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第二部 学園波乱編 隣国から多くの留学生が来ました
プロローグ 隣国王女視点 赤毛のアンを貶めるために留学することにしました
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私の名前はテレーシア・スカンディーナ。このスカンディーナ王国の正当な王女だ。
そう、誰がなんと言おうとこのスカンディーナ王国の正当な王女なのだ。
人によってはお父様が前国王を弑逆して王位を奪い取ったという者もいるけれど、お父様は仕方無しにやったのだ。絶対に!
私の父はブルーノ・カッツィア、この国の摂政で大魔術師、おそらく世界最強の魔術師だ。その凛々しい顔立ちで他人に対しては冷たい感じがするが、私はそんな父が好きだった。
母はその父の配偶者でマティルダ。この国の女王だ。凛々しく、40近くなっても体のラインは変わらないしとても美人だ。傾国の美貌とも言われている。母の周りには男の影も多いんだけど、詳しいことは知らない。
そして、兄はドグラスでこの国の第一王子だ。少し、上から目線なところはあるが、王族としては問題ないだろう。父に似て、見目も麗しい。母の血を濃く継いだのか女にはだらしがない。侍女とかにも手を出しているみたいだ。
そして、私は物心ついたときからこの国の第一王女でそのことについて何も疑った事はなかった。
そう、あの時までは。
私が6歳のときだった。私は珍しく、中庭で父と一緒にいた。
父は家庭を省みることは殆どなかったのだが、たまにこうして相手をしてくれた。
「父様。魔術はどうしたら出来るようになるの?」
私はその時は『魔法聖女エリ』の絵本に夢中だった。魔法聖女エリは片手を上げてヒールをかけて魔王を退治するのだ。その姿に私は憧れていた。もっても手を上に上げてやるのは恥ずかしいので今ではやっていないが・・・・。
「そうだな。テレーサが大きくなってこの国の学園に入ったら、先生から教えてもらえるよ」
「ええええ!、だってこの絵本じゃ、子供が使っているよ」
「それは絵本の中の話だからさ。魔術は体が大きくなってからでないと使えないし、危険だよ」
「なんだ、そうなの」
私はがっかりした。まあ世界最高の魔術師の父が言うのだから間違いないのだろう。
私は父の血も引いているから絶対に魔術もそこそこ出来るはずだ。できるだけ早く父に近づきたい。
そんな事を子供心に考えていた時だ。
いきなり、近くの草藪から男が飛び出してきたのだ。
「陛下の敵!」
男はそう叫ぶや、爆裂魔術を父に向けて放ったのだった。
しかし、父は慌てもしなかった。そう、何もしなかったのだ。その男をちらりと見ただけだった。
次の瞬間、爆裂魔術は父の前で壁にぶつかったように止まってそのまま放った男に返って行ったのだ。男が瞬時に弾き飛ばされた。
ズカーーーーン
という凄まじい音を残して。
一瞬の出来事だった。
「お、おのれ、ミラーとは卑怯な」
男は這いつくばって顔を上げた。
「貴様が弱いだけだろう」
父は整然として言いきったのだ。
「おのれ簒奪者め」
父を憎しみに満ちた目で男は見ていた。
「ふんっ、力があるものが王を倒して何が悪い。文句があるならば俺より強くなれ」
父の言っていることはその時はよく判らなかった。
それよりも、私は目の前で起こったことに呆然としていてそれどころではなかったのだ。
そんな男はあっという間に現れた、騎士達によって連れて行かれた。
何が起こったか、私にはよく判らなかったが、何か父が良くないことをしたというのは娘心にも少し判った。
そして、父が前国王を弑逆してこの国を乗っ取ったというのを知ったのはもっと後になってからだった。
「お父上様は、暗君だった、あなたのおじを正すために立ち上がられたのです」
母は、常々そう言っていたが、本当にそうだったかはわからない。
ただ、父は力があるのは事実だった。今も絶対的な力をもってこのスカンディーナ王国を支配している。父の前では皆とても緊張していた。
父が言うように、父に裏切られた叔父がそれに気付けなかったのが悪かったのだ。力があるものが権力を握るのは当然のことだと私は思ったのだ。
そんな事があって父は益々私を構ってくれなくなった。
私はそんな父に少しでも構ってほしくて、必死に勉強に、魔術の訓練に、礼儀作法やダンスのレッスンを頑張ったのだが、父は認めてくれるそぶりはなかった。
私は父にとってまだまだなのだ。もっと頑張らねば・・・・。時に投げ出したくなったが、まだまだ努力が足りないのだ、と思って歯を食いしばって頑張ったのだ。
そんな時だ。私は珍しく父の執務室に呼ばれた。
私は喜び勇んで父の執務室に行ったのだ。
「テレーサ、一度、オースティン王国の王立学園にに留学してみるか」
「えっ」
父の言葉に私は驚いた。
父のいうオースティン王国の王立学園には、父が殺した前国王の忘れ形見の王女アンネローゼがいることが判明したばかりだ。それも、アンネローゼは生まれた頃にオースティンの王太子と婚約していたのだが、それがそのまま続いているのだというのだ。
私はそれを聞いた時にそれが信じられなかった。我が国で無能で殺されたとしている元国王の娘を、婚約者にしたままとは、我が国に喧嘩を売っているに等しい。
新スカンディーナ王国などというふざけた国を支援している隣国エスカール王国ですらそんなことはしていないのだ。もっとも新スカンディーナ王国は前国王の血を継ぐ王子を王太子にしているのは同じだったが。
当然、そんな事をするくらいなのだから、オースティン王国は我が国には当然良い印象は持っていないだろう。
「あなた、オースティンにテレーサを行かすなど、どういうおつもりですか」
母の女王が怒って言った。
そう、私もその意味を知りたい。
「もう、テレーサも16歳だ。魔術先進国のオースティンに行けば学ぶことも多いだろう。スカンディーナの為に親善目的も兼ねて頑張って来て欲しいのだ」
父は何でも無いことのように言ってくれるけれど、それってめちゃくちゃ大変なことなのでは無いのだろうか?
「でも、あなた、オースティンでは、この子が虐められるのではありませんか。あの国には常識が通じないわ。何しろ、王太子の婚約者が亡き兄の娘なのよ」
「テレーサは私の娘だ。そこはうまくやってくれるだろう」
私は父が認めてくれたのが嬉しかった。父は私ならうまくやっていくと信じてくれたのだろう。
「判りました。留学します」
なにか父と母が喧嘩しているけれど、私は父に認められたのが嬉しかったのでそう答えていた。
「えっ、テレーサ、何を言っているの!」
「お父様の目論見、必ずやうまくやってみせますわ」
「そうか、頼むぞ」
私は母は無視して、父に言うと、父は優しく私に微笑んでくれた。
でも、父の与えてくれたミッションは結構難しいだろう。
何しろそこには、隣国の王太子をたぶらかして我が国に復讐しようとしているアンネローゼがいるのだから。学園の生徒の多くは、両親を殺されたアンネローゼに同情しているだろう。
その同情を崩して、少しでもスカンディーナに味方してくれる人を増やすことが私の意義だと思った。その為にはこの母親譲りの美貌と父親譲りの魔術を使うのだ。そして、存在自体が我が国をコケにしてくれるアンネローゼを地面に這いつくばらしてやるのだ。
亡国の王女も静かにしていればまっとうな人生を送れたものを。世に出てくるからいけないのだ。それもスカンディーナ王国に逆らうとは本当に馬鹿な奴だ。
最低でも、修道院に幽閉。うまく行けば娼館に叩き売ってやる。
そして、その取り巻き共にもスカンディーナに逆らうことの無謀さを知らしめてやるのだ。
そのために私は選ばれだのだ。
何しろ私は魔力量はこの国ナンバー2なのだ。当然世界ナンバー2のはずだ。この国では父以外は誰も私には敵わないのだから。
私はどのようにしてアンネローゼを這いつくばらせるか、父の執務室を後にして、早速色々考え出したのだった。
**********************************************************
『魔法聖女エリ』とは
私の別のお話
『ブス眼鏡と呼ばれても王太子に恋してる~私が本物の聖女なのに魔王の仕返しが怖いので、目立たないようにしているつもりです』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/845615056
に出てくる、王妃が書いた魔王を何故かヒールでやっつける少女のお話。
この物語とは何も関係はありませんが、私の自信作のひとつなのでぜひともお読み頂けると有り難いです!
そう、誰がなんと言おうとこのスカンディーナ王国の正当な王女なのだ。
人によってはお父様が前国王を弑逆して王位を奪い取ったという者もいるけれど、お父様は仕方無しにやったのだ。絶対に!
私の父はブルーノ・カッツィア、この国の摂政で大魔術師、おそらく世界最強の魔術師だ。その凛々しい顔立ちで他人に対しては冷たい感じがするが、私はそんな父が好きだった。
母はその父の配偶者でマティルダ。この国の女王だ。凛々しく、40近くなっても体のラインは変わらないしとても美人だ。傾国の美貌とも言われている。母の周りには男の影も多いんだけど、詳しいことは知らない。
そして、兄はドグラスでこの国の第一王子だ。少し、上から目線なところはあるが、王族としては問題ないだろう。父に似て、見目も麗しい。母の血を濃く継いだのか女にはだらしがない。侍女とかにも手を出しているみたいだ。
そして、私は物心ついたときからこの国の第一王女でそのことについて何も疑った事はなかった。
そう、あの時までは。
私が6歳のときだった。私は珍しく、中庭で父と一緒にいた。
父は家庭を省みることは殆どなかったのだが、たまにこうして相手をしてくれた。
「父様。魔術はどうしたら出来るようになるの?」
私はその時は『魔法聖女エリ』の絵本に夢中だった。魔法聖女エリは片手を上げてヒールをかけて魔王を退治するのだ。その姿に私は憧れていた。もっても手を上に上げてやるのは恥ずかしいので今ではやっていないが・・・・。
「そうだな。テレーサが大きくなってこの国の学園に入ったら、先生から教えてもらえるよ」
「ええええ!、だってこの絵本じゃ、子供が使っているよ」
「それは絵本の中の話だからさ。魔術は体が大きくなってからでないと使えないし、危険だよ」
「なんだ、そうなの」
私はがっかりした。まあ世界最高の魔術師の父が言うのだから間違いないのだろう。
私は父の血も引いているから絶対に魔術もそこそこ出来るはずだ。できるだけ早く父に近づきたい。
そんな事を子供心に考えていた時だ。
いきなり、近くの草藪から男が飛び出してきたのだ。
「陛下の敵!」
男はそう叫ぶや、爆裂魔術を父に向けて放ったのだった。
しかし、父は慌てもしなかった。そう、何もしなかったのだ。その男をちらりと見ただけだった。
次の瞬間、爆裂魔術は父の前で壁にぶつかったように止まってそのまま放った男に返って行ったのだ。男が瞬時に弾き飛ばされた。
ズカーーーーン
という凄まじい音を残して。
一瞬の出来事だった。
「お、おのれ、ミラーとは卑怯な」
男は這いつくばって顔を上げた。
「貴様が弱いだけだろう」
父は整然として言いきったのだ。
「おのれ簒奪者め」
父を憎しみに満ちた目で男は見ていた。
「ふんっ、力があるものが王を倒して何が悪い。文句があるならば俺より強くなれ」
父の言っていることはその時はよく判らなかった。
それよりも、私は目の前で起こったことに呆然としていてそれどころではなかったのだ。
そんな男はあっという間に現れた、騎士達によって連れて行かれた。
何が起こったか、私にはよく判らなかったが、何か父が良くないことをしたというのは娘心にも少し判った。
そして、父が前国王を弑逆してこの国を乗っ取ったというのを知ったのはもっと後になってからだった。
「お父上様は、暗君だった、あなたのおじを正すために立ち上がられたのです」
母は、常々そう言っていたが、本当にそうだったかはわからない。
ただ、父は力があるのは事実だった。今も絶対的な力をもってこのスカンディーナ王国を支配している。父の前では皆とても緊張していた。
父が言うように、父に裏切られた叔父がそれに気付けなかったのが悪かったのだ。力があるものが権力を握るのは当然のことだと私は思ったのだ。
そんな事があって父は益々私を構ってくれなくなった。
私はそんな父に少しでも構ってほしくて、必死に勉強に、魔術の訓練に、礼儀作法やダンスのレッスンを頑張ったのだが、父は認めてくれるそぶりはなかった。
私は父にとってまだまだなのだ。もっと頑張らねば・・・・。時に投げ出したくなったが、まだまだ努力が足りないのだ、と思って歯を食いしばって頑張ったのだ。
そんな時だ。私は珍しく父の執務室に呼ばれた。
私は喜び勇んで父の執務室に行ったのだ。
「テレーサ、一度、オースティン王国の王立学園にに留学してみるか」
「えっ」
父の言葉に私は驚いた。
父のいうオースティン王国の王立学園には、父が殺した前国王の忘れ形見の王女アンネローゼがいることが判明したばかりだ。それも、アンネローゼは生まれた頃にオースティンの王太子と婚約していたのだが、それがそのまま続いているのだというのだ。
私はそれを聞いた時にそれが信じられなかった。我が国で無能で殺されたとしている元国王の娘を、婚約者にしたままとは、我が国に喧嘩を売っているに等しい。
新スカンディーナ王国などというふざけた国を支援している隣国エスカール王国ですらそんなことはしていないのだ。もっとも新スカンディーナ王国は前国王の血を継ぐ王子を王太子にしているのは同じだったが。
当然、そんな事をするくらいなのだから、オースティン王国は我が国には当然良い印象は持っていないだろう。
「あなた、オースティンにテレーサを行かすなど、どういうおつもりですか」
母の女王が怒って言った。
そう、私もその意味を知りたい。
「もう、テレーサも16歳だ。魔術先進国のオースティンに行けば学ぶことも多いだろう。スカンディーナの為に親善目的も兼ねて頑張って来て欲しいのだ」
父は何でも無いことのように言ってくれるけれど、それってめちゃくちゃ大変なことなのでは無いのだろうか?
「でも、あなた、オースティンでは、この子が虐められるのではありませんか。あの国には常識が通じないわ。何しろ、王太子の婚約者が亡き兄の娘なのよ」
「テレーサは私の娘だ。そこはうまくやってくれるだろう」
私は父が認めてくれたのが嬉しかった。父は私ならうまくやっていくと信じてくれたのだろう。
「判りました。留学します」
なにか父と母が喧嘩しているけれど、私は父に認められたのが嬉しかったのでそう答えていた。
「えっ、テレーサ、何を言っているの!」
「お父様の目論見、必ずやうまくやってみせますわ」
「そうか、頼むぞ」
私は母は無視して、父に言うと、父は優しく私に微笑んでくれた。
でも、父の与えてくれたミッションは結構難しいだろう。
何しろそこには、隣国の王太子をたぶらかして我が国に復讐しようとしているアンネローゼがいるのだから。学園の生徒の多くは、両親を殺されたアンネローゼに同情しているだろう。
その同情を崩して、少しでもスカンディーナに味方してくれる人を増やすことが私の意義だと思った。その為にはこの母親譲りの美貌と父親譲りの魔術を使うのだ。そして、存在自体が我が国をコケにしてくれるアンネローゼを地面に這いつくばらしてやるのだ。
亡国の王女も静かにしていればまっとうな人生を送れたものを。世に出てくるからいけないのだ。それもスカンディーナ王国に逆らうとは本当に馬鹿な奴だ。
最低でも、修道院に幽閉。うまく行けば娼館に叩き売ってやる。
そして、その取り巻き共にもスカンディーナに逆らうことの無謀さを知らしめてやるのだ。
そのために私は選ばれだのだ。
何しろ私は魔力量はこの国ナンバー2なのだ。当然世界ナンバー2のはずだ。この国では父以外は誰も私には敵わないのだから。
私はどのようにしてアンネローゼを這いつくばらせるか、父の執務室を後にして、早速色々考え出したのだった。
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『魔法聖女エリ』とは
私の別のお話
『ブス眼鏡と呼ばれても王太子に恋してる~私が本物の聖女なのに魔王の仕返しが怖いので、目立たないようにしているつもりです』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/845615056
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