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砦から出るなと言う命令を破ってドラちゃんを先頭に敵本陣を急襲しました
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ちょっと、隣の敵が気になった隙に、今まで一緒に隣で戦っていた兵士が斬られてしまった。確か、子供が生まれたところだった兵士だ。さっさと敵を撃退して、家に帰りたいと望んでいた兵士が斬られてしまった。
それを見た瞬間、私の頭の中に
「あなたが帰ってきたから戦争になったのよ」
兄嫁の言葉が聞こえてきた。
「あなたさえ、帰ってこなければ兵士が死ぬ事なんて無かったのに」
「おのれ!」
兄嫁の言葉に反発するように私は条件反射で兵士を斬った敵兵を棒で叩き落としていた。
しかし、その間に次の敵兵が現れた。
次の敵兵を棒で叩こうとした時だ。
スポンッ
私が振り回そうとした棒が汗で滑って飛んで行ったのだ。
目の前の敵兵がニヤリと笑ってくれた。
「あなたが帰ってきたから悪いのよ」
兄嫁の言葉が蘇ってきた。
目の前の敵兵が剣を振り上げてくれた。
このまま斬られてもいいかも……
私はあまりにも疲れ切っていたんだと思う。
思わずそう思ってしまった。
「リディ! 剣だ!」
レックスの叫び声がして、私ははっとした。
私は初代様が使っていた聖剣を背負っていたのだ。
父や兄からは絶対に使ってはいけないと言われていた聖剣を。
そして、レックスの言葉を聞いて、条件反射で剣を抜いてしまったのだ。
笑った敵兵が剣を振り下ろすよりも、私の剣を引き抜く速度の方が早かった。
私の剣は振り下ろしてきた敵兵の剣を受けて、その剣をそのまま断ち切った勢いで敵兵を両断していた。
でも、私が聖剣を使うのを禁止されていた理由は私が使うとあまりにも強力すぎるからだった。
剣先から自然と放たれたソニックブレッドがそのまま一直線に走り、迫り来る敵軍団を真っ二つにしたのだ。
ズカーーーーン
剣筋が一直線に伸びて中心線にいた者をぶった斬って、周りにいた者を弾き飛ばした。
私の目の前から一直線に巨大な溝が出来ていた。その先はどこまで続いているか見えなかった……
その威力は凄まじく、一瞬、敵が戦うのを止めたほどだ。
さすが聖剣、その威力は凄まじかった。
そして、私は悟ったのだ。
ここまでやったら、もうどうしようもないと。
絶対に使うなと言われていた聖剣を使ってしまった。どのみちまた怒られるのならば、禁止されたことを2、3増やしても問題ないだろうと!
「敵に対して総攻撃を始める。飛竜隊出撃準備」
私は命じていた。
「良いのか?」
レックスが傍に駆け寄ってきて確認してくれたが、
「破るのは一つも二つも同じよ」
元々10万の敵に500で対峙するなど無理なのだ。
それなのに、その敵との対戦において、いろいろと制約を加えたてきた兄たちが悪いのだ。制約さえなければこんな軍勢は一瞬で叩けた。そもそも途中で奇襲攻撃出来れば私の力を使わずとも飛竜部隊の攻撃で敵を撃退することも可能だったのだ。それを砦から出撃してはいけないだ、聖剣を使ってはいけないだ、ドラちゃんを出してはいけないだ、余計な制約を加えすぎたのだ。
こんな制約なければ、もっと最初から圧倒できたのだ。
そうすれば、これだけ我が軍の兵士達の犠牲が出ることもなかった。
まあ、楠木正成を真似るという私の昔の望みが叶ったから良かったけれど……
「ドラちゃん」
「ピー」
私はドラちゃんを呼ぶと、背中のリュックからドラちゃんが飛び出してきた。
そして、一瞬で巨大竜に戻ってくれたのだ。
「ギャオーーーーー」
ドラちゃんは雄叫びを上げてくれた。
「竜だ」
「巨大竜が出たぞ」
私のソニックブレードを受けて動揺していた所に巨大竜が出現したのだ。
敵兵は驚き慌てて逃げ出してくれた。
「後は頼むわよ」
私はレックスらに言ってドラちゃんに飛び乗った。
「待てよ!」
続いてレックスが私の後ろに飛び乗ってくれたんだけど……
「えっ、来るの?」
「当たり前だろ」
「リディアーヌ様」
「置いていくなよ」
ハワードとアーチも飛び乗ってくれたんだけど……
「砦はどうするのよ?」
「ジェフに任せてきた」
しらっとレックスが言ってくれた。
そんな言う暇ある訳ないのに。
ちらっとジェフを見たら私に手を上げてくれた。
問題はないみたいだ。
まあ、レナードもいるから問題はないかと私は置いていくのを諦めた。
「行くわよ。ちゃんと捕まっていなさいよ」
私が後ろに言うと、レックスが私のおなかに手を回してくるんだけど……
もう時間もない。
私はドラちゃんに合図をする。
「ギャオーーーー」
ドラちゃんが雄叫びを上げて、ゆっくりと飛び上がってくれた。
その後ろに飛竜隊が続く。
「目指すは敵本陣。トレント公爵の首よ」
私は全員に命じていた。
ドラちゃんは私の声を聞くと
「ギャオーーーー」
と叫んで急加速してくれた。
「ギャッ」
落ちそうになったアーチが慌ててドラちゃんの体にしがみつく。
ぎゅっとレックスもしがみついてくるんだけど……
おなかを触られたことを許した訳でも無いが、今更だ。
「竜だぞ」
「ギャーー」
ドラちゃんは低空で飛んで、構えている敵兵達を次々に風圧で弾き飛ばしながら飛んでくれた。
「逃げろ」
「竜だぞ」
逃げ出す敵兵も次々に風圧で弾き飛ばしていく。
夕闇の迫る中、竜ちゃんはぐんぐんスピードを上げてくれた。
「敵本陣見つけたわ」
敵の本陣と思われる所がレナードが教えてくれていた所にあった。
かがり火に照らされた本陣とおぼしき集団が見えた。広場で野営の準備をしていたみたいだった。
こいつらこちらに飛竜騎士隊が要るのを知らないのか?
こんな空から見える所に堂々と本陣を構えているとは。
まあ良い。今回の戦法は戦国時代に当時尾張の弱小大名だった織田信長の桶狭間でとった戦法だ。大国今川家の義元の3万の大軍に対して2千で義元の本陣に奇襲をかけたのだ。雨天をついたとも正面から正々堂々と攻撃したとも諸説はあるが、敵大将の首を取って大勝した戦いだ。これによって織田信長が天下を目指す足がかりになった戦いとも言われている。私は大帝国を建てるつもりなんて面倒だからさらさら無いが、シュタインにショックを与えてこれ以上攻めてこさせないためには必要だろう。
大将を倒す。超単純な戦法だった。
もっとも大将というのは基本的に軍の中心にいるので、中々攻撃しようにも攻撃できないのだが、周りの兵士達の上を飛んで行ける飛竜騎士隊のいる我々ならやろうと思えば出来るのだ。
お兄様達には砦から出て戦ってはいけないと言われていたが、もう一つ破っているので、二つ破るのも同じだ。
天幕が一杯張られていたが、一番でかい天幕にドラちゃんを突っ込ませた。
天幕が吹っ飛んで中にいる兵士達のまん前にドラちゃんが現れたのだ。
「ヒィィィィ」
いきなり現れたドラちゃんを見て真ん中にいたトレント公爵は驚いてひっくり返っていた。
周りにいた兵士達をドラちゃんが手で弾き飛ばしてくれた。
私が飛び降りるとその後ろにレックスとハワード、アーチも続く。
周りに爆発が次々に起こる。
飛竜部隊が魔導爆弾を落として攻撃してくれているのだ。
私はひっくり返っているトレント公爵に向けて名も無い剣を向けたのだ。
「おのれ、リ、リディアーヌ! 許さん」
トレント公爵はなんとか起き上がろうとした。
しかし、こちらに助けに来ようとした周りの騎士達はハワード達が斬り捨ててくれた。
今はもう公爵しかいなくなったのだ。
「ヒェェェェ、命だけは助けてくれ」
しかし、次の瞬間、そう叫んだ公爵は私にすがりついてきたのだ。
「えっ」
私は一瞬対応が遅れた。まさか私に命乞いをしてくるなんて思ってもいなかったのだ。前世の記憶の戻る前の私なら容赦なく叩き斬っていただろう。でも、前世の記憶の戻った私は一瞬斬るのを躊躇したのだ。
「なんとか命だけはお助けを」
しゃがみ込んで背中しか見えないが公爵は私の足に左手ですがりついてきたのだ。
これがあの傲岸無比なトレント公爵かと一瞬私の対応が遅れた。
「グアアアアア」
次の瞬間、私の横からレックスが剣をトレント公爵に突き刺していた。
「レックス!」
私は驚いてレックスを見たら、レックスが公爵の右手に握られていた短剣を指さした。
短剣で私を刺そうとしていたらしい。
「おのれ、下賤の身で……」
公爵はここで事切れていた。
下賤の身で高貴な俺様に逆らうのかとでも言いたかったんだろうか?
前世の平和な日本の記憶の戻った私はあまり人が死ぬのを見るのは嫌だった。
でも、この世界にいる限り仕方が無いのだ。特に今は戦争を仕掛けられているのだ。
もう少ししっかりしないといけない。
私は心に刻んだ。
「俺はハワード・ノール。貴様らの大将のトレント公爵は我らが主リディアーヌ様が討ち取った。直ちに降伏すればその命は保証しよう。逆らえば斬る。直ちに自ら武装解除し降伏せよ」
「おのれ、閣下の仇」
「グワー」
「グッ」
ハワードは逆らってきた敵騎士の二人を容赦なく斬って捨てた。
それを見て敵兵士達が次々に降伏してきた。
そして、その数は5万人を数えた。
レッドスロープ砦の戦いは我らの圧勝で幕を閉じたのだった。
*******************************************
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
戦は圧勝でした。
でも、いくつも約束を破ってしまったリディ、兄嫁達は許してくれるのか?
次回は今夜です。
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それを見た瞬間、私の頭の中に
「あなたが帰ってきたから戦争になったのよ」
兄嫁の言葉が聞こえてきた。
「あなたさえ、帰ってこなければ兵士が死ぬ事なんて無かったのに」
「おのれ!」
兄嫁の言葉に反発するように私は条件反射で兵士を斬った敵兵を棒で叩き落としていた。
しかし、その間に次の敵兵が現れた。
次の敵兵を棒で叩こうとした時だ。
スポンッ
私が振り回そうとした棒が汗で滑って飛んで行ったのだ。
目の前の敵兵がニヤリと笑ってくれた。
「あなたが帰ってきたから悪いのよ」
兄嫁の言葉が蘇ってきた。
目の前の敵兵が剣を振り上げてくれた。
このまま斬られてもいいかも……
私はあまりにも疲れ切っていたんだと思う。
思わずそう思ってしまった。
「リディ! 剣だ!」
レックスの叫び声がして、私ははっとした。
私は初代様が使っていた聖剣を背負っていたのだ。
父や兄からは絶対に使ってはいけないと言われていた聖剣を。
そして、レックスの言葉を聞いて、条件反射で剣を抜いてしまったのだ。
笑った敵兵が剣を振り下ろすよりも、私の剣を引き抜く速度の方が早かった。
私の剣は振り下ろしてきた敵兵の剣を受けて、その剣をそのまま断ち切った勢いで敵兵を両断していた。
でも、私が聖剣を使うのを禁止されていた理由は私が使うとあまりにも強力すぎるからだった。
剣先から自然と放たれたソニックブレッドがそのまま一直線に走り、迫り来る敵軍団を真っ二つにしたのだ。
ズカーーーーン
剣筋が一直線に伸びて中心線にいた者をぶった斬って、周りにいた者を弾き飛ばした。
私の目の前から一直線に巨大な溝が出来ていた。その先はどこまで続いているか見えなかった……
その威力は凄まじく、一瞬、敵が戦うのを止めたほどだ。
さすが聖剣、その威力は凄まじかった。
そして、私は悟ったのだ。
ここまでやったら、もうどうしようもないと。
絶対に使うなと言われていた聖剣を使ってしまった。どのみちまた怒られるのならば、禁止されたことを2、3増やしても問題ないだろうと!
「敵に対して総攻撃を始める。飛竜隊出撃準備」
私は命じていた。
「良いのか?」
レックスが傍に駆け寄ってきて確認してくれたが、
「破るのは一つも二つも同じよ」
元々10万の敵に500で対峙するなど無理なのだ。
それなのに、その敵との対戦において、いろいろと制約を加えたてきた兄たちが悪いのだ。制約さえなければこんな軍勢は一瞬で叩けた。そもそも途中で奇襲攻撃出来れば私の力を使わずとも飛竜部隊の攻撃で敵を撃退することも可能だったのだ。それを砦から出撃してはいけないだ、聖剣を使ってはいけないだ、ドラちゃんを出してはいけないだ、余計な制約を加えすぎたのだ。
こんな制約なければ、もっと最初から圧倒できたのだ。
そうすれば、これだけ我が軍の兵士達の犠牲が出ることもなかった。
まあ、楠木正成を真似るという私の昔の望みが叶ったから良かったけれど……
「ドラちゃん」
「ピー」
私はドラちゃんを呼ぶと、背中のリュックからドラちゃんが飛び出してきた。
そして、一瞬で巨大竜に戻ってくれたのだ。
「ギャオーーーーー」
ドラちゃんは雄叫びを上げてくれた。
「竜だ」
「巨大竜が出たぞ」
私のソニックブレードを受けて動揺していた所に巨大竜が出現したのだ。
敵兵は驚き慌てて逃げ出してくれた。
「後は頼むわよ」
私はレックスらに言ってドラちゃんに飛び乗った。
「待てよ!」
続いてレックスが私の後ろに飛び乗ってくれたんだけど……
「えっ、来るの?」
「当たり前だろ」
「リディアーヌ様」
「置いていくなよ」
ハワードとアーチも飛び乗ってくれたんだけど……
「砦はどうするのよ?」
「ジェフに任せてきた」
しらっとレックスが言ってくれた。
そんな言う暇ある訳ないのに。
ちらっとジェフを見たら私に手を上げてくれた。
問題はないみたいだ。
まあ、レナードもいるから問題はないかと私は置いていくのを諦めた。
「行くわよ。ちゃんと捕まっていなさいよ」
私が後ろに言うと、レックスが私のおなかに手を回してくるんだけど……
もう時間もない。
私はドラちゃんに合図をする。
「ギャオーーーー」
ドラちゃんが雄叫びを上げて、ゆっくりと飛び上がってくれた。
その後ろに飛竜隊が続く。
「目指すは敵本陣。トレント公爵の首よ」
私は全員に命じていた。
ドラちゃんは私の声を聞くと
「ギャオーーーー」
と叫んで急加速してくれた。
「ギャッ」
落ちそうになったアーチが慌ててドラちゃんの体にしがみつく。
ぎゅっとレックスもしがみついてくるんだけど……
おなかを触られたことを許した訳でも無いが、今更だ。
「竜だぞ」
「ギャーー」
ドラちゃんは低空で飛んで、構えている敵兵達を次々に風圧で弾き飛ばしながら飛んでくれた。
「逃げろ」
「竜だぞ」
逃げ出す敵兵も次々に風圧で弾き飛ばしていく。
夕闇の迫る中、竜ちゃんはぐんぐんスピードを上げてくれた。
「敵本陣見つけたわ」
敵の本陣と思われる所がレナードが教えてくれていた所にあった。
かがり火に照らされた本陣とおぼしき集団が見えた。広場で野営の準備をしていたみたいだった。
こいつらこちらに飛竜騎士隊が要るのを知らないのか?
こんな空から見える所に堂々と本陣を構えているとは。
まあ良い。今回の戦法は戦国時代に当時尾張の弱小大名だった織田信長の桶狭間でとった戦法だ。大国今川家の義元の3万の大軍に対して2千で義元の本陣に奇襲をかけたのだ。雨天をついたとも正面から正々堂々と攻撃したとも諸説はあるが、敵大将の首を取って大勝した戦いだ。これによって織田信長が天下を目指す足がかりになった戦いとも言われている。私は大帝国を建てるつもりなんて面倒だからさらさら無いが、シュタインにショックを与えてこれ以上攻めてこさせないためには必要だろう。
大将を倒す。超単純な戦法だった。
もっとも大将というのは基本的に軍の中心にいるので、中々攻撃しようにも攻撃できないのだが、周りの兵士達の上を飛んで行ける飛竜騎士隊のいる我々ならやろうと思えば出来るのだ。
お兄様達には砦から出て戦ってはいけないと言われていたが、もう一つ破っているので、二つ破るのも同じだ。
天幕が一杯張られていたが、一番でかい天幕にドラちゃんを突っ込ませた。
天幕が吹っ飛んで中にいる兵士達のまん前にドラちゃんが現れたのだ。
「ヒィィィィ」
いきなり現れたドラちゃんを見て真ん中にいたトレント公爵は驚いてひっくり返っていた。
周りにいた兵士達をドラちゃんが手で弾き飛ばしてくれた。
私が飛び降りるとその後ろにレックスとハワード、アーチも続く。
周りに爆発が次々に起こる。
飛竜部隊が魔導爆弾を落として攻撃してくれているのだ。
私はひっくり返っているトレント公爵に向けて名も無い剣を向けたのだ。
「おのれ、リ、リディアーヌ! 許さん」
トレント公爵はなんとか起き上がろうとした。
しかし、こちらに助けに来ようとした周りの騎士達はハワード達が斬り捨ててくれた。
今はもう公爵しかいなくなったのだ。
「ヒェェェェ、命だけは助けてくれ」
しかし、次の瞬間、そう叫んだ公爵は私にすがりついてきたのだ。
「えっ」
私は一瞬対応が遅れた。まさか私に命乞いをしてくるなんて思ってもいなかったのだ。前世の記憶の戻る前の私なら容赦なく叩き斬っていただろう。でも、前世の記憶の戻った私は一瞬斬るのを躊躇したのだ。
「なんとか命だけはお助けを」
しゃがみ込んで背中しか見えないが公爵は私の足に左手ですがりついてきたのだ。
これがあの傲岸無比なトレント公爵かと一瞬私の対応が遅れた。
「グアアアアア」
次の瞬間、私の横からレックスが剣をトレント公爵に突き刺していた。
「レックス!」
私は驚いてレックスを見たら、レックスが公爵の右手に握られていた短剣を指さした。
短剣で私を刺そうとしていたらしい。
「おのれ、下賤の身で……」
公爵はここで事切れていた。
下賤の身で高貴な俺様に逆らうのかとでも言いたかったんだろうか?
前世の平和な日本の記憶の戻った私はあまり人が死ぬのを見るのは嫌だった。
でも、この世界にいる限り仕方が無いのだ。特に今は戦争を仕掛けられているのだ。
もう少ししっかりしないといけない。
私は心に刻んだ。
「俺はハワード・ノール。貴様らの大将のトレント公爵は我らが主リディアーヌ様が討ち取った。直ちに降伏すればその命は保証しよう。逆らえば斬る。直ちに自ら武装解除し降伏せよ」
「おのれ、閣下の仇」
「グワー」
「グッ」
ハワードは逆らってきた敵騎士の二人を容赦なく斬って捨てた。
それを見て敵兵士達が次々に降伏してきた。
そして、その数は5万人を数えた。
レッドスロープ砦の戦いは我らの圧勝で幕を閉じたのだった。
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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
戦は圧勝でした。
でも、いくつも約束を破ってしまったリディ、兄嫁達は許してくれるのか?
次回は今夜です。
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