆に虐められるんじゃないかな」
アスモが心配してくれるんだけど、それは当然じゃない! 私の王子様と踊ってくれているんだから!
皆に徹底的にいびられるべきよ!
私は夢にまで見た、王子様と赤くなりながら、踊る地味ダサ女が赦せなかったのだ。
「そんなに気になるなら、終わった後に、彼女を守れるように、側に行く?」
アスモが聞いてくれた。
えっ? そんなことする必要はありませんわ。
思わず口に出すところだった。
いやいやいや、ここはじっと我慢だ。何しろ私は友達の地味ダサ女を心配する見た目は心優しい聖女様なのだから……
それに、近くに行けばうまく、王子殿下と踊れるかもしれない。どさくさに紛れて、殿下と踊る事にして、地味ダサ女はアスモに任せると言うのはどうだろう?
我ながら最高の案に思えた。
「そうですね。ニーナが心配ですし」
私はいかにも、地味ダサ女が心配だと言う理由にしたのだ。本当は全く心配なんてしていなかった。
出来たら虐められたら嬉しいんだけど……アスモに知られたら軽蔑されるからおくびにも出さないけれど。
でも、アスモに連れられて殿下の側に近付くと、凄まじい密度なんだけど。
「凄いな、この人波は」
アスモが言うんだけど、本当に凄い人混みだ。さすがの私達も中々2人に近付けなかった。
これ、皆、絶対に殿下狙いだ。
特に、女性の殿下を見る視線が熱い。
そんな中、私の王子様と地味ダサ女が踊りながら、移動しているんだけど。どこに行くつもりなの?
それを追って行こうとするんだけど、人が多すぎてあちこちで衝突が起こってうまくいかない。
どうする気なんだろう?
私は不吉な予感がした。
私達は出きる限り殿下に近付いた。
そして、音楽が終わったのだ。
「殿下!」
「何言っているのよ私が先よ」
「いえ、私こそ」
「お先に」
「ちょっと待ちなさいよ」
女生徒がみんな殿下を目指して必死に行こうとしていた。
「ニーナ嬢、行くぞ」
その時だ!
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嘘! これはどういう事なの?
「殿下!」
「お待ちください!」
「ちょっと不敬女待ちなさいよ」
皆で必死に追いかける。
どういうつもりなの? あの地味ダサ女、私の王子様を連れて、どこに行くのよ!
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周りが完全に見えていなかったのだ。
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