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敵が次々に現れて、絶体絶命のピンチに陥りました
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「本当に面倒くさいわね。じゃあ、ド悪さん、バイバイ」
私は手を振るとジュピターはワープした。
しつこいド悪ちゃんはこれでおさらば出来るだろう。
私は楽観していた。
「ド悪は相も変わらず暑苦しい男ですな」
ボニファーツが苦笑いしてくれた。
「暑苦しすぎて、昔第三戦隊にいた戦隊長に振られた男ですからな」
「えっ、ド悪って男好きだったの?」
私が驚いて聞いた。そう言えば軍関係者は男色に走る者もいると聞いたことがあった。
「男色家ですか? それも笑えますな」
ボニファーツは笑ってくれた。
「第三戦隊の指揮官のキャロルは女性だったのですよ」
「なんだ、そうなんだ」
キャロルという名前はどこかで聞いたことがあるなと思いながらも思い出せなかった。
「ドワルスキーはしつこいですからな。振られても振られてもアプローチしてましたからの」
「いじらしいところもあるじゃない」
私が思わず呟くと、
「それは姫様が当事者でないからそう言えるのです。つきまとわれた方にしてみればたまったものではありませんぞ」
「そうかな」
「良く言うよ。姫様。ヴェルネリ王女殿下につきまとわれているくせに」
「それは嫌かも」
アーロンに言われて私はやっと理解できた。
「ちょっとアーロン、何余計な事を言っているのよ」
横からヴェルネリがぎゃあぎやあ叫び出した。
こんなのにつきまとわれたのならその人も大変だったろう。私は初めてその人に同情した。
「ギャー、ちょっと姫様助けて」
切れたヴェルネリに襲われているアーロンは無視して、
「その女の人はどうしたの?」
「いや、まあ、それはですな……」
何故かボニファーツが口を濁した。
いつもペラペラ話してくれるボニファーツが口ごもるなんて珍しい。
「その相談に乗ってボニファーツ様がその方と結婚されたのですよね」
アンネが続きを話してくれた。
「えっ、そうだったの?」
私は初めて知った。
そう言えばボニファーツのきれいな奥さんの名前がキャロルだった。元々帝国の第一艦隊の戦隊長をしていたなんて知らなかった。
「じゃあ、ボニファーツはド悪ちゃんの恋敵じゃない!」
「ですから、ドワルスキーの前にはあまり出ないようにしていたでしょう。更に機嫌を損ねたらしつこいですからな」
「でも、この船に乗っているのは知っているわよね」
「まあ、それは」
「じゃあ、何としてでも追って来るんじゃない?」
私は背筋に少し寒いものを感じた。
「しかし、もう20年も前の話ですぞ」
「しつこいって言っていたじゃ無い」
「姫様、ワープアウトする艦隊あります」
アンネの叫び声が聞こえた。
「ほら」
「しかし、ドワルスキーの艦隊はすぐには再ワープ出来ないはずじゃが」
「戦艦1巡洋艦2駆逐艦7です」
「別艦隊ですぞ」
「識別コード第一艦隊の第四戦隊です」
アンネが教えてくれた。
「おのれ、ドワルスキーめ、他の戦隊に応援を頼むとは男らしくない」
「それだけボニファーツに対する恨み辛みがはげしいんじゃない」
「姫様もバイバイなんて人をおちょくる言い方するから」
ヘイモがポロリと呟いてくれたが、否定は出来ない。
「姫様、敵が急速に迫ってきますが」
「マルコ、もう一回ワープ出来たわよね」
「一回だけですよ。その次のワープはすぐには出来ませんからね」
「何光年までいける?」
「最大100光年いけますが、次のワープ考えると10光年くらいにしておいた方が次のワープ時間短くていけますけれど」
ワープは普通はエンジンやエネルギー効率等考えて24時間に一回100光年くらいだ。何回もワープするとどうしても無理がたたる。このジュピターは他の船に比べたらもっとワープ出来るけれどユバスまでは遠い。途中で故障したら大変だ。あまり無茶はしたくなかった。
「判った、ジャミングかけて10光年のワープよ」
「了解しました」
「敵、機動歩兵20機、発進しました」
よし、たったの20機だ! 25機ではない!
私はほっとした。これで問題は起こらないはずだ。
「ワープ準備」
「ワープ10秒前」
「機動歩兵接近中」
「3、2、1、ワープ」
その瞬間、周りがホワイトアウトした。
私達は張り詰めていた空気が緩やかになるのを感じた。
「これでなんとかまけたわね」
「最初からジャミングかけないから」
アーロンにブツブツ言われたが、
「ジャミングはものすごくエネルギー食うのよ」
私が言い訳した。
「でも、姫様、敵を確実にまけましたかね」
艦長が心配して聞いてきた。
「大丈夫よ。ジャミングをしたら追跡出来ないわよ。闇雲に探しても、宇宙は広いからね。私達を探し出すのは至難の業だと思うわ」
「しかし、ここは帝国の中心地ですからね。船舶の航行も多いですよ」
「多いと言っても高々しれているわよ。航路は外したんでしょ」
「まあ、基幹ルートは外しましたけれど、マイナーなルートにはいますよ。それにどうしてもワープに使いやすい宙域は限られますからね」
マルコが不吉なことを言ってくれた。
「姫様、前方に船を発見しました」
そのタイミングでアンネが報告してきた。
「えっ、いきなり、軍艦なの?」
私はドキリとした。
「いえ、コードから見て貨物船クォーター号です」
その報告に私はほっとした。
「げっ、クウォーターって25なんじゃないのか?」
「アーロン余計な事を言わないで!」
私がきっとしてアーロンを睨み付けた。
「そのクォーター号から入電です」
「えっ、なんで?」
「さあ、ビーコンは既に交わしたと思うのですけど」
「取りあえず繋いで」
「こちらは貨物船クォーター号です」
中年の男が画面に出た。
どこか視線がさ迷っている。
「こちらジュピター。どうしたのですか?」
アンネが尋ねた。。
「いやあ、良い天気ですな」
「えっ?」
私達はその声にぽかんとした。
良い天気って宇宙に天気なんてあるのか? ユバス星域じゃああるまいし。
絶対におかしい!
「ボニファーツ、貨物船の亜空間通信を遮断して」
「判りましたぞ」
私が命じると同時にアンネが傍受した通信を流してくれた。
「大変です。指名手配の逃亡船ジュピターを見つけました……ブチッ」
私達はド悪ちゃんに、指名手配されたらしい。
「急速発進よ。できる限り貨物船から離れて」
「了解」
私の悲鳴に慌てて皆動き出した。
「やっぱり25の呪いなんだ」
ヘイモがブツブツ言い出したが、
「そこ、煩い!」
私は頭が痛くなってきた。
「姫様。反対側に帝国軍がワープアウトしてきます。戦艦一、巡洋艦二、駆逐艦七」
ワープは出来ない。
私は絶体絶命のピンチに立たされたのを知った。
*********************************
果たしてセラフィーナ達の運命や如何に
続きをお楽しみに
私は手を振るとジュピターはワープした。
しつこいド悪ちゃんはこれでおさらば出来るだろう。
私は楽観していた。
「ド悪は相も変わらず暑苦しい男ですな」
ボニファーツが苦笑いしてくれた。
「暑苦しすぎて、昔第三戦隊にいた戦隊長に振られた男ですからな」
「えっ、ド悪って男好きだったの?」
私が驚いて聞いた。そう言えば軍関係者は男色に走る者もいると聞いたことがあった。
「男色家ですか? それも笑えますな」
ボニファーツは笑ってくれた。
「第三戦隊の指揮官のキャロルは女性だったのですよ」
「なんだ、そうなんだ」
キャロルという名前はどこかで聞いたことがあるなと思いながらも思い出せなかった。
「ドワルスキーはしつこいですからな。振られても振られてもアプローチしてましたからの」
「いじらしいところもあるじゃない」
私が思わず呟くと、
「それは姫様が当事者でないからそう言えるのです。つきまとわれた方にしてみればたまったものではありませんぞ」
「そうかな」
「良く言うよ。姫様。ヴェルネリ王女殿下につきまとわれているくせに」
「それは嫌かも」
アーロンに言われて私はやっと理解できた。
「ちょっとアーロン、何余計な事を言っているのよ」
横からヴェルネリがぎゃあぎやあ叫び出した。
こんなのにつきまとわれたのならその人も大変だったろう。私は初めてその人に同情した。
「ギャー、ちょっと姫様助けて」
切れたヴェルネリに襲われているアーロンは無視して、
「その女の人はどうしたの?」
「いや、まあ、それはですな……」
何故かボニファーツが口を濁した。
いつもペラペラ話してくれるボニファーツが口ごもるなんて珍しい。
「その相談に乗ってボニファーツ様がその方と結婚されたのですよね」
アンネが続きを話してくれた。
「えっ、そうだったの?」
私は初めて知った。
そう言えばボニファーツのきれいな奥さんの名前がキャロルだった。元々帝国の第一艦隊の戦隊長をしていたなんて知らなかった。
「じゃあ、ボニファーツはド悪ちゃんの恋敵じゃない!」
「ですから、ドワルスキーの前にはあまり出ないようにしていたでしょう。更に機嫌を損ねたらしつこいですからな」
「でも、この船に乗っているのは知っているわよね」
「まあ、それは」
「じゃあ、何としてでも追って来るんじゃない?」
私は背筋に少し寒いものを感じた。
「しかし、もう20年も前の話ですぞ」
「しつこいって言っていたじゃ無い」
「姫様、ワープアウトする艦隊あります」
アンネの叫び声が聞こえた。
「ほら」
「しかし、ドワルスキーの艦隊はすぐには再ワープ出来ないはずじゃが」
「戦艦1巡洋艦2駆逐艦7です」
「別艦隊ですぞ」
「識別コード第一艦隊の第四戦隊です」
アンネが教えてくれた。
「おのれ、ドワルスキーめ、他の戦隊に応援を頼むとは男らしくない」
「それだけボニファーツに対する恨み辛みがはげしいんじゃない」
「姫様もバイバイなんて人をおちょくる言い方するから」
ヘイモがポロリと呟いてくれたが、否定は出来ない。
「姫様、敵が急速に迫ってきますが」
「マルコ、もう一回ワープ出来たわよね」
「一回だけですよ。その次のワープはすぐには出来ませんからね」
「何光年までいける?」
「最大100光年いけますが、次のワープ考えると10光年くらいにしておいた方が次のワープ時間短くていけますけれど」
ワープは普通はエンジンやエネルギー効率等考えて24時間に一回100光年くらいだ。何回もワープするとどうしても無理がたたる。このジュピターは他の船に比べたらもっとワープ出来るけれどユバスまでは遠い。途中で故障したら大変だ。あまり無茶はしたくなかった。
「判った、ジャミングかけて10光年のワープよ」
「了解しました」
「敵、機動歩兵20機、発進しました」
よし、たったの20機だ! 25機ではない!
私はほっとした。これで問題は起こらないはずだ。
「ワープ準備」
「ワープ10秒前」
「機動歩兵接近中」
「3、2、1、ワープ」
その瞬間、周りがホワイトアウトした。
私達は張り詰めていた空気が緩やかになるのを感じた。
「これでなんとかまけたわね」
「最初からジャミングかけないから」
アーロンにブツブツ言われたが、
「ジャミングはものすごくエネルギー食うのよ」
私が言い訳した。
「でも、姫様、敵を確実にまけましたかね」
艦長が心配して聞いてきた。
「大丈夫よ。ジャミングをしたら追跡出来ないわよ。闇雲に探しても、宇宙は広いからね。私達を探し出すのは至難の業だと思うわ」
「しかし、ここは帝国の中心地ですからね。船舶の航行も多いですよ」
「多いと言っても高々しれているわよ。航路は外したんでしょ」
「まあ、基幹ルートは外しましたけれど、マイナーなルートにはいますよ。それにどうしてもワープに使いやすい宙域は限られますからね」
マルコが不吉なことを言ってくれた。
「姫様、前方に船を発見しました」
そのタイミングでアンネが報告してきた。
「えっ、いきなり、軍艦なの?」
私はドキリとした。
「いえ、コードから見て貨物船クォーター号です」
その報告に私はほっとした。
「げっ、クウォーターって25なんじゃないのか?」
「アーロン余計な事を言わないで!」
私がきっとしてアーロンを睨み付けた。
「そのクォーター号から入電です」
「えっ、なんで?」
「さあ、ビーコンは既に交わしたと思うのですけど」
「取りあえず繋いで」
「こちらは貨物船クォーター号です」
中年の男が画面に出た。
どこか視線がさ迷っている。
「こちらジュピター。どうしたのですか?」
アンネが尋ねた。。
「いやあ、良い天気ですな」
「えっ?」
私達はその声にぽかんとした。
良い天気って宇宙に天気なんてあるのか? ユバス星域じゃああるまいし。
絶対におかしい!
「ボニファーツ、貨物船の亜空間通信を遮断して」
「判りましたぞ」
私が命じると同時にアンネが傍受した通信を流してくれた。
「大変です。指名手配の逃亡船ジュピターを見つけました……ブチッ」
私達はド悪ちゃんに、指名手配されたらしい。
「急速発進よ。できる限り貨物船から離れて」
「了解」
私の悲鳴に慌てて皆動き出した。
「やっぱり25の呪いなんだ」
ヘイモがブツブツ言い出したが、
「そこ、煩い!」
私は頭が痛くなってきた。
「姫様。反対側に帝国軍がワープアウトしてきます。戦艦一、巡洋艦二、駆逐艦七」
ワープは出来ない。
私は絶体絶命のピンチに立たされたのを知った。
*********************************
果たしてセラフィーナ達の運命や如何に
続きをお楽しみに
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