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第二部 学園波乱編 隣国から多くの留学生が来ました
ミニアンちゃんが傲慢王女を倒しました
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そう、私はやってしまったのだ。
つい、決闘の最中なのに、勝手に手を出してしまったのだ。
でも、これはミニアンちゃんじゃない。顔には仮面をかぶせているし、色は赤白だ。とっさに姿形を子供の頃見たウルトラマンの格好にしたのだ。絶対にウルトラマンだ。何か、ミニアンちゃんが赤白になって仮面つけただけにみえないことないけど・・・・
この夏休み、ガーブリエル様と色々特訓したのだ。
「き、貴様何奴だ」
王女がミニアンちゃんを睨みつけて言ってくれた。
「わっはっはっは」
ミニアンちゃんは、腰に手を当てて、大口を開けて笑った。そう、これがガーブリエル様との特訓の成果だ。ガーブリエル様に指示されて、ミニアンちゃんも話せるようになったのだ。
「話せたところでどうなるものてもないでしょう!」
ヴィルマル・ ポールソン魔導師団長とかには散々馬鹿にされたが、こんなところで使えるなんて思ってもいなかった。さすが、ガーブリエル様の言うことは奥が深い。
「私は星の彼方、M78星雲から、メルケル君に呼ばれてやってきたメルケルマンだ」
皆唖然として私と人形を見比べてくれているんだけど。
ええええ! 私がやっているってバレているの?
「ちょっと、アン、流石にまずいんじゃないの?」
イングリッドとかエルダが呆れているんだけど。他の皆の視線が冷たい。
「何馬鹿やっているんだよ」
アルフなんて頭を抱えているし。
ええええ! やっぱりバレている? 私は冷や汗タラタラになったのだ。
「な、何ですって、こいつ召喚魔術まで使えたの?」
しかし、だ! なんと、傲慢王女だけが信じてくれたのだ。それもミニアンちゃんを出したのはメルケルで、何故か高度の召喚魔術を使ったことに昇華しているんだけど。防御の魔術しか使えていなかったメルケルが、召喚魔術を使えないことなんて子供でもわかるのに・・・・。
まあ、ごまかせたのならば良いか?
「それに『魔法聖女エレ』にも出てきたわ。これが宇宙人なの?」
何か王女が感心しているんだけど・・・・。
「宇宙人ってなんだ?」
皆は王女の言葉にキョトンとしている。そう言えばこの時代宇宙なんて概念あったんだろうか? 私は余計なことを言ってしまったと諦めたのだが、なんで王女は知っているのだろう?
「そうだ。この者の召喚魔術に応えて、はるか宇宙の彼方からやってきたのだ」
もうここまで来たらヤケだ。私は適当に言い繕った。
「ふんっ、召喚魔術使って魔力切れして倒れるなんて馬鹿じゃないの。良いわ。あなたを変わりにぶっ飛ばしてあげるわ」
いやいやいやいや、彼が倒れているのは今の爆裂魔術のせいでしょ! ミニアンちゃんが大半を防いでくれたけど・・・・
「あっはっはっは。貴様では私に勝てまい」
しかし、乗ってきた王女に私はハッタリをかました。
周りからはもう白い視線しか感じない。でも本人乗ってきたんだから良いよね?
「ふんっ、そんな小さい体で私に勝てるとでも思っているの」
王女は馬鹿にしたようにミニアンちゃんを見下してきた。
「ふんっ、体だけデカくても私には勝てまい」
「な、何ですって。そこまで良くも大口を叩けたわね。あなたも一緒に葬ってあげるわ」
ミニアンちゃんの挑発の言葉に王女は応えてくれるんだけど。
「ふんっ。口だけはデカいな。その叩いた大口を今すぐ、地面に叩きつけて上げるわ」
「行くわよ。食らえ、爆裂魔術」
再び王女が爆裂魔術を放ったんだけど。ミニアンちゃんが障壁で防ぐ。
爆発が起こったが、そんなのではミニアンちゃんはびくともしないのだ。
「大した事ないわね。次はこちらが行くわよ。シュワッチュ」
私は両手のひらで十字を切った。スペシューム光線のつもりで、ファイアーボールを放つ。
相変わらず、ポヨンポヨンポヨンポヨンと、小さな炎が飛んでいく。
「な、何なのよ! この人を馬鹿にしたファイアーボールは」
王女は見下してくれた。
完全に馬鹿にしている。
えっ?
でも、全然避けようとしないのだ。いや、ちょっと待って、避けないと
「ちょっと避けなさいよ」
私は慌てて叫んでいた。
「何言っているのよ。こんなちゃちな攻撃、受けたところでどうって事は無いでしょ」
しかし、倉庫爆破事件を知っている皆は慌てて地面に伏せたのだ。
「いや、避けろって」
「早く伏せろよ」
皆必死に言うが王女は信じていないみたいだ。
「えっ、何言っているのよ。皆、馬鹿じゃない・・・・」
次の瞬間火の玉は王女に軽く触れた。
ピカッ
凄まじい光が走った。
ドカーーーーーン
そこにミニ太陽が出現したのだ。
やっ、やってしまった。
私は青くなった。とっさに障壁を王女に張ったから死んではいないと思うけど・・・・
光の去った後には真っ黒焦げになった王女が気絶して倒れていたのだ。
つい、決闘の最中なのに、勝手に手を出してしまったのだ。
でも、これはミニアンちゃんじゃない。顔には仮面をかぶせているし、色は赤白だ。とっさに姿形を子供の頃見たウルトラマンの格好にしたのだ。絶対にウルトラマンだ。何か、ミニアンちゃんが赤白になって仮面つけただけにみえないことないけど・・・・
この夏休み、ガーブリエル様と色々特訓したのだ。
「き、貴様何奴だ」
王女がミニアンちゃんを睨みつけて言ってくれた。
「わっはっはっは」
ミニアンちゃんは、腰に手を当てて、大口を開けて笑った。そう、これがガーブリエル様との特訓の成果だ。ガーブリエル様に指示されて、ミニアンちゃんも話せるようになったのだ。
「話せたところでどうなるものてもないでしょう!」
ヴィルマル・ ポールソン魔導師団長とかには散々馬鹿にされたが、こんなところで使えるなんて思ってもいなかった。さすが、ガーブリエル様の言うことは奥が深い。
「私は星の彼方、M78星雲から、メルケル君に呼ばれてやってきたメルケルマンだ」
皆唖然として私と人形を見比べてくれているんだけど。
ええええ! 私がやっているってバレているの?
「ちょっと、アン、流石にまずいんじゃないの?」
イングリッドとかエルダが呆れているんだけど。他の皆の視線が冷たい。
「何馬鹿やっているんだよ」
アルフなんて頭を抱えているし。
ええええ! やっぱりバレている? 私は冷や汗タラタラになったのだ。
「な、何ですって、こいつ召喚魔術まで使えたの?」
しかし、だ! なんと、傲慢王女だけが信じてくれたのだ。それもミニアンちゃんを出したのはメルケルで、何故か高度の召喚魔術を使ったことに昇華しているんだけど。防御の魔術しか使えていなかったメルケルが、召喚魔術を使えないことなんて子供でもわかるのに・・・・。
まあ、ごまかせたのならば良いか?
「それに『魔法聖女エレ』にも出てきたわ。これが宇宙人なの?」
何か王女が感心しているんだけど・・・・。
「宇宙人ってなんだ?」
皆は王女の言葉にキョトンとしている。そう言えばこの時代宇宙なんて概念あったんだろうか? 私は余計なことを言ってしまったと諦めたのだが、なんで王女は知っているのだろう?
「そうだ。この者の召喚魔術に応えて、はるか宇宙の彼方からやってきたのだ」
もうここまで来たらヤケだ。私は適当に言い繕った。
「ふんっ、召喚魔術使って魔力切れして倒れるなんて馬鹿じゃないの。良いわ。あなたを変わりにぶっ飛ばしてあげるわ」
いやいやいやいや、彼が倒れているのは今の爆裂魔術のせいでしょ! ミニアンちゃんが大半を防いでくれたけど・・・・
「あっはっはっは。貴様では私に勝てまい」
しかし、乗ってきた王女に私はハッタリをかました。
周りからはもう白い視線しか感じない。でも本人乗ってきたんだから良いよね?
「ふんっ、そんな小さい体で私に勝てるとでも思っているの」
王女は馬鹿にしたようにミニアンちゃんを見下してきた。
「ふんっ、体だけデカくても私には勝てまい」
「な、何ですって。そこまで良くも大口を叩けたわね。あなたも一緒に葬ってあげるわ」
ミニアンちゃんの挑発の言葉に王女は応えてくれるんだけど。
「ふんっ。口だけはデカいな。その叩いた大口を今すぐ、地面に叩きつけて上げるわ」
「行くわよ。食らえ、爆裂魔術」
再び王女が爆裂魔術を放ったんだけど。ミニアンちゃんが障壁で防ぐ。
爆発が起こったが、そんなのではミニアンちゃんはびくともしないのだ。
「大した事ないわね。次はこちらが行くわよ。シュワッチュ」
私は両手のひらで十字を切った。スペシューム光線のつもりで、ファイアーボールを放つ。
相変わらず、ポヨンポヨンポヨンポヨンと、小さな炎が飛んでいく。
「な、何なのよ! この人を馬鹿にしたファイアーボールは」
王女は見下してくれた。
完全に馬鹿にしている。
えっ?
でも、全然避けようとしないのだ。いや、ちょっと待って、避けないと
「ちょっと避けなさいよ」
私は慌てて叫んでいた。
「何言っているのよ。こんなちゃちな攻撃、受けたところでどうって事は無いでしょ」
しかし、倉庫爆破事件を知っている皆は慌てて地面に伏せたのだ。
「いや、避けろって」
「早く伏せろよ」
皆必死に言うが王女は信じていないみたいだ。
「えっ、何言っているのよ。皆、馬鹿じゃない・・・・」
次の瞬間火の玉は王女に軽く触れた。
ピカッ
凄まじい光が走った。
ドカーーーーーン
そこにミニ太陽が出現したのだ。
やっ、やってしまった。
私は青くなった。とっさに障壁を王女に張ったから死んではいないと思うけど・・・・
光の去った後には真っ黒焦げになった王女が気絶して倒れていたのだ。
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