1 / 84
客船を襲撃中だった海賊船の船首を怒りにまかせて吹っ飛ばしました
しおりを挟む
幾多のお話しからこのお話を選んで頂いてありがとうございます。
本格的に活動を始めてから初のSFです。
楽しんで頂けたら嬉しいです!
****************
私は真っ暗闇の中に浮かんでいた。
周り全てが暗黒に包まれた中で。
ふうっー、ふうっー
そして、私の呼吸の音だけが暗闇に響いていた。
後は何も聞こえない。
真っ暗な中に私の呼吸の音だけが響いている。
でも、ここは完全な闇の中では無い。
目を凝らすとそこかしこにキラキラ輝く小さな点が一杯あって……そう、周りには星々が輝いていた。
私の足下にも……
私の周りには広大な宇宙空間が広がっていた。
私は子供の頃からこうして宇宙空間に浮いているのが好きだった。
一人でいると大宇宙に吸い込まれそうになる。
本当に宇宙は広かった。
そして、自分の存在がとてもちっぽけなものに思えた。
こうしていると一人で宇宙にいれた。
そう、何もかも現世の煩わしさを忘れられて一人になれた。
「許せない!」
本当にあの父はむかつく!
私は3日前に父に言われた嫌なことを思い出していた。
「お前にお見合いが来たぞ」
父が喜々として話し出してくれた。
「父上、私はまだ18です。お見合いなど必要ないでしょう」
むすっとして私が言い返すと、
「そう言わずに見てみろ。とても美形だぞ」
まあ、見目麗しい男を見るのも良いかもしれない。
そう思った私が間違いだった。
私はそのホログラムを見て目が点になった。
「父上! これはどう見ても女ですが!」
私はそのホログラムを地面に叩きつけていた。
「当たり前だろう。お前と違って女装ではないしぞ」
「はああああ! 私は女装では無くて正真正銘の女です!」
次の瞬間には私の手が父の頬に飛び出していた。
張り倒された父が吹っ飛ぶ。
周りの重臣達が思わずビクッと震えていた。
「このように乱暴だから男と間違われるのだ」
「何ですって!」
そう宣った父は、更に切れて剣を手にした私を見た瞬間、這々の体で逃げ出してくれた……
あのまま斬り下げていれば良かった。
むかついた私はそのまま王宮を飛び出したのだ。
時に西暦2525年。人類は幾多の困難を克服して宇宙に進出していた。
私が飛び出した宮殿のある惑星は母なる地球のある太陽系から遙か離れた人類生存可能な第25恒星のヤムサの第三惑星ユバス。私は実際に行ったことはないが、母なる地球と気候は似ているという。見た目も昔の地球にそっくりだそうだ。地球自体は第二次宇宙大戦で戦場になって核の絨毯爆撃を受けてもう人が住めるような環境では無くなったそうだ。本当に人類は愚かだ。
私はこのユバス王家の第一王女で、物心ついたときから機動歩兵を駆って宇宙を飛び回る騎士達に憧れていた。
男勝りのお転婆姫と周りからは揶揄われていた。
鎧を被った様は初代国王陛下に似ているそうで、何度男に間違われたことか!
まあ、金髪碧眼の典型的なお姫様だったのだが、長い髪は邪魔になると短髪にしていたから、本当に良く男に間違われた。
名前はセラフィーナ・ユバスなのだが、略称でセラフィ殿下と新聞に書かれて、時々、男と間違える不届きものがいるのだ。私に婚約を申し入れてきた姫は遠国の姫で私の活躍に憧れて申し入れてきたのだとか!
もっとちゃんと調べてから申し入れろよ!
私は完全に切れていた。
でも、それを聞いた私の周りの者達は大喜びしてくれた。
本当にむかつく!
ヨーナスなんて腹が痛くて死にそうだと笑い死にしそうだったので、思いっきりその顔に肘鉄を食らわせてやった。
二三日顔を腫らせていたけれど、本当にいい気味だった。
そのむしゃくしゃした気分を晴らすために本星のユバスから十光年のこの地サーリアに海賊退治にやってきたのだ。
私の右手遠くには恒星カンノンが輝いていた。
そして、すぐ傍には砂漠の惑星サーリアが赤く光っていた。
惑星サーリアは他国と我が国を行き来する船舶の中継惑星で、我がユバス王家が管理していた。
私はそのすぐ傍のアステロイドベルトの岩石の上に愛機ビーナスを止めていた。
ここならば海賊船は気付くまい。
この場所は海賊が最近よく出没する宙域で、商船や豪華客船が何度も襲撃されていた。
現地軍では対処出来ないとのことで本星から私が出張ってきた。
むかつく王宮から飛び出す理由にしたのもあるが、この怒りを私は晴らしたかった。
「姫様。くれぐれも抑えめにお願いします。姫様が本気で暴れられたら惑星サーリアが壊滅しかねませんから」
私の側近のアンネが本気で心配して注意してきたのにもむっとしたが、
「ウエブ星系第25恒星のガニメデ、ボランチの第25宇宙ステーション、第25衛星カロン……今までの姫様が破壊された現場の数々です」
アンネにそう言われれば何も言い返せなかった。
全部わざとじゃないのに!
全て25にちなんでいるので、25の呪いとか周りからは言われていた。私が25歳で死ぬ呪いだとかアーロン達が囃してくれたが、私は基本的に呪いとか迷信は信じないのだ。
そもそも全ての原因はこのビーナスの能力が高すぎるからいけないのだ。
私が一人で納得していたら、
「姫様酷いですぞ。儂は持てる能力の全てを姫様の愛機ビーナスに注ぎ込んでいるのです。周りに比べて桁外れな戦力なのは当然なのです。それを暴発させた姫様が悪いというのに、ビーナスのせいにするとは」
開発者のボニファーツまでが文句を言ってきて煩いことこの上なかった。
「ボニファーツさんがビーナスに機能つけすぎるからですよ。それを俗に猫に小判とか言うんですよ」
「違うぞ、馬耳東風だ」
「豚に真珠だろう」
同じ機動歩兵乗りのヘイモ、ヨアキム、アーロンが間違いだらけのことわざを言ってくれた。
「あ、アーロン、姫様を豚に例えるなんて」
「いや、違います。姫様。嘘です」
「それを言うならきちがいに刃物だろうが」
私はそう言うと逃げだそうとしていたアーロンを張り倒していた。
本当にどいつもこいつも一言多い!
それを思い出して私は爪が食い込むほどきつくこぶしを握った。
周りは静かな宇宙空間なのに、私の頭の中は怒りがぐるぐる沸いていた。
そんな時だ。
ピロピロピン!
その私の感情を逆撫でするような馬鹿にしたような音楽が鳴った。
「姫様、姫様の近くにワープする物体があります」
母艦のジュピターからアンネが連絡してくれた。
この呼び出し音をなんとかしてほしいんだけど。やる気がなくなること甚だしい。
ボニフアーツ曰く姫様の気分を表したとのことだったが、確かにアンネから小言の連絡がくることが多いから、私の気分は下降することが多いが、戦闘前にやる気をそがれるのは頂けなかった。
私がため息をついたときだ。
近くに大重量の船がワープアウトしてくる空間震が感じられた。
空間自体が揺れる。
そして、一隻の客船が現れた。
しかし、空間震が終わらない。
「ん?」
私は眉を上げた。
「姫様、続いて、ワープアウトする船あります」
「正気なの? ぶつかるわよ」
私がそう叫んだ時だ。
真っ黒な宇宙船がワープアウトしてきた。
宇宙海賊船だ!
黒に真横にドクロマークがデカデカと書かれていた。
ダアーーーーン!
そして、その船はそのまま、その客船の横っ腹にぶつかってくれたのだ。
大きな穴を開けて海賊船は停まる。
海賊船からはアンカーが飛び出して自らの船を客船に固定した。
ここから海賊船の船首から海賊共が客船になだれ込んで占拠するつもりなんだろう。
「全軍攻撃開始」
私はマイクに向けて叫んだ。
そして機動歩兵ビーナスのバーニアを全開にするや、一気に海賊船に接近した。
ぶつかってへこんだ所から宇宙服を着込んだ海賊共が客船になだれ込んでいる様が見えた。
私は海賊船と客船を繋いだ海賊船の船首をビーナスの大出力ブラスターで狙い様に一射したのだ。
ピカッ
ズバッ
一瞬だった。
ドカーーーーーン!
爆発が起こり、海賊船の船首が爆発したのだ。
***************************************
ここまで読んで頂いてありがとうございます
ドンドン更新していく予定です。
お気に入り登録、感想等をして頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
25周年記念カップ参画作品で25を25個物語の中に散りばめる予定です。
どこにあるか探してもらえたら嬉しいです
本格的に活動を始めてから初のSFです。
楽しんで頂けたら嬉しいです!
****************
私は真っ暗闇の中に浮かんでいた。
周り全てが暗黒に包まれた中で。
ふうっー、ふうっー
そして、私の呼吸の音だけが暗闇に響いていた。
後は何も聞こえない。
真っ暗な中に私の呼吸の音だけが響いている。
でも、ここは完全な闇の中では無い。
目を凝らすとそこかしこにキラキラ輝く小さな点が一杯あって……そう、周りには星々が輝いていた。
私の足下にも……
私の周りには広大な宇宙空間が広がっていた。
私は子供の頃からこうして宇宙空間に浮いているのが好きだった。
一人でいると大宇宙に吸い込まれそうになる。
本当に宇宙は広かった。
そして、自分の存在がとてもちっぽけなものに思えた。
こうしていると一人で宇宙にいれた。
そう、何もかも現世の煩わしさを忘れられて一人になれた。
「許せない!」
本当にあの父はむかつく!
私は3日前に父に言われた嫌なことを思い出していた。
「お前にお見合いが来たぞ」
父が喜々として話し出してくれた。
「父上、私はまだ18です。お見合いなど必要ないでしょう」
むすっとして私が言い返すと、
「そう言わずに見てみろ。とても美形だぞ」
まあ、見目麗しい男を見るのも良いかもしれない。
そう思った私が間違いだった。
私はそのホログラムを見て目が点になった。
「父上! これはどう見ても女ですが!」
私はそのホログラムを地面に叩きつけていた。
「当たり前だろう。お前と違って女装ではないしぞ」
「はああああ! 私は女装では無くて正真正銘の女です!」
次の瞬間には私の手が父の頬に飛び出していた。
張り倒された父が吹っ飛ぶ。
周りの重臣達が思わずビクッと震えていた。
「このように乱暴だから男と間違われるのだ」
「何ですって!」
そう宣った父は、更に切れて剣を手にした私を見た瞬間、這々の体で逃げ出してくれた……
あのまま斬り下げていれば良かった。
むかついた私はそのまま王宮を飛び出したのだ。
時に西暦2525年。人類は幾多の困難を克服して宇宙に進出していた。
私が飛び出した宮殿のある惑星は母なる地球のある太陽系から遙か離れた人類生存可能な第25恒星のヤムサの第三惑星ユバス。私は実際に行ったことはないが、母なる地球と気候は似ているという。見た目も昔の地球にそっくりだそうだ。地球自体は第二次宇宙大戦で戦場になって核の絨毯爆撃を受けてもう人が住めるような環境では無くなったそうだ。本当に人類は愚かだ。
私はこのユバス王家の第一王女で、物心ついたときから機動歩兵を駆って宇宙を飛び回る騎士達に憧れていた。
男勝りのお転婆姫と周りからは揶揄われていた。
鎧を被った様は初代国王陛下に似ているそうで、何度男に間違われたことか!
まあ、金髪碧眼の典型的なお姫様だったのだが、長い髪は邪魔になると短髪にしていたから、本当に良く男に間違われた。
名前はセラフィーナ・ユバスなのだが、略称でセラフィ殿下と新聞に書かれて、時々、男と間違える不届きものがいるのだ。私に婚約を申し入れてきた姫は遠国の姫で私の活躍に憧れて申し入れてきたのだとか!
もっとちゃんと調べてから申し入れろよ!
私は完全に切れていた。
でも、それを聞いた私の周りの者達は大喜びしてくれた。
本当にむかつく!
ヨーナスなんて腹が痛くて死にそうだと笑い死にしそうだったので、思いっきりその顔に肘鉄を食らわせてやった。
二三日顔を腫らせていたけれど、本当にいい気味だった。
そのむしゃくしゃした気分を晴らすために本星のユバスから十光年のこの地サーリアに海賊退治にやってきたのだ。
私の右手遠くには恒星カンノンが輝いていた。
そして、すぐ傍には砂漠の惑星サーリアが赤く光っていた。
惑星サーリアは他国と我が国を行き来する船舶の中継惑星で、我がユバス王家が管理していた。
私はそのすぐ傍のアステロイドベルトの岩石の上に愛機ビーナスを止めていた。
ここならば海賊船は気付くまい。
この場所は海賊が最近よく出没する宙域で、商船や豪華客船が何度も襲撃されていた。
現地軍では対処出来ないとのことで本星から私が出張ってきた。
むかつく王宮から飛び出す理由にしたのもあるが、この怒りを私は晴らしたかった。
「姫様。くれぐれも抑えめにお願いします。姫様が本気で暴れられたら惑星サーリアが壊滅しかねませんから」
私の側近のアンネが本気で心配して注意してきたのにもむっとしたが、
「ウエブ星系第25恒星のガニメデ、ボランチの第25宇宙ステーション、第25衛星カロン……今までの姫様が破壊された現場の数々です」
アンネにそう言われれば何も言い返せなかった。
全部わざとじゃないのに!
全て25にちなんでいるので、25の呪いとか周りからは言われていた。私が25歳で死ぬ呪いだとかアーロン達が囃してくれたが、私は基本的に呪いとか迷信は信じないのだ。
そもそも全ての原因はこのビーナスの能力が高すぎるからいけないのだ。
私が一人で納得していたら、
「姫様酷いですぞ。儂は持てる能力の全てを姫様の愛機ビーナスに注ぎ込んでいるのです。周りに比べて桁外れな戦力なのは当然なのです。それを暴発させた姫様が悪いというのに、ビーナスのせいにするとは」
開発者のボニファーツまでが文句を言ってきて煩いことこの上なかった。
「ボニファーツさんがビーナスに機能つけすぎるからですよ。それを俗に猫に小判とか言うんですよ」
「違うぞ、馬耳東風だ」
「豚に真珠だろう」
同じ機動歩兵乗りのヘイモ、ヨアキム、アーロンが間違いだらけのことわざを言ってくれた。
「あ、アーロン、姫様を豚に例えるなんて」
「いや、違います。姫様。嘘です」
「それを言うならきちがいに刃物だろうが」
私はそう言うと逃げだそうとしていたアーロンを張り倒していた。
本当にどいつもこいつも一言多い!
それを思い出して私は爪が食い込むほどきつくこぶしを握った。
周りは静かな宇宙空間なのに、私の頭の中は怒りがぐるぐる沸いていた。
そんな時だ。
ピロピロピン!
その私の感情を逆撫でするような馬鹿にしたような音楽が鳴った。
「姫様、姫様の近くにワープする物体があります」
母艦のジュピターからアンネが連絡してくれた。
この呼び出し音をなんとかしてほしいんだけど。やる気がなくなること甚だしい。
ボニフアーツ曰く姫様の気分を表したとのことだったが、確かにアンネから小言の連絡がくることが多いから、私の気分は下降することが多いが、戦闘前にやる気をそがれるのは頂けなかった。
私がため息をついたときだ。
近くに大重量の船がワープアウトしてくる空間震が感じられた。
空間自体が揺れる。
そして、一隻の客船が現れた。
しかし、空間震が終わらない。
「ん?」
私は眉を上げた。
「姫様、続いて、ワープアウトする船あります」
「正気なの? ぶつかるわよ」
私がそう叫んだ時だ。
真っ黒な宇宙船がワープアウトしてきた。
宇宙海賊船だ!
黒に真横にドクロマークがデカデカと書かれていた。
ダアーーーーン!
そして、その船はそのまま、その客船の横っ腹にぶつかってくれたのだ。
大きな穴を開けて海賊船は停まる。
海賊船からはアンカーが飛び出して自らの船を客船に固定した。
ここから海賊船の船首から海賊共が客船になだれ込んで占拠するつもりなんだろう。
「全軍攻撃開始」
私はマイクに向けて叫んだ。
そして機動歩兵ビーナスのバーニアを全開にするや、一気に海賊船に接近した。
ぶつかってへこんだ所から宇宙服を着込んだ海賊共が客船になだれ込んでいる様が見えた。
私は海賊船と客船を繋いだ海賊船の船首をビーナスの大出力ブラスターで狙い様に一射したのだ。
ピカッ
ズバッ
一瞬だった。
ドカーーーーーン!
爆発が起こり、海賊船の船首が爆発したのだ。
***************************************
ここまで読んで頂いてありがとうございます
ドンドン更新していく予定です。
お気に入り登録、感想等をして頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
25周年記念カップ参画作品で25を25個物語の中に散りばめる予定です。
どこにあるか探してもらえたら嬉しいです
56
あなたにおすすめの小説
【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~
柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」
テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。
この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。
誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。
しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。
その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。
だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。
「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」
「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」
これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語
2月28日HOTランキング9位!
3月1日HOTランキング6位!
本当にありがとうございます!
「雑草係」と追放された俺、スキル『草むしり』でドラゴンも魔王も引っこ抜く~極めた園芸スキルは、世界樹すら苗木扱いする神の力でした~
eringi
ファンタジー
「たかが雑草を抜くだけのスキルなんて、勇者パーティには不要だ!」
王立アカデミーを首席で卒業したものの、発現したスキルが『草むしり』だった少年・ノエル。
彼は幼馴染の勇者に見下され、パーティから追放されてしまう。
失意のノエルは、人里離れた「魔の森」で静かに暮らすことを決意する。
しかし彼は知らなかった。彼のスキル『草むしり』は、対象を「不要な雑草」と認識すれば、たとえドラゴンであろうと古代兵器であろうと、根こそぎ引っこ抜いて消滅させる即死チートだったのだ。
「あれ? この森の雑草、ずいぶん頑丈だな(ドラゴンを引っこ抜きながら)」
ノエルが庭の手入れをするだけで、Sランク魔物が次々と「除草」され、やがて森は伝説の聖域へと生まれ変わっていく。
その実力に惹かれ、森の精霊(美女)や、亡国の女騎士、魔王の娘までもが彼の「庭」に集まり、いつしかハーレム状態に。
一方、ノエルを追放した勇者たちは、ダンジョンの茨や毒草の処理ができずに進行不能となり、さらにはノエルが密かに「除草」していた強力な魔物たちに囲まれ、絶望の淵に立たされていた。
「ノエル! 戻ってきてくれ!」
「いや、いま家庭菜園が忙しいんで」
これは、ただ庭いじりをしているだけの少年が、無自覚に世界最強に至る物語。
別の形で会い直した宿敵が結婚を迫って来たんだが
まっど↑きみはる
ファンタジー
「我が宿敵!! あなたに、私の夫となる権利をあげるわ!!」
そう、王国騎士『マルクエン・クライス』は、敵対していた魔剣士の女『ラミッタ・ピラ』にプロポーズを受けのだ。
『ゴミ掃除』が役立たずと追放されたが、実は『存在抹消』級のチートだった。勇者一行がゴミで溺れているが、俺は辺境で美少女と温泉宿を経営中なので
eringi
ファンタジー
「悪いが、お前のスキル『ゴミ掃除』は魔王討伐の役には立たない。クビだ」
勇者パーティの雑用係だったアレクは、戦闘の役に立たないという理由で、ダンジョンの最深部手前で追放されてしまう。
しかし、勇者たちは気づいていなかった。
彼らの装備が常に新品同様だったのも、野営地が快適だったのも、襲い来る高レベルモンスターの死体が跡形もなく消えていたのも、すべてアレクが『掃除』していたからだということに。
アレクのスキルは単なる掃除ではない。対象を空間ごと削り取る『存在抹消』レベルの規格外チートだったのだ。
一人になったアレクは、気ままに生こうと辺境の廃村にたどり着く。
そこでボロボロになっていた伝説のフェンリル(美少女化)を『洗浄』して懐かれたり、呪われたエルフの姫君を『シミ抜き』して救ったりしているうちに、いつの間にかそこは世界最高峰の温泉宿になっていて……?
一方、アレクを失った勇者パーティは、武器は錆びつき、悪臭にまみれ、雑魚モンスターの処理すら追いつかず破滅の一途をたどっていた。
「今さら戻ってきてくれと言われても、俺はお客さん(美少女)の背中を流すのに忙しいんで」
これは、掃除屋の少年が無自覚に最強の座に君臨し、幸せなスローライフを送る物語。
『王都の神童』と呼ばれた俺、職業選定でまさかの【遊び人】三連発で追放される。……が、実は「全職業のスキル」を合算して重ねがけできる唯一のバグ
よっしぃ
ファンタジー
王都で「神童」の名をほしいままにしていた少年、ディラン・アークライト(17歳)。
剣を握れば騎士団長を唸らせ、魔法を学べば賢者を凌駕する。誰もが彼を「次代の勇者」と信じて疑わなかった。
しかし、運命の職業選定で彼が得たのは――【遊び人】。
それも、三つの職業スロットすべてが【遊び人】で埋まるという、前代未聞の怪現象だった。
「期待外れだ」
「国の恥晒しめ」
掌を返した周囲によって、ディランは着の身着のままで街を追放される。 だが、かつて神童と呼ばれた彼の「分析力」は死んでいなかった。
『……Lv1なのに、ステータスが異常に高い? それに経験値が分散せず、すべて加算されている……?』
彼だけが気づいた真実。
それは【遊び人】という名に偽装された、この世界の管理者権限(Free-Hander)であり、全職業のスキルを制限なく使用・強化できるバグ技(デバッグモード)への入り口だったのだ。
これは、理不尽に捨てられた元・神童が、その頭脳とバグ能力で世界を「攻略」し、同じく不遇な扱いを受けていた美少女騎士(中身は脳筋)と共に、誰よりも自由に成り上がる物語。
【著者プロフィール】アルファポリスより『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』を出版、オリコンライトノベル部門18位を記録。本作は2月に2巻刊行予定。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。
彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。
公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。
しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。
だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。
二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。
彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。
※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる