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第二部 学園波乱編 隣国から多くの留学生が来ました
演劇練習3 私の騎士を看病するシーンでフィル様がケチつけてなかなか練習は進みませんでした。
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翌朝、日が登る前に
「さあ、皆、朝よ!」
イングリッドの大声が廊下に響き渡った。
ドンドンドンドン
ノックの音がして頭の中がガンガンする。
私は布団を被ったのに
ドン
という大きな音とともに私の上にイングリッドが飛び乗ってきたのだ。
「ギャッ」
私は悲鳴を上げた。
私は無理やりイングリッドに叩き起こされた。
変だ、鍵は締めたのはずなのに!
「さあ皆起きて。さっさと着替えて廊下に集合」
あっという間に他の部屋を起こしに行ったイングリツドの大声が響いている。
そこかしこで悲鳴が聞こえた。本当にイングリッドは容赦がない。
「もう、何なのよ。こんなに早く」
朝が弱いのかエルダが寝ぼけ眼に文句を言っていた。
私も同意見だ。まだ、太陽も出ていないではないか?
私はノロノロと着替えだした。
エルダがもう一度布団の中に入り込もうとする。
「こら、エルダ! 早く」
そこに再度鍵束を腰にぶら下げたイングリッドが突撃してきた。
私はイングリッドに鍵を開けられた理由が理解できた。
エルダはイングリッドに強引に着替えさせられていた。
私達が行った時には、一階の会議室に男連中は既に揃っていた。
と言うか騎士連中は皆朝練やっていたみたいだ。体が上気している連中がいる。
メルケルは傷だらけになっていたが、充実した顔をしていた。
私はメルケルに目で合図するとメルケルが頭割下げてきた。
でも、その横の怖い顔のフィル様を見つけて気まずい思いをする。メルケルの隣にフィル様いたんだ? 朝から王宮に戻ったと思っていたのに!
「はい、みんな、おはよう」
イングリリッドは女の中では元気だ。大声で挨拶始めた。
「おはよう」
男連中は大きな声で返事を返すが、女性陣は半分寝ていたので小さい声しか返していない。
「女性陣! 声が小さい。もう一度」
イングリッドが叫ぶ。
「おはよう」
イングリツドの声に私はヤケで大きな声を出した。
「これから明日まで、朝練を行います。これは帰ってからも出来るので皆でがんばっていきましょう」
「ええええ!」
エルダが文句の悲鳴を上げる。でもその声もいつもに比べて極端に小さい。
「エルダ、何か文句あるの? 男性陣は朝は剣の訓練しているのよ。女性陣も頑張らないと」
「うーーーー」
エルダは唸ることしか出来なかった。
「何しろ隣の生意気なB組も朝練しているそうよ。負けていいの?」
「いや、それはないけど」
エルダが渋々返事をする。
「なにせ向こうはピンク頭と偽物王女が気合い入れてやっているみたいよ。アイツラの偽物物語に負ける訳にはいかないわ。何しろこちらにはアンという本物がいるんだから」
イングリッドはビシッと私を指差しして言った。
そして、特訓が始まった。
ドーソンに負けてうなされているメルケルを私が看病するシーンだ。
「アン、何なの、そのいい加減な仕草は。もっと、心配そうに汗を拭いて」
イングリッドが注意してくるんだけど、
「アン、メルケルにくっつきすぎだ。もっと離れて冷たそうにしろ」
真逆のことをフィル様が言ってくる。
ちょっとどっちの言う通りしたら良いのよ?
「フィル! あんたはこの場面は外から見ているところでしょ。ここまで出てきてどうすんのよ」
「いや、しかし、イングリッド」
「フィル、これは演劇なのよ。いい加減にきちんとしなさいよね」
「しかし・・・・」
「フィル!」
文句言いたそうなフィル様だったけれど、ヒステリー起こしたイングリツドの前にすごすごと後ろに下がって行った。
「もう一度、行くわよ。はい、スタート」
イングリッドの合図で私は演技を始めた。
「メルケルも本当に無茶をして、私のためにそこまでしなくていいのに」
私はそう言いながらうなされるメルケルの額を布で拭く。
「うーーーー、メルケルのやつ。アンもあんな奴、雑巾で拭いてやればいいのに」
外野からフィル様の怒りの声が響いてくるんだけど、イングリッドは注意しないの?
「あっ、姫様。俺はどうして」
気づいたメルケルが慌てて聞いてきた。
「あなたはフリーダ姫と戦って、気絶してしまったのよ」
「そうでしたか。申し訳ありませんでした」
「本当に役立たずだな」
フィル様の外野の大声が聞こえるんだけど、無視だ。
「いえ、あなたは本当に私の為に戦ってくれたわ。誰かと違って」
私は思わずフィル様の方を見て言ってやった。フィル様は傷ついた顔でこちらを見るんだけど。演技ですからね!
「でも、何も出来ませんでした」
「戦ってくれただけで十分よ」
「姫様」
いきなりメルケルが手を握って来たんだけど。ちょっと待ってよ。そんなの脚本にないんだけど。
でもイングリッドが止めないんだけど・・・・
「あいつ、何故アンの手を握っている」
フィル様の怒りの声がしてくるけど、
「あーーーら、フィル様。あなたの婚約者は自分の騎士に夢中ですわよ」
王女役のフリーダ・ドーソンが見せびらかすようにフィル様の顔に手を持っていったのだ。
「さ、触るな、不敬だろうが」
でも、次の瞬間ドーソンはフィル様に突き飛ばされたんだけど・・・・
「か、カーーーット。フィル、あんた思いっきり突き飛ばしてどうするのよ」
イングリッドが怒り心頭で叫んでいた。
「いやイングリッド、何もドーソンも俺に抱きつくようにしてこなくても」
「ここはそうするところなのよ。これは演劇なのよ」
フィル様の文句にはイングリッドは一顧だにしなかった。
「そうです。いくらなんでも酷い」
ドーソンも半泣きだ。
「いや、フリーダ嬢。悪かった」
「足が痛いです」
「本当にフィルも。考えてよね。これは演劇、演技も大げさにしないといけないんだから」
ドーソンの悲鳴にイングリッドが畳み掛ける。
でも、それからもすぐにケチをつけるフィル様と怒ったイングリッドのやり合いがしばし見られて練習は全然進まなかった。
「さあ、皆、朝よ!」
イングリッドの大声が廊下に響き渡った。
ドンドンドンドン
ノックの音がして頭の中がガンガンする。
私は布団を被ったのに
ドン
という大きな音とともに私の上にイングリッドが飛び乗ってきたのだ。
「ギャッ」
私は悲鳴を上げた。
私は無理やりイングリッドに叩き起こされた。
変だ、鍵は締めたのはずなのに!
「さあ皆起きて。さっさと着替えて廊下に集合」
あっという間に他の部屋を起こしに行ったイングリツドの大声が響いている。
そこかしこで悲鳴が聞こえた。本当にイングリッドは容赦がない。
「もう、何なのよ。こんなに早く」
朝が弱いのかエルダが寝ぼけ眼に文句を言っていた。
私も同意見だ。まだ、太陽も出ていないではないか?
私はノロノロと着替えだした。
エルダがもう一度布団の中に入り込もうとする。
「こら、エルダ! 早く」
そこに再度鍵束を腰にぶら下げたイングリッドが突撃してきた。
私はイングリッドに鍵を開けられた理由が理解できた。
エルダはイングリッドに強引に着替えさせられていた。
私達が行った時には、一階の会議室に男連中は既に揃っていた。
と言うか騎士連中は皆朝練やっていたみたいだ。体が上気している連中がいる。
メルケルは傷だらけになっていたが、充実した顔をしていた。
私はメルケルに目で合図するとメルケルが頭割下げてきた。
でも、その横の怖い顔のフィル様を見つけて気まずい思いをする。メルケルの隣にフィル様いたんだ? 朝から王宮に戻ったと思っていたのに!
「はい、みんな、おはよう」
イングリリッドは女の中では元気だ。大声で挨拶始めた。
「おはよう」
男連中は大きな声で返事を返すが、女性陣は半分寝ていたので小さい声しか返していない。
「女性陣! 声が小さい。もう一度」
イングリッドが叫ぶ。
「おはよう」
イングリツドの声に私はヤケで大きな声を出した。
「これから明日まで、朝練を行います。これは帰ってからも出来るので皆でがんばっていきましょう」
「ええええ!」
エルダが文句の悲鳴を上げる。でもその声もいつもに比べて極端に小さい。
「エルダ、何か文句あるの? 男性陣は朝は剣の訓練しているのよ。女性陣も頑張らないと」
「うーーーー」
エルダは唸ることしか出来なかった。
「何しろ隣の生意気なB組も朝練しているそうよ。負けていいの?」
「いや、それはないけど」
エルダが渋々返事をする。
「なにせ向こうはピンク頭と偽物王女が気合い入れてやっているみたいよ。アイツラの偽物物語に負ける訳にはいかないわ。何しろこちらにはアンという本物がいるんだから」
イングリッドはビシッと私を指差しして言った。
そして、特訓が始まった。
ドーソンに負けてうなされているメルケルを私が看病するシーンだ。
「アン、何なの、そのいい加減な仕草は。もっと、心配そうに汗を拭いて」
イングリッドが注意してくるんだけど、
「アン、メルケルにくっつきすぎだ。もっと離れて冷たそうにしろ」
真逆のことをフィル様が言ってくる。
ちょっとどっちの言う通りしたら良いのよ?
「フィル! あんたはこの場面は外から見ているところでしょ。ここまで出てきてどうすんのよ」
「いや、しかし、イングリッド」
「フィル、これは演劇なのよ。いい加減にきちんとしなさいよね」
「しかし・・・・」
「フィル!」
文句言いたそうなフィル様だったけれど、ヒステリー起こしたイングリツドの前にすごすごと後ろに下がって行った。
「もう一度、行くわよ。はい、スタート」
イングリッドの合図で私は演技を始めた。
「メルケルも本当に無茶をして、私のためにそこまでしなくていいのに」
私はそう言いながらうなされるメルケルの額を布で拭く。
「うーーーー、メルケルのやつ。アンもあんな奴、雑巾で拭いてやればいいのに」
外野からフィル様の怒りの声が響いてくるんだけど、イングリッドは注意しないの?
「あっ、姫様。俺はどうして」
気づいたメルケルが慌てて聞いてきた。
「あなたはフリーダ姫と戦って、気絶してしまったのよ」
「そうでしたか。申し訳ありませんでした」
「本当に役立たずだな」
フィル様の外野の大声が聞こえるんだけど、無視だ。
「いえ、あなたは本当に私の為に戦ってくれたわ。誰かと違って」
私は思わずフィル様の方を見て言ってやった。フィル様は傷ついた顔でこちらを見るんだけど。演技ですからね!
「でも、何も出来ませんでした」
「戦ってくれただけで十分よ」
「姫様」
いきなりメルケルが手を握って来たんだけど。ちょっと待ってよ。そんなの脚本にないんだけど。
でもイングリッドが止めないんだけど・・・・
「あいつ、何故アンの手を握っている」
フィル様の怒りの声がしてくるけど、
「あーーーら、フィル様。あなたの婚約者は自分の騎士に夢中ですわよ」
王女役のフリーダ・ドーソンが見せびらかすようにフィル様の顔に手を持っていったのだ。
「さ、触るな、不敬だろうが」
でも、次の瞬間ドーソンはフィル様に突き飛ばされたんだけど・・・・
「か、カーーーット。フィル、あんた思いっきり突き飛ばしてどうするのよ」
イングリッドが怒り心頭で叫んでいた。
「いやイングリッド、何もドーソンも俺に抱きつくようにしてこなくても」
「ここはそうするところなのよ。これは演劇なのよ」
フィル様の文句にはイングリッドは一顧だにしなかった。
「そうです。いくらなんでも酷い」
ドーソンも半泣きだ。
「いや、フリーダ嬢。悪かった」
「足が痛いです」
「本当にフィルも。考えてよね。これは演劇、演技も大げさにしないといけないんだから」
ドーソンの悲鳴にイングリッドが畳み掛ける。
でも、それからもすぐにケチをつけるフィル様と怒ったイングリッドのやり合いがしばし見られて練習は全然進まなかった。
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