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第二部 学園波乱編 隣国から多くの留学生が来ました
陛下に王太子の婚約者として初めて認めていただいた時に、国境の地で疫病が流行りだしたとの報が入ってきました。
大爆笑で、拍手喝采の中、演劇は無事に終了した。
一人フィル様が辛子の辛さでのたうち回っているんだけど。
「大丈夫ですか」
私はフィル様に駆け寄った。
「ありがとう。アンだけだよ。俺の心配をしてくれるのは」
そう言うとフィル様が私に抱きついてきたんだけど。
ええええ! ちょっと待ってよ。皆の前で。
更に最悪なことに、そこで緞帳が上がったんだけど。
皆、整列しているのに、私が跪いて、フィル様に抱きつかれているんだけど。
「よう、お二人さん」
ピーピー
私ら二人を見て口笛が乱れ飛び、歓声が上がる。
「ちょっとフィル様」
私は必死に抱きついているフィル様をどけようとするんだけど、フィル様は私を離してくれなかったのだ。
「ちょっとあんた達、いつまで抱き合っているのよ」
傲慢王女が叫ぶ。
「俺はどんな邪魔が入っても絶対にアンは離さないぞ」
何故かVサインをしてフィル様が叫ぶんですけど、ちょっと待ってよ。
大歓声が上がって
「がんばれよ! 王太子」
「スカンディーナの奴らに負けるな」
「フィル様!」
「そんな酷い」
大半は好意的な反応だったが、フィル様目当ての女の子からは悲鳴が上がっていた。
「ご観劇頂き、どうもありがとうございました」
イングリッドが何とか頭を下げて皆で下げて演劇は終わった。
「ドーソンさん。あれはないだろう」
舞台裏に帰るとフィル様は辛子を突っ込んだドーソンに文句を言っていた。
「それは指示したイングリッドに言ってくださいよ」
「あんたが悪いんでしょ。ここまで必死にやってきた演劇が、あなたのせいでめちゃくちゃじゃない」
イングリッドはぷっつん切れているんだけど。
「まあ、でも皆喜んでくれたから良いんじゃない」
エルダは好意的だった。
「そうだよ。結構面白かったぜ」
アルフまで言うんだけど。
私たちはそのまま講堂の外で、講堂を出てきた人に挨拶する。
「いやあ、フィル、男をあげたな」
陛下が一人で喜んでおられるのだけれど。横の王妃様は不満そうだ。
「アン嬢も、良かったよ」
「お経褒めに預かり光栄です」
私は陛下に礼をした。
「そのように、畏まらんでも。その方は我が息子の婚約者。いずれは儂の義理の娘になるのじゃから」
陛下がはっきりと明言された。今まで正面切ってそう言われたことはなかったのに。
「へ、陛下、何を」
王妃が慌てて口を出してくるが。
「16年前にオスヴァルドとアンネと約束したのじゃ。王妃よ、この学園の中庭で、儂ら4人で、将来子供が出来たら婚姻させようと約束したのじゃったの。確か学園祭のときだったと記憶するが。そうじゃったの、シャーリー」
陛下は離れた所に控えていた私の育ての母に言われた。
「はい。私もアンネ様からそのように伺っておりました」
母が慌てて頷いた。
「まあ、アン嬢とフィルが婚姻を結べば、色々とスカンディーナは言ってくるかもしれん。しかし、フィルはそれを覚悟の上で言っておるのじゃ。天国の二人に約束を破ったと攻められとうもないしな」
陛下がおっしゃられた。陛下が認めてくれたということは、私がフィル様の隣に立っても良いって事? 私はその言葉が嬉しかった。
「父上」
フィル様も驚いて陛下を見ていた。
「ただし、スカンディーナ国内への干渉はダメじゃぞ。この国を戦乱には巻き込みたくないからの」
「それは当然です」
「判っております」
私の返事を聞いて、メルケルは残念そうな顔をしていた。
私はこころの中でメルケルらに謝った。
そう、私の頭の中はお花畑になっていて、ブルーノのことなんて頭から抜けていたのだ。
「大変です」
そこへ騎士が一人駆けこんできた。
「どうした?」
陛下の傍に控えていた騎士団長が聞く。
騎士は騎士団長に耳打ちした。
「なんだと」
騎士団長の顔つきが変わった。
「どうしたのじゃ」
陛下の言葉に騎士団長が陛下の傍で耳打ちする。
「なんじゃと、国境に疫病が」
陛下のつぶやきが聞こえてしまった。
「こうしてはおれん。直ちに王宮に戻るぞ」
「父上。我らも戻ります」
フィル様らも慌ててついていこうとした。
「ごめん、アン、出来たら一緒に学園祭を楽しみたかったけれど、無理みたいだ」
「それはお仕事を優先させてください。私が何か役立つことはございますか」
私は聞いたのだが、
「いや、取り敢えず、アンは学園にいてくれ。その方が安心だ」
フィル様はそう言うと慌てて王宮に帰っていったのだ。
一人フィル様が辛子の辛さでのたうち回っているんだけど。
「大丈夫ですか」
私はフィル様に駆け寄った。
「ありがとう。アンだけだよ。俺の心配をしてくれるのは」
そう言うとフィル様が私に抱きついてきたんだけど。
ええええ! ちょっと待ってよ。皆の前で。
更に最悪なことに、そこで緞帳が上がったんだけど。
皆、整列しているのに、私が跪いて、フィル様に抱きつかれているんだけど。
「よう、お二人さん」
ピーピー
私ら二人を見て口笛が乱れ飛び、歓声が上がる。
「ちょっとフィル様」
私は必死に抱きついているフィル様をどけようとするんだけど、フィル様は私を離してくれなかったのだ。
「ちょっとあんた達、いつまで抱き合っているのよ」
傲慢王女が叫ぶ。
「俺はどんな邪魔が入っても絶対にアンは離さないぞ」
何故かVサインをしてフィル様が叫ぶんですけど、ちょっと待ってよ。
大歓声が上がって
「がんばれよ! 王太子」
「スカンディーナの奴らに負けるな」
「フィル様!」
「そんな酷い」
大半は好意的な反応だったが、フィル様目当ての女の子からは悲鳴が上がっていた。
「ご観劇頂き、どうもありがとうございました」
イングリッドが何とか頭を下げて皆で下げて演劇は終わった。
「ドーソンさん。あれはないだろう」
舞台裏に帰るとフィル様は辛子を突っ込んだドーソンに文句を言っていた。
「それは指示したイングリッドに言ってくださいよ」
「あんたが悪いんでしょ。ここまで必死にやってきた演劇が、あなたのせいでめちゃくちゃじゃない」
イングリッドはぷっつん切れているんだけど。
「まあ、でも皆喜んでくれたから良いんじゃない」
エルダは好意的だった。
「そうだよ。結構面白かったぜ」
アルフまで言うんだけど。
私たちはそのまま講堂の外で、講堂を出てきた人に挨拶する。
「いやあ、フィル、男をあげたな」
陛下が一人で喜んでおられるのだけれど。横の王妃様は不満そうだ。
「アン嬢も、良かったよ」
「お経褒めに預かり光栄です」
私は陛下に礼をした。
「そのように、畏まらんでも。その方は我が息子の婚約者。いずれは儂の義理の娘になるのじゃから」
陛下がはっきりと明言された。今まで正面切ってそう言われたことはなかったのに。
「へ、陛下、何を」
王妃が慌てて口を出してくるが。
「16年前にオスヴァルドとアンネと約束したのじゃ。王妃よ、この学園の中庭で、儂ら4人で、将来子供が出来たら婚姻させようと約束したのじゃったの。確か学園祭のときだったと記憶するが。そうじゃったの、シャーリー」
陛下は離れた所に控えていた私の育ての母に言われた。
「はい。私もアンネ様からそのように伺っておりました」
母が慌てて頷いた。
「まあ、アン嬢とフィルが婚姻を結べば、色々とスカンディーナは言ってくるかもしれん。しかし、フィルはそれを覚悟の上で言っておるのじゃ。天国の二人に約束を破ったと攻められとうもないしな」
陛下がおっしゃられた。陛下が認めてくれたということは、私がフィル様の隣に立っても良いって事? 私はその言葉が嬉しかった。
「父上」
フィル様も驚いて陛下を見ていた。
「ただし、スカンディーナ国内への干渉はダメじゃぞ。この国を戦乱には巻き込みたくないからの」
「それは当然です」
「判っております」
私の返事を聞いて、メルケルは残念そうな顔をしていた。
私はこころの中でメルケルらに謝った。
そう、私の頭の中はお花畑になっていて、ブルーノのことなんて頭から抜けていたのだ。
「大変です」
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「どうした?」
陛下の傍に控えていた騎士団長が聞く。
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「なんだと」
騎士団長の顔つきが変わった。
「どうしたのじゃ」
陛下の言葉に騎士団長が陛下の傍で耳打ちする。
「なんじゃと、国境に疫病が」
陛下のつぶやきが聞こえてしまった。
「こうしてはおれん。直ちに王宮に戻るぞ」
「父上。我らも戻ります」
フィル様らも慌ててついていこうとした。
「ごめん、アン、出来たら一緒に学園祭を楽しみたかったけれど、無理みたいだ」
「それはお仕事を優先させてください。私が何か役立つことはございますか」
私は聞いたのだが、
「いや、取り敢えず、アンは学園にいてくれ。その方が安心だ」
フィル様はそう言うと慌てて王宮に帰っていったのだ。
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R15は念の為・・