傭兵バスターズ

古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され

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エピローグ 厄災女によって教会に人身御供に捧げられました

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戦いは終わった。

俺は、聖教会の金を横領し無垢なシスターなどを強姦や人身売買に手を染め、その秘密を知った人間を殺そうと悪事に手を染め尽くした大悪人の大司教エインズワースらを成敗した。
そして、ダニーとトムが人質になっていたフィンズベリー司祭の家族を救出した。
めでたしめでたしで、後は改革派のアシュビー司祭等がなんとかしてくれるはずだった。

そう、厄災女が調子に乗って大聖堂をあそこまで瓦礫の山に変えなければ……

「キャロライン様。流石にこれは酷いではないですか!」
瓦礫と化した大聖堂跡の廃墟を見て、アシュビー等が文句を言いだしたのだ。

「何を言っているの? あなた達の親分が悪魔のような所業をしていたのを処分してあげたのよ。感謝こそすれ、文句を言ってくるのはお門違いじゃない」
ムッとして厄災女が反論した。

俺は厄災女がそう言うのも当然のことだと思った。

でも、アシュビー等が怒るのも理解できてしまったのだ……

厄災女は攻撃のついでにわざと大聖堂を崩壊させたのだ。
絶対に厄災女は大聖堂か聖教会に恨みがあってそれを晴らした。
何しろ厄災女ほどの魔術師ならば、大聖堂をここまで壊さなくても、おそらく、大司教等を処断することは出来たはずだ。
爆裂魔術の一撃で処分できたはずなのだ。

ここまで壊す必要は絶対に無かったはずだ。

「さすかにお嬢、これはやり過ぎでは」
アシュビーらに文句を言われて対策を練るために、アマテラスの艦橋に集まった中でトムが苦言を呈した。

「ええええ! 私は単に戦っただけよ」
ムッとして厄災女が言い返した。

「でも、お嬢、最初はそうかもしれないが、途中から敵じゃなくて大聖堂そのものを攻撃していたよな」
トムは容赦がなかった。
「えっ、だって、エインズワースがああなった原因は、こんな立派な大聖堂があったからよ。貧しい教会ならば、横領しようにも金がないじゃない。横領のやりようもないよね」
当然のごとく厄災女は言ってくれた。

やっぱり、わざとかよ!
俺は呆れ果てた。

「それは聖教会が考えることであって、お嬢がわざとして良いことではないでしょ! どうするんです?」
「だから、わざとじゃないでは通用しないの?」
「「「するか!」」」
俺とトムとリックで思わずハモってしまった。

「どうするんですか? 聖教会からは損害賠償として金貨1万枚を求められていますけど」
トムが怒った顔で厄災女を見た。

「なにそれ、ボッタクリじゃないの?」
不満たらたら厄災女は聞いたが、
「お嬢様、流石にあの大聖堂の価値は金貨100万枚くらいの価値はあるでしょう」
ダニーさんが否定して、
「そうでしょ。これでも値切り倒したんだぞ。俺の努力を認めてほしい。本当にお嬢は反省してくれ!」
厄災女にトムが反論した。

「仕方がないわね。しばらく、セドを聖教会に貸してあげるわ」
「はい?」
俺は厄災女が何を言ったか、一瞬理解できなかったのだ。

「そもそも、なんで俺なんだよ。壊したのはキャロラインだろうが」
「まあ、セドはなんて酷いことを言うの! 私なんて純情で大人しい美女が教会に連れて行かれたら、どんな酷いことをされるかわからないじゃない」
なんか厄災女がとんでもないことを言いだしたんだが……

「お前のどこが純情で大人しいんだよ!」
俺が文句を言うと

「女の子のスカートの中を覗き込む、変態セドよりも純情よ」
「な、だからあれはわざとじゃないって」
俺は厄災女に言い訳したのだ。
でも、それで俺の立場はとても弱くなった。
まあ、元々俺は聖教会の剣聖だし、向こうがそれでいいというのならば、それでいいだろうと皆納得してくれたのだ。
俺の味方は誰もいなかった。

「まあ、諦めろセド、それで今回の報酬にしてやるから」
トムが言ってくれたんだが、まあ、確かに大司教の襲撃は依頼したが、この大量破壊をした厄災女ではなくて俺が尻拭いしなければならないというのが、なんか納得できない。

でも、俺の文句は何一つ認められず、1日金貨100枚で、100日間、貸し出されることになったのだ。

「おい、俺の気持ちはどこに行ったんだよ。俺にも拒否権はあるだろう」
俺が叫ぶと
「煩いわね。きちんと勤め上げたら、私のスカートの中を覗いた件は忘れてあげるって言っているでしょ」
厄災女の一言で完全に決定してしまった。


そう、それから俺は大聖堂再建まで、剣聖として聖教会に貸し出されることになったのだ。
そして、暇な時は剣術の訓練ではなくて、モッコを持たされて再建現場に派遣されているんだけど……土運びしている剣聖なんてどの世界にいるんだよ!

俺は本当に最悪だった。

何故だ! なぜ剣聖がこんな人夫の仕事をしなければならないのだ?
これも俺を貸し出すと決めた厄災女が悪いのだ。

俺は絶対に厄災女に仕返ししてやると心に決めたのだった。
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