44 / 44
氷の貴公子に婚約者にされてしまいました
しおりを挟む
私はやっと念願の聖女に成れた。
遅かったけれど。
地味ダサ女から遅れること二週間くらいで。
でも、聖女に成りたかった時に全くダメだったから、どうしようもなかったけれど。
王子様の命を助けるために発動したんじゃなくて、自分の命を助けるために聖女に成れたって言うところも本当にどうしようもなかった。
あの後、気を失った私を見て、日頃冷酷無比、沈着冷静なアクセリが冷静さを失って、大騒ぎをして、私を自分の屋敷に連れていったのだそうだ。
信じられないけれど。
そして、私を自ら夜通し看病してくれたそうだ。
それをベッドの中で聞いた私は驚愕した。
あとが怖い。絶対に今回の借りは高く付きそうだ。
なんか一生涯傍にいてくれと言われたような気がするし、一生涯アクセリの雑用をさせられるのは嫌だ。
私はもっといたらいいというアクセリの言葉を丁重に断って学園に帰ったのだった。
本当に侯爵家にいる間はアクセリが至れり尽くせりいろんなことをやってくれたんだけど。
私の額の汗を拭いてくれようとするわ、私にご飯を食べさせようとするわ……
怖くなった私は3日で無理やり元気になって無事に学園に帰ったんだけど……
その私を襲った悪役令嬢のサデニエミ公爵家は聖女襲撃と領地の不正が暴かれて現在処分待ちの状態だ。お取りつぶしは間違いないだろう。
そして、テスト勉強のさなか、私は学年末のサマーパーティーの衣装の確認のために実家に帰ったんだけど、置いてあった衣装が違ったのだ。
慌てて、父の書斎に行くと
「お父様、私シルバーの衣装だったと思うんだけどなんでブラウンの衣装になっているの? それも青い飾りがいっぱい入っているんだけど」
扉を開けて私が文句を言うと、
「いや、ライラ嬢、気に入らなかったのか、私が贈らせてもらったのだが」
そこにはいるわけのないアクセリが父の前に座っていたのだ。
「えっ? アクセリ様」
私は訳が判らなかった。
「ライラ、アクセリ様がわざわざお前の為に贈って頂いたのだよ」
「そうよ、ライラ。この前おまえを傷付けたお詫びだと言われて」
「ライラ嬢。私の注意不足で君をあのような目に会わせて本当に申し訳なかった。責任はすべて取るから」
ええええ!
なんか訳の分からないことをアクセリが言っているんだけど。
まあ、もらえるものはもらっておくけれど、ブラウンは私の髪の色でもあるけれど、アクセリの瞳の色でもあるのだけれど。
これはまずくないか……でも両親がとてもうれしそうにしている。
そう言えば、侯爵家でもアクセリのお母さまに、
「こんなきれいな子をアクセリが連れて帰ってくるなんて思ってもいなかった。本当に嬉しいわ」
とか言われていたけれど、これってとてもまずくない?
なんか外堀からすべて埋められているような気がするんだけど……私の気のせいか?
そして、サマーパーティー当日、私はブラウンのタキシードに緑のネクタイをしたアクセリにエスコートされているんだけど。
ちょっと完全におそろいのペアルックじゃない。私の飾りの青はアクセリの髪の色だし、緑のネクタイは私の瞳の色なんだけど……
みんな、私達を見て一瞬ギョッとした顔になって、その後、生暖かい視線になるんだけど……
いや、ちょっと待って、これって監禁バッドエンドなんじゃ……
いや、でも私は聖女になったし、アクセリは闇落ちしていない。
大丈夫なはずなんだけど。
でも、攻略対象のアスモは元気になったマイラと仲良くやっているそうだ。
私の王子様はあろうことか地味ダサ女に公開プロポーズしていた。頼りない第二王子はいるはずだが姿も見えない。とするとヒロインである私に残っているのは今一緒に踊っているアクセリだけなんだけど……
「ライラ嬢、申し訳ないけれど、また、侯爵家に来てくれるかな。この前会ってもらったけれど、婚約者を両親に正式に紹介したいし」
さらりとアクセリがとんでもないことを言ってくれた。
「はいっ?」
私は一瞬固まってしまった。
「婚約者?」
「何を驚いているんだ。この前、私が君を一生涯守り切ってみせるって言ったら頷いてくれたじゃないか」
ええええ! あれって、プロポーズだったの?
そんなの聞いていないわよ!
それに私の気持ちだけで婚約は決まらないはずだ。
「まあ、もっとも君が嫌だって言ってもうちの両親と君の両親の了承ももう得ているから今更変更しようもないけれど」
腹黒そうな笑みを浮かべてアクセリは言ってくれるんだけど……
ええええ! もう侯爵様もうちの両親も了解しているってこと。
ちょっと待ってよ。私のいないところで何やってくれているのよ。
「という事でこれから一生涯よろしくね」
「いや、ちょっとアクセリ様……」
不敵な笑みを浮かべたアクセリは文句を言おうとした私の唇を強引に塞いでくれたのだ。
うっそーーーーキスされている。
それもこんなところでやめてよ!
しかし私がもがいたところで強引に私を抱きしめたアクセリの手から逃れる事は出来なかった。
「キャッ」
「凄い!」
「氷の貴公子がキスしている」
私達を見てみんな黄色い悲鳴を上げてくれた。
やっと口をアクセリが解放してくれたときは恥ずかしいやら息が続かないやらで私はもう疲労困憊で騒ぎ立てる元気もなくなっていた。
というか、もう絶対に断れないじゃない!
いや、でも、まだ何か手は……無かった。
この後、私は公私ともどもアクセリと一緒に一生涯過ごす羽目になったのだった。
おしまい
***********************************************************
ここまで読んで頂いて有難うございました。
サイドストーリー『転生したら地味ダサ令嬢でしたが王子様に助けられて恋してしまいました。』
ともどもいかがでしたでしょうか?
また、私の初書籍『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! 学園生活を満喫するのに忙しいです』
https://www.regina-books.com/lineup/detail/1056603/9532
皆様方の応援のお陰で全国の書店様で大好評販売中です。
まだの方はぜひとも読んで頂けたら嬉しいです!
また、16日くらいから第六部開始予定です。
お楽しみに!
遅かったけれど。
地味ダサ女から遅れること二週間くらいで。
でも、聖女に成りたかった時に全くダメだったから、どうしようもなかったけれど。
王子様の命を助けるために発動したんじゃなくて、自分の命を助けるために聖女に成れたって言うところも本当にどうしようもなかった。
あの後、気を失った私を見て、日頃冷酷無比、沈着冷静なアクセリが冷静さを失って、大騒ぎをして、私を自分の屋敷に連れていったのだそうだ。
信じられないけれど。
そして、私を自ら夜通し看病してくれたそうだ。
それをベッドの中で聞いた私は驚愕した。
あとが怖い。絶対に今回の借りは高く付きそうだ。
なんか一生涯傍にいてくれと言われたような気がするし、一生涯アクセリの雑用をさせられるのは嫌だ。
私はもっといたらいいというアクセリの言葉を丁重に断って学園に帰ったのだった。
本当に侯爵家にいる間はアクセリが至れり尽くせりいろんなことをやってくれたんだけど。
私の額の汗を拭いてくれようとするわ、私にご飯を食べさせようとするわ……
怖くなった私は3日で無理やり元気になって無事に学園に帰ったんだけど……
その私を襲った悪役令嬢のサデニエミ公爵家は聖女襲撃と領地の不正が暴かれて現在処分待ちの状態だ。お取りつぶしは間違いないだろう。
そして、テスト勉強のさなか、私は学年末のサマーパーティーの衣装の確認のために実家に帰ったんだけど、置いてあった衣装が違ったのだ。
慌てて、父の書斎に行くと
「お父様、私シルバーの衣装だったと思うんだけどなんでブラウンの衣装になっているの? それも青い飾りがいっぱい入っているんだけど」
扉を開けて私が文句を言うと、
「いや、ライラ嬢、気に入らなかったのか、私が贈らせてもらったのだが」
そこにはいるわけのないアクセリが父の前に座っていたのだ。
「えっ? アクセリ様」
私は訳が判らなかった。
「ライラ、アクセリ様がわざわざお前の為に贈って頂いたのだよ」
「そうよ、ライラ。この前おまえを傷付けたお詫びだと言われて」
「ライラ嬢。私の注意不足で君をあのような目に会わせて本当に申し訳なかった。責任はすべて取るから」
ええええ!
なんか訳の分からないことをアクセリが言っているんだけど。
まあ、もらえるものはもらっておくけれど、ブラウンは私の髪の色でもあるけれど、アクセリの瞳の色でもあるのだけれど。
これはまずくないか……でも両親がとてもうれしそうにしている。
そう言えば、侯爵家でもアクセリのお母さまに、
「こんなきれいな子をアクセリが連れて帰ってくるなんて思ってもいなかった。本当に嬉しいわ」
とか言われていたけれど、これってとてもまずくない?
なんか外堀からすべて埋められているような気がするんだけど……私の気のせいか?
そして、サマーパーティー当日、私はブラウンのタキシードに緑のネクタイをしたアクセリにエスコートされているんだけど。
ちょっと完全におそろいのペアルックじゃない。私の飾りの青はアクセリの髪の色だし、緑のネクタイは私の瞳の色なんだけど……
みんな、私達を見て一瞬ギョッとした顔になって、その後、生暖かい視線になるんだけど……
いや、ちょっと待って、これって監禁バッドエンドなんじゃ……
いや、でも私は聖女になったし、アクセリは闇落ちしていない。
大丈夫なはずなんだけど。
でも、攻略対象のアスモは元気になったマイラと仲良くやっているそうだ。
私の王子様はあろうことか地味ダサ女に公開プロポーズしていた。頼りない第二王子はいるはずだが姿も見えない。とするとヒロインである私に残っているのは今一緒に踊っているアクセリだけなんだけど……
「ライラ嬢、申し訳ないけれど、また、侯爵家に来てくれるかな。この前会ってもらったけれど、婚約者を両親に正式に紹介したいし」
さらりとアクセリがとんでもないことを言ってくれた。
「はいっ?」
私は一瞬固まってしまった。
「婚約者?」
「何を驚いているんだ。この前、私が君を一生涯守り切ってみせるって言ったら頷いてくれたじゃないか」
ええええ! あれって、プロポーズだったの?
そんなの聞いていないわよ!
それに私の気持ちだけで婚約は決まらないはずだ。
「まあ、もっとも君が嫌だって言ってもうちの両親と君の両親の了承ももう得ているから今更変更しようもないけれど」
腹黒そうな笑みを浮かべてアクセリは言ってくれるんだけど……
ええええ! もう侯爵様もうちの両親も了解しているってこと。
ちょっと待ってよ。私のいないところで何やってくれているのよ。
「という事でこれから一生涯よろしくね」
「いや、ちょっとアクセリ様……」
不敵な笑みを浮かべたアクセリは文句を言おうとした私の唇を強引に塞いでくれたのだ。
うっそーーーーキスされている。
それもこんなところでやめてよ!
しかし私がもがいたところで強引に私を抱きしめたアクセリの手から逃れる事は出来なかった。
「キャッ」
「凄い!」
「氷の貴公子がキスしている」
私達を見てみんな黄色い悲鳴を上げてくれた。
やっと口をアクセリが解放してくれたときは恥ずかしいやら息が続かないやらで私はもう疲労困憊で騒ぎ立てる元気もなくなっていた。
というか、もう絶対に断れないじゃない!
いや、でも、まだ何か手は……無かった。
この後、私は公私ともどもアクセリと一緒に一生涯過ごす羽目になったのだった。
おしまい
***********************************************************
ここまで読んで頂いて有難うございました。
サイドストーリー『転生したら地味ダサ令嬢でしたが王子様に助けられて恋してしまいました。』
ともどもいかがでしたでしょうか?
また、私の初書籍『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! 学園生活を満喫するのに忙しいです』
https://www.regina-books.com/lineup/detail/1056603/9532
皆様方の応援のお陰で全国の書店様で大好評販売中です。
まだの方はぜひとも読んで頂けたら嬉しいです!
また、16日くらいから第六部開始予定です。
お楽しみに!
14
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(3件)
あなたにおすすめの小説
ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない
魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。
そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。
ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。
イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。
ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。
いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。
離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。
「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」
予想外の溺愛が始まってしまう!
(世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
【完結】ど近眼悪役令嬢に転生しました。言っておきますが、眼鏡は顔の一部ですから!
As-me.com
恋愛
完結しました。
説明しよう。私ことアリアーティア・ローランスは超絶ど近眼の悪役令嬢である……。
気が付いたらファンタジー系ライトノベル≪君の瞳に恋したボク≫の悪役令嬢に転生していたアリアーティア。
原作悪役令嬢には、超絶ど近眼なのにそれを隠して奮闘していたがあらゆることが裏目に出てしまい最後はお約束のように酷い断罪をされる結末が待っていた。
えぇぇぇっ?!それって私の未来なの?!
腹黒最低王子の婚約者になるのも、訳ありヒロインをいじめた罪で死刑になるのも、絶体に嫌だ!
私の視力と明るい未来を守るため、瓶底眼鏡を離さないんだから!
眼鏡は顔の一部です!
※この話は短編≪ど近眼悪役令嬢に転生したので意地でも眼鏡を離さない!≫の連載版です。
基本のストーリーはそのままですが、後半が他サイトに掲載しているのとは少し違うバージョンになりますのでタイトルも変えてあります。
途中まで恋愛タグは迷子です。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。
ラム猫
恋愛
異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。
『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。
しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。
彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。
※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
死亡予定の脇役令嬢に転生したら、断罪前に裏ルートで皇帝陛下に溺愛されました!?
六角
恋愛
「え、私が…断罪?処刑?――冗談じゃないわよっ!」
前世の記憶が蘇った瞬間、私、公爵令嬢スカーレットは理解した。
ここが乙女ゲームの世界で、自分がヒロインをいじめる典型的な悪役令嬢であり、婚約者のアルフォンス王太子に断罪される未来しかないことを!
その元凶であるアルフォンス王太子と聖女セレスティアは、今日も今日とて私の目の前で愛の劇場を繰り広げている。
「まあアルフォンス様! スカーレット様も本当は心優しい方のはずですわ。わたくしたちの真実の愛の力で彼女を正しい道に導いて差し上げましょう…!」
「ああセレスティア!君はなんて清らかなんだ!よし、我々の愛でスカーレットを更生させよう!」
(…………はぁ。茶番は他所でやってくれる?)
自分たちの恋路に酔いしれ、私を「救済すべき悪」と見なすめでたい頭の二人組。
あなたたちの自己満足のために私の首が飛んでたまるものですか!
絶望の淵でゲームの知識を総動員して見つけ出した唯一の活路。
それは血も涙もない「漆黒の皇帝」と万人に恐れられる若き皇帝ゼノン陛下に接触するという、あまりに危険な【裏ルート】だった。
「命惜しさにこの私に魂でも売りに来たか。愚かで滑稽で…そして実に唆る女だ、スカーレット」
氷の視線に射抜かれ覚悟を決めたその時。
冷酷非情なはずの皇帝陛下はなぜか私の悪あがきを心底面白そうに眺め、その美しい唇を歪めた。
「良いだろう。お前を私の『籠の中の真紅の鳥』として、この手ずから愛でてやろう」
その日から私の運命は激変!
「他の男にその瞳を向けるな。お前のすべては私のものだ」
皇帝陛下からの凄まじい独占欲と息もできないほどの甘い溺愛に、スカーレットの心臓は鳴りっぱなし!?
その頃、王宮では――。
「今頃スカーレットも一人寂しく己の罪を反省しているだろう」
「ええアルフォンス様。わたくしたちが彼女を温かく迎え入れてあげましょうね」
などと最高にズレた会話が繰り広げられていることを、彼らはまだ知らない。
悪役(笑)たちが壮大な勘違いをしている間に、最強の庇護者(皇帝陛下)からの溺愛ルート、確定です!
「転生したら推しの悪役宰相と婚約してました!?」〜推しが今日も溺愛してきます〜 (旧題:転生したら報われない悪役夫を溺愛することになった件)
透子(とおるこ)
恋愛
読んでいた小説の中で一番好きだった“悪役宰相グラヴィス”。
有能で冷たく見えるけど、本当は一途で優しい――そんな彼が、報われずに処刑された。
「今度こそ、彼を幸せにしてあげたい」
そう願った瞬間、気づけば私は物語の姫ジェニエットに転生していて――
しかも、彼との“政略結婚”が目前!?
婚約から始まる、再構築系・年の差溺愛ラブ。
“報われない推し”が、今度こそ幸せになるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
ライラさん、色々策を練っている割には日々周りに振り回され、お疲れ様です( *´艸`)
でも今回の襲撃事件は笑えない。
ライラが可哀想すぎるわ。
公爵の罪を暴くために何の関係もない未成年の女の子を囮に使う事を国王もライラの親も承知していたのですかね。
王子もアクセリもライラを良い様に使いすぎ。もしライラが断ったら、王子はニーナを囮に使えたかしら?
ライラに聖女の力が目覚めたから事なきを得たけど、死亡してしまったら、どうしたのでしょう。
感想有難うございます。
楽しく読んでいます。
更新ありがとうございます。
自分が危機になって聖女になる、のがライラらしいですね。
感想有難うございます
すごい。ライラの性格がえげつない(笑)
ニーナ版ストーリーだと、キツイなりに人情もあるのかなぁと思ってましたが、
本人視点だと、淑女としては出来る子でも、ただただ性格の悪い子ですね。
ただし、根はまじめで、少しヌケてるところがあるから憎めないタイブではありますが。
ライラは自分がヒロインで、ニーナに邪魔されたと思い込んでますが、
ニーナが子供の頃から癒やしの魔術を使えたあたり、ゲームのヒロイン設定は変わっていたんですね。
さてあとは、彼女がアクセリ氏にどうやって口説かれたのか、ようやく判るのが楽しみです。
感想有難うございます。
励みになります