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夢の中に出てきた少女が翔太のクラスに転校生として来ました
キンコンカンコン
チャイムが鳴ると同時に翔太は自分のクラスの二年一組に滑り込んだ。
「セーフ!」
翔太はホツとして言うと同時に、担任の山田百合子先生と目があってしまった。
えっ、いつもはチャイムが鳴ってからしか絶対に来ない何故担任がいる?
翔太は驚いて口を開けていた。
「アウトですよ。吾妻君」
担任は翔太の苗字を呼んでくれた。
「えっ、でも、いまチャイムなったところですし」
我に返った翔太は慌てて言い訳すると
「もう少し早くくればいいだけでしょう。さっさと席に座りなさい。これからは私の来る前に来るんですよ」
「はい」
担任がへそを曲げないうちに慌てて入口に近い一番前の自分の席についた。
「何してるねん。遅いぞ、翔太」
後ろの席の関西弁の上野が声をかけてきた。
「悪い、ちょっと朝からドタバタして」
上野に翔太は手を振って座った。
「今日は転校生を紹介します」
担任がそう言って外に手で招くと、ガラリと扉が開いて、きれいな生徒が入ってきた。
「えっ?」
その少女を見て翔太は固まった。
その子は大きな夢見る瞳、ショートカットで小柄な少女だった。
「ええええ!」
「凄い、転校生だ」
「それも、めっちゃ可愛いやん」
皆の特に男性陣の歓声がする。最後のは上野の声だ。
「ちょっと静かに!」
担任の山田先生の注意に翔太ははっと我に返さった。
そう、その子は翔太の夢に出てきた女の子とそっくりだったのだ。
こんな偶然があるのか?
翔太には信じられなかった。
「朝倉まどかさんです。では、朝倉さんから自己紹介をしてもらいましょう」
「朝倉まどかです。海外から転校してきました。ちょっと田舎だったので、機械には慣れないかもしれませんが、よろしくお願いします」
まどかはペコリと頭を下げた。
「こちらこそ宜しく」
上野の声に皆が拍手した。
「じゃあ、朝倉さんの席は一番後ろの空いているところね」
担任はまどかの席を翔太とは正反対の一番うしろの席を指した。
「はい、解りました」
まどかはゆっくりと歩き出した。その姿を翔太が見ていると、まどかは途中でちらりとこちらを見た。
その瞬間、翔太とまどかの視線がぶつかった。
翔太はどきりとした。
まどかが微笑んだような気がしたのだ。
「見たか、翔太。まどかちゃんが俺の方を向いて微笑んでくれたんや」
上野が何か言っているが、それは絶対に違うと翔太は思ったが、黙っていた。
そのまま担任の国語の授業に突入する。
翔太はどうしてもまどかのことが気になってちょくちょく見てしまった。
それを山田先生に気付かれてしまつたみたいだ。
「吾妻君。よそ見しているなんて余裕ね」
ギロリと睨まれた。
「はい、ここから読んで」
「はい」
翔太は何とかつっかえながら、最後まで読み切った。
「予習ができてませんね。誰かさんのことが気になるなら、もっとちゃんと予習をするように」
山田先生に嫌味を言われる。
「ほおおおお、翔太も転校生のことが気になるんや。もっとも俺の方がかっこええけどな」
後ろの上野が言ってくれた。
「じゃあ、転校生に良いところを見せたい上野君。次読んで見て」
「はい」
担任の言葉に勇んで上野が読み出すが、翔太以上につっかえて山田先生に呆れられていた。
そして。次は選択クラスだ。
一組二組の半分くらいがこのクラスだ。
同じクラスでも詰めて座るので移動があるが、一組の名簿一番の翔太の移動はない。
皆の席を移動する休憩時間に結衣が入ってきた。二組の結衣も選択クラスは同じクラスなのだ。
しかし、翔太の顔を見るや
ふんっ
と視線を思いっきり逸らしてくれた。
朝、間違えて胸を触ったことを怒っているらしい。
わざとしたんじゃないのに!
翔太も思わず、ムッとして同じ様に逸らす。
「あれ、お前らどうしたん? 喧嘩でもしたんか?」
図々しい上野が聞いてきた。本当にこいつは煩いと翔太はムッとした。
上野の言葉が聞こえたはずなのに、結衣は無視して真ん中の一番前の席に座る。
「あれ、私どうしたら良いんだろう?」
すぐ横で夢の中で戸惑った声がした。
「えっ?」
翔太の横にはどうしたら判らないっていう顔で転校生のまどかが立っていたのだ。
「どうしたん? 朝倉さん」
早速、上野が声をかけていた。
「選択クラスの席なんだけど、吾妻君、どこに座ったら良いと思う?」
まどかは声をかけてきた上野ではなくていきなり翔太に聞いてきたのだ。
「えっ?」
思わず翔太はまどかを見上げて二人の目が合ってしまった。
自分を無視されて唖然としている上野の気配を翔太は気付いた。
しかし、その見つめ合う二人をムッとした表情で見ている結衣の事を翔太は知らなかった。
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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
「青春ボカロカップ」ランキングがいきなり13位になりました。
これも応援頂いた皆さんのおかげです。
本当にありがとうございます。
これからも応援宜しくお願いします。
出来る限り更新頑張っていきます
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「えっ、でも、いまチャイムなったところですし」
我に返った翔太は慌てて言い訳すると
「もう少し早くくればいいだけでしょう。さっさと席に座りなさい。これからは私の来る前に来るんですよ」
「はい」
担任がへそを曲げないうちに慌てて入口に近い一番前の自分の席についた。
「何してるねん。遅いぞ、翔太」
後ろの席の関西弁の上野が声をかけてきた。
「悪い、ちょっと朝からドタバタして」
上野に翔太は手を振って座った。
「今日は転校生を紹介します」
担任がそう言って外に手で招くと、ガラリと扉が開いて、きれいな生徒が入ってきた。
「えっ?」
その少女を見て翔太は固まった。
その子は大きな夢見る瞳、ショートカットで小柄な少女だった。
「ええええ!」
「凄い、転校生だ」
「それも、めっちゃ可愛いやん」
皆の特に男性陣の歓声がする。最後のは上野の声だ。
「ちょっと静かに!」
担任の山田先生の注意に翔太ははっと我に返さった。
そう、その子は翔太の夢に出てきた女の子とそっくりだったのだ。
こんな偶然があるのか?
翔太には信じられなかった。
「朝倉まどかさんです。では、朝倉さんから自己紹介をしてもらいましょう」
「朝倉まどかです。海外から転校してきました。ちょっと田舎だったので、機械には慣れないかもしれませんが、よろしくお願いします」
まどかはペコリと頭を下げた。
「こちらこそ宜しく」
上野の声に皆が拍手した。
「じゃあ、朝倉さんの席は一番後ろの空いているところね」
担任はまどかの席を翔太とは正反対の一番うしろの席を指した。
「はい、解りました」
まどかはゆっくりと歩き出した。その姿を翔太が見ていると、まどかは途中でちらりとこちらを見た。
その瞬間、翔太とまどかの視線がぶつかった。
翔太はどきりとした。
まどかが微笑んだような気がしたのだ。
「見たか、翔太。まどかちゃんが俺の方を向いて微笑んでくれたんや」
上野が何か言っているが、それは絶対に違うと翔太は思ったが、黙っていた。
そのまま担任の国語の授業に突入する。
翔太はどうしてもまどかのことが気になってちょくちょく見てしまった。
それを山田先生に気付かれてしまつたみたいだ。
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ギロリと睨まれた。
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「はい」
翔太は何とかつっかえながら、最後まで読み切った。
「予習ができてませんね。誰かさんのことが気になるなら、もっとちゃんと予習をするように」
山田先生に嫌味を言われる。
「ほおおおお、翔太も転校生のことが気になるんや。もっとも俺の方がかっこええけどな」
後ろの上野が言ってくれた。
「じゃあ、転校生に良いところを見せたい上野君。次読んで見て」
「はい」
担任の言葉に勇んで上野が読み出すが、翔太以上につっかえて山田先生に呆れられていた。
そして。次は選択クラスだ。
一組二組の半分くらいがこのクラスだ。
同じクラスでも詰めて座るので移動があるが、一組の名簿一番の翔太の移動はない。
皆の席を移動する休憩時間に結衣が入ってきた。二組の結衣も選択クラスは同じクラスなのだ。
しかし、翔太の顔を見るや
ふんっ
と視線を思いっきり逸らしてくれた。
朝、間違えて胸を触ったことを怒っているらしい。
わざとしたんじゃないのに!
翔太も思わず、ムッとして同じ様に逸らす。
「あれ、お前らどうしたん? 喧嘩でもしたんか?」
図々しい上野が聞いてきた。本当にこいつは煩いと翔太はムッとした。
上野の言葉が聞こえたはずなのに、結衣は無視して真ん中の一番前の席に座る。
「あれ、私どうしたら良いんだろう?」
すぐ横で夢の中で戸惑った声がした。
「えっ?」
翔太の横にはどうしたら判らないっていう顔で転校生のまどかが立っていたのだ。
「どうしたん? 朝倉さん」
早速、上野が声をかけていた。
「選択クラスの席なんだけど、吾妻君、どこに座ったら良いと思う?」
まどかは声をかけてきた上野ではなくていきなり翔太に聞いてきたのだ。
「えっ?」
思わず翔太はまどかを見上げて二人の目が合ってしまった。
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