銀河帝国から脅されたので、逆襲することにしました! 跳ねっ返り王女は帝国の大臣だろうが女帝だろうが関係ありません

古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され

文字の大きさ
12 / 84

我が国の民を奴隷として搾取していた帝国男爵を許さないと心に決めました

しおりを挟む
「セラフィーナ! これは、どう言うことなのだ?」
 お父様の顔のアップがいきなり艦橋に現れて怒鳴り声が響き渡った。
 私はやっと一騒動終わって艦橋で一休みしようと帰ってきたところだった。

「どういう事と言われますと?」
 思わず喧嘩口調で言い返していた。
「どうもこうも無いわ! サーリアでいきなり戒厳令なんて敷きおって! いろんな所からクレームの嵐だぞ」
「仕方がないでしょう! いきなりガマガエルが、私に反逆したんですから! それ言うなら領主の動向くらい掴んでおいてくださいよ」
「お前がまた、ろくでもないことをしたのではないのか?」
「何を言ってるんですか! 私はいきなり呼び出されて、銃を突き付けられたんですよ。どう見ても被害者ですよね」
「陛下、その点については、まごうことなき事実です」
 横からヨーナスが説明してくれた。

「そうか、しかし、戒厳令は外聞も悪いと外務卿が文句を言って来てだな」
「さようでございます。この辺りを管轄する帝国のフッセン男爵様から船舶の航行が邪魔されたとクレームが入っておりますぞ」
 横から外務卿が顔を出してきた。

「これはオイカリネン、久しいな」
 私は笑顔をオイカリネンにむけてやった。

「久しいとは異な事を。昨日宇宙港でお見かけいたしましたが」
オイカリネンが眉を上げたが、
「そうだったかな。それよりも貴様はフッセン男爵と懇意にしているのか?」
「懇意にとはどういう意味でおっしゃられているか判りませんが、フッセン男爵はこの辺りの周辺国を見ておられる帝国の領主様です。当然色々とお話しはしております」
 少し警戒気味に外務卿は応えてくれた。
「ならば、サーリア山が爆発してし大変なときに逃げだしたいとはあまりに薄情なのではないか? 普通は帝国のお貴族様ならば避難のお手伝いをいたしましょうくらい申し出てくれるのが当然ではないのか」
私がそう言うと、
「殿下、火山が噴火した時の援助をこの国のことをあまり知らない他国の人間に求めるのも酷ではありませんか」
「何も知られぬと。フッセン男爵がですか?」
私は笑いたくなった。
「今回、避難民を救助するために、私はオスモの秘密の館を訪れましたが、なんとそこには奴隷に落とされた25名者もの見目若い女性がいたのです。父上、オスモは銀河法で禁じられている奴隷を扱っていたのですよ。どうされるつもりなのですか?」
「な、なんじゃと、それは確かか」
 父が目を剥いた。
「捕まえたオスモを訊問いたしましたが、しらを切りましたので、薬を使いました」
 平然とヨーナスが報告してくれた。
「薬の使用は銀河法で禁じられているのでは」
 オイカリネンが慌てて言いだしたが、
「奴隷の訊問には問題ないでしょう」
 私は首を振った。全銀河の敵には容赦する必要は無いのだ。

「しかし……」
「訊問した結果、そのフッセン男爵に奴隷を提供する予定だったとオスモは白状いたしましたので、直ちにフッセン男爵の船を強襲し、その関係者を拘束いたしました」
「な、なんですと、外交問題に発展いたしますぞ」
 オイカリネンが目を剥いてくれた。
「オイカリネン。あなた、えらくフッセン男爵の肩を持つのね。ひょっとしてオスモとフッセン男爵が銀河法で禁じられていた奴隷の取引をしていたのを知っていたのでは無いでしょうね」
 私がオイカリネンを疑いにこもった目で見ると
「そ、そのようなことはございません」
「本当に?」
「当たり前でございます」
「そう、なら良いけれど」
「ただ私といたしましてはこれで帝国との関係が悪くなりますと、我が国の立場が悪くなると懸念しているだけでございまして」
 オイカリネンは汗をだらだら流しながら説明してくれた。

「我が国の立場が悪くなろうがなかろうが、我が国の住民が奴隷として売られようとしていたのは事実です。私はこれを許しはいたしません」
私は宣言した。そう、私はこの国の王女なのだ。

「しかし、殿下、帝国は戦闘艦だけで千隻以上を有しております。有事になれば我が国などひとたまりもございませんぞ」
「何を言っているのです、オイカリネン。我が王国の始祖ユバス一世は、おっしゃっています。『例え帝国であろうと間違っている事をしたら間違っているとはっきり正せ』と。陛下はユバスの戦いで帝国軍100隻に対して奇襲攻撃でこれを撃破していらっしゃいます」
「しかし、当時の帝国と今の帝国は規模が違います。領土で倍以上の広さになっているのですぞ」
「オイカリネン、私は何も帝国と戦争をしようとしているのではないのです。悪いことをしたら罰を受けるというのは子供でも知っていることではありませんか? 直ちに帝国皇帝に対して抗議文を送るべきでしょう」
「しかし、殿下、フッセン男爵は長年、我が国と帝国の間に入ってご尽力賜っているのです」
「その見返りが奴隷取引ですか。悍ましい。何でしたら私が一太刀浴びせるためにフッセン領を攻撃いたしましょうか」
 私は自ら攻撃に向かいたかった。

「まて、セラフィーナ、貴様が出ると絶対に帝国との全面戦争になる」
 お父様が慌てて言いだしてくれた。
「さようでございます。それだけは絶対に避けてください」
「では、帝国に対して抗議文を送ってくれるのですね」
「判りました。考えておきましょう」
 オイカリネンの言葉とともに慌てて通信が一方的に切れた。

「外務卿が帝国に抗議文を送りますかね?」
 アードルフが疑い深そうに聞いてきた。
「無理だろうな」
 私は首を振った。
「だから姫様が記者会見されたのだ」
 横からヨーナスが解説してくれたけれど。
「でも、勝手にして良かったんでしょうか?」
 ミカエル艦長が心配そうに聞いてきた。

「父上はうやむやにするからな。でも、私は今回のことは絶対に許せない!」
 虐げられた少女から聞いた内容は到底言葉に出来ないほどの悍ましいものだった。

 私は10歳の時に王女として国民の前にデビューしたときに国民に誓った。
 『この国の民を必ず守ると』
 我が国の国民を性行奴隷に落としして搾取していたなど許せることではなかった。
 絶対に許せない!
 私はフッセン男爵を許す気はさらさら無かったのだ。
*********************************************
ここまで読んで頂いて有り難うございます
帝国エロ男爵対曲がった事の大嫌いなセラフィーナの対決開始です。
しかし、敵の戦力は王女に比べて圧倒的です。
どうなるセラフィーナ。
続きをお楽しみに
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~

柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」  テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。  この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。  誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。  しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。  その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。  だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。 「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」 「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」  これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語 2月28日HOTランキング9位! 3月1日HOTランキング6位! 本当にありがとうございます!

「雑草係」と追放された俺、スキル『草むしり』でドラゴンも魔王も引っこ抜く~極めた園芸スキルは、世界樹すら苗木扱いする神の力でした~

eringi
ファンタジー
「たかが雑草を抜くだけのスキルなんて、勇者パーティには不要だ!」 王立アカデミーを首席で卒業したものの、発現したスキルが『草むしり』だった少年・ノエル。 彼は幼馴染の勇者に見下され、パーティから追放されてしまう。 失意のノエルは、人里離れた「魔の森」で静かに暮らすことを決意する。 しかし彼は知らなかった。彼のスキル『草むしり』は、対象を「不要な雑草」と認識すれば、たとえドラゴンであろうと古代兵器であろうと、根こそぎ引っこ抜いて消滅させる即死チートだったのだ。 「あれ? この森の雑草、ずいぶん頑丈だな(ドラゴンを引っこ抜きながら)」 ノエルが庭の手入れをするだけで、Sランク魔物が次々と「除草」され、やがて森は伝説の聖域へと生まれ変わっていく。 その実力に惹かれ、森の精霊(美女)や、亡国の女騎士、魔王の娘までもが彼の「庭」に集まり、いつしかハーレム状態に。 一方、ノエルを追放した勇者たちは、ダンジョンの茨や毒草の処理ができずに進行不能となり、さらにはノエルが密かに「除草」していた強力な魔物たちに囲まれ、絶望の淵に立たされていた。 「ノエル! 戻ってきてくれ!」 「いや、いま家庭菜園が忙しいんで」 これは、ただ庭いじりをしているだけの少年が、無自覚に世界最強に至る物語。

別の形で会い直した宿敵が結婚を迫って来たんだが

まっど↑きみはる
ファンタジー
「我が宿敵!! あなたに、私の夫となる権利をあげるわ!!」 そう、王国騎士『マルクエン・クライス』は、敵対していた魔剣士の女『ラミッタ・ピラ』にプロポーズを受けのだ。

『ゴミ掃除』が役立たずと追放されたが、実は『存在抹消』級のチートだった。勇者一行がゴミで溺れているが、俺は辺境で美少女と温泉宿を経営中なので

eringi
ファンタジー
「悪いが、お前のスキル『ゴミ掃除』は魔王討伐の役には立たない。クビだ」 勇者パーティの雑用係だったアレクは、戦闘の役に立たないという理由で、ダンジョンの最深部手前で追放されてしまう。 しかし、勇者たちは気づいていなかった。 彼らの装備が常に新品同様だったのも、野営地が快適だったのも、襲い来る高レベルモンスターの死体が跡形もなく消えていたのも、すべてアレクが『掃除』していたからだということに。 アレクのスキルは単なる掃除ではない。対象を空間ごと削り取る『存在抹消』レベルの規格外チートだったのだ。 一人になったアレクは、気ままに生こうと辺境の廃村にたどり着く。 そこでボロボロになっていた伝説のフェンリル(美少女化)を『洗浄』して懐かれたり、呪われたエルフの姫君を『シミ抜き』して救ったりしているうちに、いつの間にかそこは世界最高峰の温泉宿になっていて……? 一方、アレクを失った勇者パーティは、武器は錆びつき、悪臭にまみれ、雑魚モンスターの処理すら追いつかず破滅の一途をたどっていた。 「今さら戻ってきてくれと言われても、俺はお客さん(美少女)の背中を流すのに忙しいんで」 これは、掃除屋の少年が無自覚に最強の座に君臨し、幸せなスローライフを送る物語。

『王都の神童』と呼ばれた俺、職業選定でまさかの【遊び人】三連発で追放される。……が、実は「全職業のスキル」を合算して重ねがけできる唯一のバグ

よっしぃ
ファンタジー
王都で「神童」の名をほしいままにしていた少年、ディラン・アークライト(17歳)。   剣を握れば騎士団長を唸らせ、魔法を学べば賢者を凌駕する。誰もが彼を「次代の勇者」と信じて疑わなかった。  しかし、運命の職業選定で彼が得たのは――【遊び人】。   それも、三つの職業スロットすべてが【遊び人】で埋まるという、前代未聞の怪現象だった。 「期待外れだ」 「国の恥晒しめ」   掌を返した周囲によって、ディランは着の身着のままで街を追放される。  だが、かつて神童と呼ばれた彼の「分析力」は死んでいなかった。 『……Lv1なのに、ステータスが異常に高い? それに経験値が分散せず、すべて加算されている……?』  彼だけが気づいた真実。  それは【遊び人】という名に偽装された、この世界の管理者権限(Free-Hander)であり、全職業のスキルを制限なく使用・強化できるバグ技(デバッグモード)への入り口だったのだ。  これは、理不尽に捨てられた元・神童が、その頭脳とバグ能力で世界を「攻略」し、同じく不遇な扱いを受けていた美少女騎士(中身は脳筋)と共に、誰よりも自由に成り上がる物語。 【著者プロフィール】アルファポリスより『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』を出版、オリコンライトノベル部門18位を記録。本作は2月に2巻刊行予定。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?

木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。 彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。 公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。 しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。 だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。 二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。 彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。 ※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

処理中です...