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密約について皇帝の元側近に問いただしましたが、その夜に夜逃げする事になってしまいました
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「ボニファーツ、何を勝手に皇帝陛下と話をしたのよ!」
私はボケにファーツを睨み付けた。
「そうです。姫様がいらっしゃるにもかかわらず、ボニファーツが勝手に話をするところではないではないでしょう!」
私の言葉にアードルフが言葉を重ねてくれた。
ここは皇宮の離宮に用意された私の部屋だ。
私の寝室に居間、侍女、護衛の寝室まである。壁には見たこともないような風景画が飾られていたが、私は知らないが有名な画家の手による物だとヨーナスに教えてもらった。足下の絨毯は手織の絨毯だそうだ。さすが帝国の離宮だ。調度品も超一級品が使われていた。
部屋に入るなり、ボニファーツが全ての盗聴装置と監視装置を無効にしてくれた。
元々この後宮の監視装置を作ったのはボニファーツだそうで、改変はお茶の子さいさいとのことだった。少し改良がなされているが、そんなのはボニファーツによると屁の突っ張りにもならないらしい。
私にそんな下品な言葉を使うなとアードルフに怒られていたがボニファーツはどこ吹く風と平然としていた。
「仕方ありますまい。これも全ては姫様の為です」
今もそうだ。私とアードルフの怒りなど馬耳東風で全部私の為だと言い切ってくれた。
私の為だと言いつつ帝国の銀行から勝手に一京ドルも流用して自分の最終兵器を作ってくれたくせに!
そう言ったら、
「何をおっしゃっていらっしゃるのですか? ついているのは姫様の専用巡洋艦ではないですか!」
そう反論されてしまった。
それはそうなんだけど……確かについているのは私の船なんだけど……何か違うと私は叫びたかった。
「で、何を密約したの?」
私がボニファーツを問い詰めると
「一つ目は姫様が陛下に臣下の礼を取るように儂が尽力すること」
「えっ!」
私はその言葉に目を見開いた。私もユバスの王族だ。銀河最大の帝国とはいえ、簡単に臣下に下ったりするつもりはない。
「何だと、ボニファーツ! 貴様何を勝手に約束しているのだ!」
「儂は尽力すると申しただけですると確約はしておりませんぞ」
ボニファーツは平然と言い切ってくれた。絶対に守るつもりはないみたいだ。
「それはそうかもしれないけど」
「まあ、最後までききなされ。そして、儂が陛下の臣下に戻るように努力すること」
「えっ、ボニファーツは戻るの?」
「姫様に余計な事ばかりする貴様などいらん」
アードルフはそう言ってくれるけれど、確かにボニファーツは我が儘だし、勝手に帝国から一京ドルも騙し取ってくれたけれど、我が軍の兵器を作り出したのはボニファーツだ。彼がいなくなるのは痛い。
「心配して頂けて嬉しいですな。気にしなくてもケチな皇帝陛下の下に戻るつもりなど毛頭ございません」
ボニファーツの言葉に私は少しほっとした。
「ボニファーツ殿。しかし、それで良いのか? 皇帝陛下の要請を全て断って。それで一京ドルを諦めてくれるのか?」
「それは難しかろうな」
「じゃあ、どうするのだ?」
「さあ、儂は知らん」
「「はあ?」」
ボニファーツの声に私とアードルフの声が重なった。
「儂は陛下と条件を認めさせるだけじゃ。後は考えたヨーナスに聞けば良かろう」
「ヨーナスどうするつもりよ」
私はヨーナスを睨み付けた。
「二案とも実行されない場合は、姫様と陛下が艦隊を率いて雌雄を決して頂きます」
「はい?」
私は開いた口が塞がらなかった。
銀河帝国皇帝は戦上手で知られていた。
在位25年、直接指揮した戦いは百戦百勝だ。
「何だと! いくら姫様でもジュピター一隻で帝国の皇帝の第一艦隊に勝てる訳はなかろう!」
アードルフの言った通りだ。
それにそもそも私には率いる艦隊なんてない。私の元にあるのはジュピターだけだ。それで皇帝の艦隊と呼ばれる銀河帝国第一艦隊と戦って勝てるなど到底思えなかった。
「まあ、姫様、額が額なだけにそう簡単に陛下もお許し頂けますまい。それくらいの餌を示さないと」
「ボニファーツ殿が勝手に金を引き出したからだろうが!」
「致し方ありますまい。ユバスの戦力でフッセン男爵の艦隊を殲滅するにはあの最終兵器がいったのです」
確かにボニファーツの言う事にも一理あったが、フッセン男爵の艦隊を殲滅するにはあの兵器があった方が便利だったが、私にはなくてもなんとかなったような気もした。
「姫様、色々とお悩みのようですが、もう姫様の船に付いている物は今更どうしようもありませんぞ」
確かにボニファーツの言う通りだが、当事者のお前が言うなと私は叫びそうになった。
代わりに私の手にあった水の入ったグラスがパリンと割れた。
「まあ、姫様。ここはじっくりと時間を稼ぎましょう。陛下も最近は年なのか物忘れも多いようです。直に日々の執務の多忙さに忘れてくれます」
「時間をかけて色々やればもっと良い方法がみつかるかもしれません」
ボニファーツとヨーナスは他人ごとのように気楽に言ってくれた。
しかし、そう話したその当夜に、私達はジュピターに飛び乗ってユバス本星に向けて逃げ出すことになったのだ。
****************************************
ここまで読んで頂いて有り難うございます
皇帝の約束をいきなり破って問題はないのか?
ここからクライマックスに向けて突っ走るのでよろしくお願いします。
厄災姫対冷血皇帝の対決です
私はボケにファーツを睨み付けた。
「そうです。姫様がいらっしゃるにもかかわらず、ボニファーツが勝手に話をするところではないではないでしょう!」
私の言葉にアードルフが言葉を重ねてくれた。
ここは皇宮の離宮に用意された私の部屋だ。
私の寝室に居間、侍女、護衛の寝室まである。壁には見たこともないような風景画が飾られていたが、私は知らないが有名な画家の手による物だとヨーナスに教えてもらった。足下の絨毯は手織の絨毯だそうだ。さすが帝国の離宮だ。調度品も超一級品が使われていた。
部屋に入るなり、ボニファーツが全ての盗聴装置と監視装置を無効にしてくれた。
元々この後宮の監視装置を作ったのはボニファーツだそうで、改変はお茶の子さいさいとのことだった。少し改良がなされているが、そんなのはボニファーツによると屁の突っ張りにもならないらしい。
私にそんな下品な言葉を使うなとアードルフに怒られていたがボニファーツはどこ吹く風と平然としていた。
「仕方ありますまい。これも全ては姫様の為です」
今もそうだ。私とアードルフの怒りなど馬耳東風で全部私の為だと言い切ってくれた。
私の為だと言いつつ帝国の銀行から勝手に一京ドルも流用して自分の最終兵器を作ってくれたくせに!
そう言ったら、
「何をおっしゃっていらっしゃるのですか? ついているのは姫様の専用巡洋艦ではないですか!」
そう反論されてしまった。
それはそうなんだけど……確かについているのは私の船なんだけど……何か違うと私は叫びたかった。
「で、何を密約したの?」
私がボニファーツを問い詰めると
「一つ目は姫様が陛下に臣下の礼を取るように儂が尽力すること」
「えっ!」
私はその言葉に目を見開いた。私もユバスの王族だ。銀河最大の帝国とはいえ、簡単に臣下に下ったりするつもりはない。
「何だと、ボニファーツ! 貴様何を勝手に約束しているのだ!」
「儂は尽力すると申しただけですると確約はしておりませんぞ」
ボニファーツは平然と言い切ってくれた。絶対に守るつもりはないみたいだ。
「それはそうかもしれないけど」
「まあ、最後までききなされ。そして、儂が陛下の臣下に戻るように努力すること」
「えっ、ボニファーツは戻るの?」
「姫様に余計な事ばかりする貴様などいらん」
アードルフはそう言ってくれるけれど、確かにボニファーツは我が儘だし、勝手に帝国から一京ドルも騙し取ってくれたけれど、我が軍の兵器を作り出したのはボニファーツだ。彼がいなくなるのは痛い。
「心配して頂けて嬉しいですな。気にしなくてもケチな皇帝陛下の下に戻るつもりなど毛頭ございません」
ボニファーツの言葉に私は少しほっとした。
「ボニファーツ殿。しかし、それで良いのか? 皇帝陛下の要請を全て断って。それで一京ドルを諦めてくれるのか?」
「それは難しかろうな」
「じゃあ、どうするのだ?」
「さあ、儂は知らん」
「「はあ?」」
ボニファーツの声に私とアードルフの声が重なった。
「儂は陛下と条件を認めさせるだけじゃ。後は考えたヨーナスに聞けば良かろう」
「ヨーナスどうするつもりよ」
私はヨーナスを睨み付けた。
「二案とも実行されない場合は、姫様と陛下が艦隊を率いて雌雄を決して頂きます」
「はい?」
私は開いた口が塞がらなかった。
銀河帝国皇帝は戦上手で知られていた。
在位25年、直接指揮した戦いは百戦百勝だ。
「何だと! いくら姫様でもジュピター一隻で帝国の皇帝の第一艦隊に勝てる訳はなかろう!」
アードルフの言った通りだ。
それにそもそも私には率いる艦隊なんてない。私の元にあるのはジュピターだけだ。それで皇帝の艦隊と呼ばれる銀河帝国第一艦隊と戦って勝てるなど到底思えなかった。
「まあ、姫様、額が額なだけにそう簡単に陛下もお許し頂けますまい。それくらいの餌を示さないと」
「ボニファーツ殿が勝手に金を引き出したからだろうが!」
「致し方ありますまい。ユバスの戦力でフッセン男爵の艦隊を殲滅するにはあの最終兵器がいったのです」
確かにボニファーツの言う事にも一理あったが、フッセン男爵の艦隊を殲滅するにはあの兵器があった方が便利だったが、私にはなくてもなんとかなったような気もした。
「姫様、色々とお悩みのようですが、もう姫様の船に付いている物は今更どうしようもありませんぞ」
確かにボニファーツの言う通りだが、当事者のお前が言うなと私は叫びそうになった。
代わりに私の手にあった水の入ったグラスがパリンと割れた。
「まあ、姫様。ここはじっくりと時間を稼ぎましょう。陛下も最近は年なのか物忘れも多いようです。直に日々の執務の多忙さに忘れてくれます」
「時間をかけて色々やればもっと良い方法がみつかるかもしれません」
ボニファーツとヨーナスは他人ごとのように気楽に言ってくれた。
しかし、そう話したその当夜に、私達はジュピターに飛び乗ってユバス本星に向けて逃げ出すことになったのだ。
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ここまで読んで頂いて有り難うございます
皇帝の約束をいきなり破って問題はないのか?
ここからクライマックスに向けて突っ走るのでよろしくお願いします。
厄災姫対冷血皇帝の対決です
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