銀河帝国から脅されたので、逆襲することにしました! 跳ねっ返り王女は帝国の大臣だろうが女帝だろうが関係ありません

古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され

文字の大きさ
8 / 84

惑星浄化中に領主から呼び出さて文官一人だけ連れて行くことにしました

しおりを挟む
 惑星サーリア浄化計画は、ヨーナスとボニファーツが協力して作ってくれた。
 よく出来た計画書だった。
 一言で言うならば隕石雨から放出された隕石の破片を集める、これに尽きた。

 大まかに分けると大気圏内に放出された細かい隕石の破片をできる限り集めて、地上に降り注いだ隕石片も可能な限り集めるのだ。

 でも、言うは易しやるは難しだ。

「ええええ! ヨーナス、こんな事をやるのか?」
 アードルフは計画書を見て叫んでいた。
「当然だ」
「しかし、高度1万メートルで微速で回収装置を背負って飛ぶってなんだ?」
「微速って何キロなんだ?」
「25キロ前後って書かれているぞ」
「また、25かよ」
アーロンが何故か私見てくるんだけど……
「そもそもそんな低速で飛べる訳内でしょう」
 アードルフを筆頭に機動歩兵の騎士達が不平不満を述べたが、
「仕方が無いだろう。少なくても音速で飛ぶとほとんど回収できないんだから。この回収装置はボニファーツが微調整している分とても繊細なんだ。ただ、練度宇宙一のお前らなら出来るはずだから」
「えっ」
「練度宇宙一だと……」
「そうだ。練度宇宙一だ」
「まあ、そんなことはあるけどな」
「そこまで言われたらやるしかないな」
 機動歩兵の騎士達は誤魔化されたけれど、それってめちゃくちゃ大変なんじゃ無いか?
 私には出来るとは思えなかった。

  でも、機動歩兵部隊がやるなら私も黙って見ているわけにはいかないだろう。
「仕方がない。やるか!」
 私も嫌嫌立ち上がったら、
「姫様。どちらに行かれるおつもりで?」
 ヨーナスが白い目で見てくれるんだけど……
「どちらにって、皆がやるなら私もやるしかないだろう」
「おやめください。機械が壊れます」
 私の言葉に平然とヨーナスが言い返してくれたんだけど……

「はああああ!」
 私はカチンときたが、
「この装置はとても繊細なのです。姫様には無理です」
 ヨーナスはとんでもないことを言い出してくれた。

「何言っているのよ。私にも出来るわよ!」
「絶対に無理です。機械が壊れて下手したら暴走する未来しか見えませんから」
 むかつくヨーナスは平然と言いきってくれた。
「な、何を!」
「まあ、繊細な機械を姫様が扱うのは無理だよな」
「言うこと聞かないからってボッチを張り倒していたけど、張り倒したら普通の機械は壊れるから」
「機械が暴走したら今度はサーリアが爆発するのかな」
 アーロン、ヘイモ、ヨキアム達が何か言ってくれたが、そんなことで惑星が爆発する訳ないだろう!
私が怒鳴り返そうとしたときだ。

「お前ら何を言っているんだ。そんなわけないだろう!」
 アードルフが怒ってくれた。
「さすが、アードルフ!」
 私は嬉しくなった。
「でも、姫様、念のためにここはジュピターでお待ちください」
 恭しくアードルフは言ってくれたが、絶対にこいつも信じていない!

 そら見たことかというしたり顔をヨーナスがしてくれて、もう一度楓マークをつけたくなった。


「では、姫様行ってきます!」
 海兵隊は渡された回収装置とデカイ袋を持って飛び出して行った。
 ジェット噴射機を背負って低空を畑すれすれに飛んで落ちている灰を吸引機で回収するのだ。

「これが上手くいけばオスモ子爵には文句を言わせませんから」
 なんか意地悪い表情で私にヨーナスは報告してくれたけど、絶対にアードルフ達には意趣返しに違いなかった。地上回収を手伝うと言っても海兵隊の皆して止めるように言われるし……どいつもこいつも……

「ヨーナスは何をているのよ?」
 平然と座って何もしていないヨーナスを見て私は怒りの矛先を向けようとした。

「姫様。私にもやることは色々あるのです。王妃様への報告書とか陛下への稟議書とか、何でしたら代わって頂いても良いですが」
「いえ、良いです。がんばって下さい」
 そんなの私が出来るわけはない。
 判っていて言うなと言いたかった。

 でも、忘れていた。報告書とかはいつもヨーナスが書いていてくれたんだ。
 この前は父に切れたから飛び出してきたけど、ヨーナスだけは連れてくれば良かった。こいつはむかつくけれど、文官仕事は完璧だ。こいつがいれば適当な言い訳してくれて、母も許してくれたかもしれない。これからは文句の多いアーロン達は置いて行っても、ヨーナスだけは連れてこよう。
 私が心の底で決意した。
 すぐいい気になるヨーナスには秘密だけど……

 仕方がないから私はヨーナスがまとめてくれた帝国の報告書に目を通していた。

 帝国内では帝国貴族が色々暗躍してくれているらしい。
 帝国内でやる分には問題ないが、我が国まで手を出してくれているとなると、こちらも手を控えているわけにはいかない。

 しかし、いつ読んでもヨーナスの報告書は完璧だ。的確に私の知りたいことを教えてくれる。
 一家に三人くらいヨーナスがほしい。ボッチをヨーナスに教育させようか?
 そうすれば情報収集はボッチにさせて、母への報告書はヨーナスに書かせれば良いんではないだろうか?

 私が下らない事を考えていたときだ。

「姫様、何をニヤニヤ笑っていらっしゃるのですか?」
 私はいきなり目の前に整ったヨーナスの顔が現れてびっくりした。
 そう、こいつは顔だけは良いのだ。性格は悪いけれど……
 私は赤くなって……
「きゃっ」
 驚きのあまり椅子ごと転けそうになった。

「だ、大丈夫ですか?」
 慌ててヨーナスが椅子を支えてくれた。

「いきなり驚かせないでよ!」
 私がヨーナスを手で押して遠ざけた。
 ヨーナスは近すぎるのだ!

「何回もお呼びしたんですけど、姫様はニタニタされているだけで」
「もっと大きな声で呼びかけなさいよ」
 私はしたり顔のヨーナスを怒鳴りつけていた。

「どうせまた、アードルフの事を考えていたのでしょう?」
「えっ?」
 私はヨーナスが何を言い出したか判っていなかった。
「姫様の一番のお気に入りはアードルフですからね」
 なんかヨーナスが拗ねているんだけど……
「アードルフは私の護衛隊長でもあるから傍には置いているけれど、今考えていたのは違うことで」
 ヨーナスのことを考えていたなんて言うとまた調子に乗らすと碌な事がないし……
「ヴェルネリ王女のことですか。あの王女もおきれいでしたからね」
「えっ、そうか?」
 私にべたつくヴェルネリに私はうんざりしていたんだけど……
「それよりもオスモから執務室に来て頂きたいと依頼がありましたが」
「えっ、オスモが……」
 私は顔が引きつっていたと思う。
 オスモはここの領主だ。今回のことを伝えなければいけないのだが、あんまり会いたい相手ではなかった。

「気が向かないのならば断りましょうか? そうかこちらに呼びつけますか?」
「いや、迷惑をかけたのは私達だから。こちらから出向くは」
 私はどんな文句を言われるかと思うとうんざりしながら立ち上がったのだ。

 私は私に忠実な態度を取っていたオスモがあんなことを考えているなんて思ってもいなかったのだ。
 思っていたら海兵隊の一個中隊を引き連れていったのに! 皆忙しそうにしていたからヨーナス一人だけしか連れて行かなかったのだ。それが失敗だった。
*******************************************
ここまで読んで頂いて有り難うございました。
帝国男爵へ王女を生け贄にしようと画策しているオスモの元に文官一人だけ連れてのこのこと行くセラフィの運命や如何に?
続きをお楽しみに!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~

柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」  テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。  この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。  誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。  しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。  その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。  だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。 「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」 「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」  これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語 2月28日HOTランキング9位! 3月1日HOTランキング6位! 本当にありがとうございます!

「雑草係」と追放された俺、スキル『草むしり』でドラゴンも魔王も引っこ抜く~極めた園芸スキルは、世界樹すら苗木扱いする神の力でした~

eringi
ファンタジー
「たかが雑草を抜くだけのスキルなんて、勇者パーティには不要だ!」 王立アカデミーを首席で卒業したものの、発現したスキルが『草むしり』だった少年・ノエル。 彼は幼馴染の勇者に見下され、パーティから追放されてしまう。 失意のノエルは、人里離れた「魔の森」で静かに暮らすことを決意する。 しかし彼は知らなかった。彼のスキル『草むしり』は、対象を「不要な雑草」と認識すれば、たとえドラゴンであろうと古代兵器であろうと、根こそぎ引っこ抜いて消滅させる即死チートだったのだ。 「あれ? この森の雑草、ずいぶん頑丈だな(ドラゴンを引っこ抜きながら)」 ノエルが庭の手入れをするだけで、Sランク魔物が次々と「除草」され、やがて森は伝説の聖域へと生まれ変わっていく。 その実力に惹かれ、森の精霊(美女)や、亡国の女騎士、魔王の娘までもが彼の「庭」に集まり、いつしかハーレム状態に。 一方、ノエルを追放した勇者たちは、ダンジョンの茨や毒草の処理ができずに進行不能となり、さらにはノエルが密かに「除草」していた強力な魔物たちに囲まれ、絶望の淵に立たされていた。 「ノエル! 戻ってきてくれ!」 「いや、いま家庭菜園が忙しいんで」 これは、ただ庭いじりをしているだけの少年が、無自覚に世界最強に至る物語。

別の形で会い直した宿敵が結婚を迫って来たんだが

まっど↑きみはる
ファンタジー
「我が宿敵!! あなたに、私の夫となる権利をあげるわ!!」 そう、王国騎士『マルクエン・クライス』は、敵対していた魔剣士の女『ラミッタ・ピラ』にプロポーズを受けのだ。

『ゴミ掃除』が役立たずと追放されたが、実は『存在抹消』級のチートだった。勇者一行がゴミで溺れているが、俺は辺境で美少女と温泉宿を経営中なので

eringi
ファンタジー
「悪いが、お前のスキル『ゴミ掃除』は魔王討伐の役には立たない。クビだ」 勇者パーティの雑用係だったアレクは、戦闘の役に立たないという理由で、ダンジョンの最深部手前で追放されてしまう。 しかし、勇者たちは気づいていなかった。 彼らの装備が常に新品同様だったのも、野営地が快適だったのも、襲い来る高レベルモンスターの死体が跡形もなく消えていたのも、すべてアレクが『掃除』していたからだということに。 アレクのスキルは単なる掃除ではない。対象を空間ごと削り取る『存在抹消』レベルの規格外チートだったのだ。 一人になったアレクは、気ままに生こうと辺境の廃村にたどり着く。 そこでボロボロになっていた伝説のフェンリル(美少女化)を『洗浄』して懐かれたり、呪われたエルフの姫君を『シミ抜き』して救ったりしているうちに、いつの間にかそこは世界最高峰の温泉宿になっていて……? 一方、アレクを失った勇者パーティは、武器は錆びつき、悪臭にまみれ、雑魚モンスターの処理すら追いつかず破滅の一途をたどっていた。 「今さら戻ってきてくれと言われても、俺はお客さん(美少女)の背中を流すのに忙しいんで」 これは、掃除屋の少年が無自覚に最強の座に君臨し、幸せなスローライフを送る物語。

『王都の神童』と呼ばれた俺、職業選定でまさかの【遊び人】三連発で追放される。……が、実は「全職業のスキル」を合算して重ねがけできる唯一のバグ

よっしぃ
ファンタジー
王都で「神童」の名をほしいままにしていた少年、ディラン・アークライト(17歳)。   剣を握れば騎士団長を唸らせ、魔法を学べば賢者を凌駕する。誰もが彼を「次代の勇者」と信じて疑わなかった。  しかし、運命の職業選定で彼が得たのは――【遊び人】。   それも、三つの職業スロットすべてが【遊び人】で埋まるという、前代未聞の怪現象だった。 「期待外れだ」 「国の恥晒しめ」   掌を返した周囲によって、ディランは着の身着のままで街を追放される。  だが、かつて神童と呼ばれた彼の「分析力」は死んでいなかった。 『……Lv1なのに、ステータスが異常に高い? それに経験値が分散せず、すべて加算されている……?』  彼だけが気づいた真実。  それは【遊び人】という名に偽装された、この世界の管理者権限(Free-Hander)であり、全職業のスキルを制限なく使用・強化できるバグ技(デバッグモード)への入り口だったのだ。  これは、理不尽に捨てられた元・神童が、その頭脳とバグ能力で世界を「攻略」し、同じく不遇な扱いを受けていた美少女騎士(中身は脳筋)と共に、誰よりも自由に成り上がる物語。 【著者プロフィール】アルファポリスより『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』を出版、オリコンライトノベル部門18位を記録。本作は2月に2巻刊行予定。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。 彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。 公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。 しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。 だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。 二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。 彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。 ※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

処理中です...