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買い物に行ったら、俺の鎧姿を見た厄災女が固まってしまいました3
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ムッとして頬を腫らした俺が連れて行かれた次の場所は武具屋だった。
広い店内にはありとあらゆる武器や鎧が所狭しと置いてある。
「凄いな」
俺は目を見開いた。
「ちょっと何やっているのよ。聖騎士の鎧に似た奴を探してよ」
思わず剣を物色しだした俺を見て、慌てて厄災女が注意して来た。
「ああ、判った」
俺は鎧の置いてある方に向かった。
そこには百を超える鎧が所狭しと置かれていた。
聖騎士に似た鎧を二、三、身につけてみる。
「うーん、これは少し脆いかな」
「これは重いな」
「これはちょっと似ていないか」
俺は次々と鎧を変えては装着していった。
「脳筋の男って、武具となったら色々注文が煩いんだから。どれでも同じじゃないの?」
厄災女が言ってくれたが、お前らの衣装選びと同じだろうが!
俺は思わず叫びそうになった。
最もそう言うとまた文句が返ってきそうだったから、黙っていたが……
「うん?」
俺は装着した鎧の奥に聖騎士に本当によく似た鎧を見つけた。
「これは少し前の聖騎士の鎧だな」
俺はそれを手にとってみた。
俺が聖騎士になった時に着たやつだ。
真っ白な鎧に銀の十字架が書かれている。今はその銀の線がもう少し細くて鎧も細いのだが、俺は昔のほうがしっくりきた。まあ、そんなに変わらないのだが……
古い鎧を着ている者もいるからこれならバレないだろう。
俺はそれを着るとさっきのお返しとばかりに、厄災女の前に立ってやったのだ。
「どうだ。この前のとどっちがいい?」
厄災女とそっくり同じセリフで聞いてやったのだ。
俺は「どれでも同じよ」と厄災女が切り替えしてくれると思っていたのだが、
女は驚いて俺を見つめて立ち尽くしてくれたんだけど……
どうしたんだ?
「白馬の騎士様!」
厄災女がなにか呟いていた。
「白馬の騎士様?」
「な、なんでもないわよ。それで良いんじゃない」
慌てて厄災女が首を振って返事してきた。
なにか厄災女が変だったが、そんなこともあるだろうと俺はあまり気にしなかった。
それを買って俺達は馬車で帰路についたのだが、飛行船を隠してある森に帰るまで、いつもは何かと煩い厄災女がこの時は押し黙って静かになっていた。時たま俺の顔をちらちらと見るのだが、俺の顔になにかついているのか?
煩い厄災女が静かになったので、明日嵐が来なければ良いんだが……と俺はどうでも良いことを考えていた。
*******************************************************
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
お気に入り登録、感想等頂けたら嬉しいです。
私のお話『電子書籍化決定』
『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……』
リンクはすぐ下に
表紙絵もはってあります。
8/26コミックシーモアにて先行配信予定です
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「これは少し前の聖騎士の鎧だな」
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俺が聖騎士になった時に着たやつだ。
真っ白な鎧に銀の十字架が書かれている。今はその銀の線がもう少し細くて鎧も細いのだが、俺は昔のほうがしっくりきた。まあ、そんなに変わらないのだが……
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俺はそれを着るとさっきのお返しとばかりに、厄災女の前に立ってやったのだ。
「どうだ。この前のとどっちがいい?」
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俺は「どれでも同じよ」と厄災女が切り替えしてくれると思っていたのだが、
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どうしたんだ?
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「白馬の騎士様?」
「な、なんでもないわよ。それで良いんじゃない」
慌てて厄災女が首を振って返事してきた。
なにか厄災女が変だったが、そんなこともあるだろうと俺はあまり気にしなかった。
それを買って俺達は馬車で帰路についたのだが、飛行船を隠してある森に帰るまで、いつもは何かと煩い厄災女がこの時は押し黙って静かになっていた。時たま俺の顔をちらちらと見るのだが、俺の顔になにかついているのか?
煩い厄災女が静かになったので、明日嵐が来なければ良いんだが……と俺はどうでも良いことを考えていた。
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