ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされ
古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され
文字の大きさ
大中小
34 / 63
ハロルド視点3 王位に望みなどありませんが、周りがきな臭くなってきた
しおりを挟む
山賊の残りの数人を斬り捨てると、流石に山賊共は逃げて行った。
その場で逃げていく山賊を追って全員殺してしまえば良かったのだが、気絶したキャサリンを残して馬で駆けるわけにもいかなかったのだ。
しばらくしたら生き残った3人の騎士達が集まってきた。
できればこのまま夜通し馬車を駆けさせたかったが、また、別の山賊のアジトも近いと言うので、とりあえず、野宿することにした。
それが間違いだったのだが・・・・
ハッと気づくと、誰もいなかった。
眠り薬でも入れられたらしい。痛恨のミスだった。1時間位熟睡していたらしい。
やばい。俺は慌てて、攫われたキャサリンの跡を追うことにした。
幸い馬の足跡が残っていて、それを付けて行くと。洞窟にたどり着いたのだ。
見張りを人質にして、中に案内させると、まさにキャサリンが男に襲われているところだった。
「そこまでだ。全員武器を捨てろ」
慌てた俺は思わずそう言ってしまっていた。キャサリンの一大事たと思って慌てたのだ。
でも、そんなので山賊共が聞くわけはなかった。逆にキャサリンを盾に取られてしまった。
キャサリンの顔が馬鹿めと怒っていた。
呆然とする俺の前で、キャサリンは山賊の頭に貧乳と言われて、激怒、障壁を発動させたのだ。
俺が裏切り者の騎士を3人処分する間に、キャサリンは山賊を殲滅、洞窟を崩落させていた。
その障壁の力は驚くものがあった。
使った後は相変わらず、気絶していたが・・・・。
翌朝気付いたキャサリンは、金が下敷きになったとか、大騒ぎして叫んでいたが、それは仕方がないだろう。
馬もキャサリンが洞窟の下敷きにしたので、歩いて国境の町まで行くしかなかった。
しかし、キャサリンにそこまでの体力があるわけはなく、こいつ、本当に冒険者になるつもりがあるのか? 思わずガン見してしまった。仕方がないので背負ってやると気持ちよさそうに俺の背中で寝やがるし、どうしようもない。
まあ、寝顔は可愛かったが・・・・。
街についたと起こして、人の背で寝やがってと文句をいうと、何故かこいつがいきなり泣き出したのだ。
鋼鉄の心臓をもつ、悪役令嬢が泣いている? 俺はもうびっくりした。
そこに俺の育ての親の辺境伯がいたことも驚いたが、辺境伯にも女を泣かすなんて最低だと叱られるし、最悪だった。
挙句の果てには辺境伯についてダンジョンに潜るなんてわがままなこと言い出すし、必死に止めようとしたが、何故か辺境伯も連れて行くと言うし、仕方なしに行くことにした。
その夜辺境伯と話した。辺境伯のところにも国王から俺を連れて一度顔を出すように、矢のような催促が来ているという。
「この度は若も活躍されましたな」
エイブが喜んでいう。
「俺は何もしていない。キャサリンが勝手にそうしただけだ」
俺がぶすっとして言うが、
「左様でございますか。ロンド王国では氷の騎士と言われたハロルド様が殺されそうになった婚約破棄された公爵令嬢を、王子の魔の手から守ったと大変な人気になっているとか。辺境伯領まで、その噂が流れてきて、領民一同とても喜んでおります」
エイブは我が事のように喜んでくれる。
「今回の件で陛下のお心も若に傾いたようで」
「その件は断る。王太子は弟で良いであろうが」
エイブの不吉な一言に俺は即座に否定した。
「左様でございますか? そのシェフィールド公爵家から、我が家にもぜひとも若の嫁にその令嬢を娶るようにご説得していただきたいと使者が参りましたが」
誂うようにエイブが言ってきた。
「公爵は俺の身分を知っているのか」
「さあ、良くは判りませんが、元々、ハロルド様の身元保証人は私ですからの。ただ、公爵家の人脈を使えば、調べられるかも知れません」
俺は頭を抱えたくなった。この分では釣り書が父の元にもいっている可能性がある。
隣国の婚約破棄された可哀想な令嬢をその破棄した王太子から守ってやった自国の王子と結婚させる。派手好きな国王が喜びそうなことだ。
でも、そうなると俺は隣国と大きなパイプが出来る。シェフィールド公爵家は豊かな領地を持ち、ロンド王国内のみならず、この国にも大きなパイプを持っているのだ。ロンド国王としても、自国の家臣の娘が隣国の王妃になれば、プラスになると判断するはずだ。
「余計なことだ。俺は王位を継ぐつもりはない」
俺は首を振ったのだ。
俺は弟と違って野心など無いのだ。
しかし、周りがそれで許してはくれなかったのだ。
その場で逃げていく山賊を追って全員殺してしまえば良かったのだが、気絶したキャサリンを残して馬で駆けるわけにもいかなかったのだ。
しばらくしたら生き残った3人の騎士達が集まってきた。
できればこのまま夜通し馬車を駆けさせたかったが、また、別の山賊のアジトも近いと言うので、とりあえず、野宿することにした。
それが間違いだったのだが・・・・
ハッと気づくと、誰もいなかった。
眠り薬でも入れられたらしい。痛恨のミスだった。1時間位熟睡していたらしい。
やばい。俺は慌てて、攫われたキャサリンの跡を追うことにした。
幸い馬の足跡が残っていて、それを付けて行くと。洞窟にたどり着いたのだ。
見張りを人質にして、中に案内させると、まさにキャサリンが男に襲われているところだった。
「そこまでだ。全員武器を捨てろ」
慌てた俺は思わずそう言ってしまっていた。キャサリンの一大事たと思って慌てたのだ。
でも、そんなので山賊共が聞くわけはなかった。逆にキャサリンを盾に取られてしまった。
キャサリンの顔が馬鹿めと怒っていた。
呆然とする俺の前で、キャサリンは山賊の頭に貧乳と言われて、激怒、障壁を発動させたのだ。
俺が裏切り者の騎士を3人処分する間に、キャサリンは山賊を殲滅、洞窟を崩落させていた。
その障壁の力は驚くものがあった。
使った後は相変わらず、気絶していたが・・・・。
翌朝気付いたキャサリンは、金が下敷きになったとか、大騒ぎして叫んでいたが、それは仕方がないだろう。
馬もキャサリンが洞窟の下敷きにしたので、歩いて国境の町まで行くしかなかった。
しかし、キャサリンにそこまでの体力があるわけはなく、こいつ、本当に冒険者になるつもりがあるのか? 思わずガン見してしまった。仕方がないので背負ってやると気持ちよさそうに俺の背中で寝やがるし、どうしようもない。
まあ、寝顔は可愛かったが・・・・。
街についたと起こして、人の背で寝やがってと文句をいうと、何故かこいつがいきなり泣き出したのだ。
鋼鉄の心臓をもつ、悪役令嬢が泣いている? 俺はもうびっくりした。
そこに俺の育ての親の辺境伯がいたことも驚いたが、辺境伯にも女を泣かすなんて最低だと叱られるし、最悪だった。
挙句の果てには辺境伯についてダンジョンに潜るなんてわがままなこと言い出すし、必死に止めようとしたが、何故か辺境伯も連れて行くと言うし、仕方なしに行くことにした。
その夜辺境伯と話した。辺境伯のところにも国王から俺を連れて一度顔を出すように、矢のような催促が来ているという。
「この度は若も活躍されましたな」
エイブが喜んでいう。
「俺は何もしていない。キャサリンが勝手にそうしただけだ」
俺がぶすっとして言うが、
「左様でございますか。ロンド王国では氷の騎士と言われたハロルド様が殺されそうになった婚約破棄された公爵令嬢を、王子の魔の手から守ったと大変な人気になっているとか。辺境伯領まで、その噂が流れてきて、領民一同とても喜んでおります」
エイブは我が事のように喜んでくれる。
「今回の件で陛下のお心も若に傾いたようで」
「その件は断る。王太子は弟で良いであろうが」
エイブの不吉な一言に俺は即座に否定した。
「左様でございますか? そのシェフィールド公爵家から、我が家にもぜひとも若の嫁にその令嬢を娶るようにご説得していただきたいと使者が参りましたが」
誂うようにエイブが言ってきた。
「公爵は俺の身分を知っているのか」
「さあ、良くは判りませんが、元々、ハロルド様の身元保証人は私ですからの。ただ、公爵家の人脈を使えば、調べられるかも知れません」
俺は頭を抱えたくなった。この分では釣り書が父の元にもいっている可能性がある。
隣国の婚約破棄された可哀想な令嬢をその破棄した王太子から守ってやった自国の王子と結婚させる。派手好きな国王が喜びそうなことだ。
でも、そうなると俺は隣国と大きなパイプが出来る。シェフィールド公爵家は豊かな領地を持ち、ロンド王国内のみならず、この国にも大きなパイプを持っているのだ。ロンド国王としても、自国の家臣の娘が隣国の王妃になれば、プラスになると判断するはずだ。
「余計なことだ。俺は王位を継ぐつもりはない」
俺は首を振ったのだ。
俺は弟と違って野心など無いのだ。
しかし、周りがそれで許してはくれなかったのだ。
22
あなたにおすすめの小説
「君以外を愛する気は無い」と婚約者様が溺愛し始めたので、異世界から聖女が来ても大丈夫なようです。
海空里和
恋愛
婚約者のアシュリー第二王子にべた惚れなステラは、彼のために努力を重ね、剣も魔法もトップクラス。彼にも隠すことなく、重い恋心をぶつけてきた。
アシュリーも、そんなステラの愛を静かに受け止めていた。
しかし、この国は20年に一度聖女を召喚し、皇太子と結婚をする。アシュリーは、この国の皇太子。
「たとえ聖女様にだって、アシュリー様は渡さない!」
聖女と勝負してでも彼を渡さないと思う一方、ステラはアシュリーに切り捨てられる覚悟をしていた。そんなステラに、彼が告げたのは意外な言葉で………。
※本編は全7話で完結します。
※こんなお話が書いてみたくて、勢いで書き上げたので、設定が緩めです。
悪役令嬢に転生!?わたくし取り急ぎ王太子殿下との婚約を阻止して、婚約者探しを始めますわ
春ことのは
恋愛
深夜、高熱に魘されて目覚めると公爵令嬢エリザベス・グリサリオに転生していた。
エリザベスって…もしかしてあのベストセラー小説「悠久の麗しき薔薇に捧ぐシリーズ」に出てくる悪役令嬢!?
この先、王太子殿下の婚約者に選ばれ、この身を王家に捧げるべく血の滲むような努力をしても、結局は平民出身のヒロインに殿下の心を奪われてしまうなんて…
しかも婚約を破棄されて毒殺?
わたくし、そんな未来はご免ですわ!
取り急ぎ殿下との婚約を阻止して、わが公爵家に縁のある殿方達から婚約者を探さなくては…。
__________
※2023.3.21 HOTランキングで11位に入らせて頂きました。
読んでくださった皆様のお陰です!
本当にありがとうございました。
※お気に入り登録やしおりをありがとうございます。
とても励みになっています!
※この作品は小説家になろう様にも投稿しています。
地味令嬢は冤罪で処刑されて逆行転生したので、華麗な悪女を目指します!~目隠れ美形の天才王子に溺愛されまして~
胡蝶乃夢
恋愛
婚約者である王太子の望む通り『理想の淑女』として尽くしてきたにも関わらず、婚約破棄された挙句に冤罪で処刑されてしまった公爵令嬢ガーネット。
時間が遡り目覚めたガーネットは、二度と自分を犠牲にして尽くしたりしないと怒り、今度は自分勝手に生きる『華麗な悪女』になると決意する。
王太子の弟であるルベリウス王子にガーネットは留学をやめて傍にいて欲しいと願う。
処刑された時、留学中でいなかった彼がガーネットの傍にいることで運命は大きく変わっていく。
これは、不憫な地味令嬢が華麗な悪女へと変貌して周囲を魅了し、幼馴染の天才王子にも溺愛され、ざまぁして幸せになる物語です。
戦姫のトロイメライ~断罪される未来が視えたので先に死んだことにしました
志熊みゅう
恋愛
十三歳の誕生日、侯爵令嬢エディット・ユングリングは、自分が死ぬ瞬間を"夢"に視た。
卒業舞踏会で、婚約者であるフィーラ帝国・第一皇子マティアス殿下から、身に覚えのない罪で断罪され、捕らえられる。傍らでは見知らぬピンクブロンドの令嬢が不敵に微笑む。貴族牢のある北の古城に連行される途中、馬車ごと“死の谷”へと落ちていった――そんな妙に生々しい夢。
マティアス殿下は聡明で優しく、エディットを大切にしているように見えた。だから誰もその"夢"のことを気に留めなかった。しかし、兄の怪我、愛猫の死、そして大干ばつ――エディットの"夢"は次々と現実になっていく。ある日、エディットは気づく。この"夢"が、母の祖国・トヴォー王国の建国の軍師と同じ異能――"未来視"であることに。
その頃、一年早く貴族学院に入学したマティアス殿下は、皇宮から解放され、つかの間の自由を知った。そして、子爵令嬢ライラに懸想するようになる。彼女は、"夢"の中で冷酷に微笑むあの令嬢に瓜二つ。エディットは自分が視た"夢"が少しずつ現実になっていくことに恐怖した。そんな時に視た、黒髪の令息が「愛しているよ」と優しくはにかむ、もう一つの『未来』。エディットは決心する。
――断罪される未来を変えたい。もう一つの未来を自分で選び取る。
彼女は断罪される前に、家族と共に自らの死を偽装し、トヴォー王国へと身を隠す。選び取った未来の先で、エディットは『戦姫』として新たな運命の渦に飲まれていく――。
断罪の未来を捨て、愛する者のために戦う令嬢の恋愛ファンタジー!
老婆令嬢と呼ばれた私ですが、死んで灰になりました。~さあ、華麗なる復讐劇をお見せしましょうか!~
ミィタソ
恋愛
ノブルス子爵家の長女マーガレットは、幼い頃から頭の回転が早く、それでいて勉強を怠らない努力家。さらに、まだ少しも磨かれていないサファイアの原石を彷彿とさせる、深い美しさを秘めていた。
婚約者も決まっており、相手はなんと遥か格上の侯爵家。それも長男である。さらに加えて、王都で噂されるほどの美貌の持ち主らしい。田舎貴族のノブルス子爵家にとって、奇跡に等しい縁談であった。
そして二人は結婚し、いつまでも幸せに暮らしましたとさ……と、なればよかったのだが。
新婚旅行の当日、マーガレットは何者かに殺されてしまった。
しかし、その数日後、マーガレットは生き返ることになる。
全財産を使い、蘇りの秘薬を購入した人物が現れたのだ。
信頼できる仲間と共に復讐を誓い、マーガレットは王国のさらなる闇に踏み込んでいく。
********
展開遅めですが、最後までお付き合いいただければ、びっくりしてもらえるはず!
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
婚約者はこの世界のヒロインで、どうやら僕は悪役で追放される運命らしい
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
僕の前世は日本人で25歳の営業マン。社畜のように働き、過労死。目が覚めれば妹が大好きだった少女漫画のヒロインを苦しめる悪役令息アドルフ・ヴァレンシュタインとして転生していた。しかも彼はヒロインの婚約者で、最終的にメインヒーローによって国を追放されてしまう運命。そこで僕は運命を回避する為に近い将来彼女に婚約解消を告げ、ヒロインとヒーローの仲を取り持つことに決めた――。
※他サイトでも投稿中
森に捨てられた令嬢、本当の幸せを見つけました。
玖保ひかる
恋愛
[完結]
北の大国ナバランドの貴族、ヴァンダーウォール伯爵家の令嬢アリステルは、継母に冷遇され一人別棟で生活していた。
ある日、継母から仲直りをしたいとお茶会に誘われ、勧められたお茶を口にしたところ意識を失ってしまう。
アリステルが目を覚ましたのは、魔の森と人々が恐れる深い森の中。
森に捨てられてしまったのだ。
南の隣国を目指して歩き出したアリステル。腕利きの冒険者レオンと出会い、新天地での新しい人生を始めるのだが…。
苦難を乗り越えて、愛する人と本当の幸せを見つける物語。
※小説家になろうで公開した作品を改編した物です。
※完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる