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転校生を家に送っていくことになりました
翌朝から、翔太に対してまどかは更に近くなった。
授業の合間に平気で話してくるようになったし、お昼休みにもお弁当を一緒に食べるようになったのだ。
「あっ、翔太、ケチャップがついている」
お弁当を食べている時も、まどかはそう言ってハンカチを出して翔太の口を拭いてくれた。
「なっ、朝倉なんということを! 朝倉さん、俺には?」
上野が懲りずに頼んでいたが、
「えっ、だって上野君は他人だし」
「た、他人って……翔太は違うのか……」
まどかの言葉に上野がショックを受けていた。
「うわー!」
それを見てラスの女どもが興味津々でまどかと翔太を見ていた。
「ねえ、結衣、あれって、何?」
莉子が聞くと
「さあ、いい仲なんじゃないの」
結衣がさまもなんでもないように言っていたが、
「結衣、箸が逆よ!」
結衣は箸を反対側で食べていて莉子にそれを注意されていたのだ。
「ちょっと間違えただけよ」
必死の言い訳に
「結衣は弟くん命だもんね」
「それは違うって」
「ふうん」
結衣の言い訳に莉子は笑って流してくれた。
「先輩、今日も村西先輩来ていないですけど」
部室に行くと後輩の三上が文句を言ってきた。
「そうですよ。なんで来ないんですかね。村西先輩のせいで部室共用になるかもしれないのに」
石田まで言ってくる。
「まあまあ、三上と石田。そこまで吾妻を攻めてやるな。悪いのはサボった村西だ。儂が今度見つけてじっくりとお話してやるからな。お前らは村西をなんとかして明日は連れてこい」
3年の鶴田がむっとして一年に指示していた。
あの逃げるのが早い村西がそう簡単に捕まるとは翔太には思えなかったが……
まあ、鶴田さんに説教してもらうのもいいだろうと翔太は思ったのだ。
山岳部のトレーニングは白の山公園の外周ランニングと230段の石畳の階段の上り下りだ。
翔太には考えることが色々あったが、とりあえず、無視して練習したのだ。
そして、山岳部のトレーニングが終わった。
部室で着替えて、翔太が自転車で校門から帰ろうとした時だ。
「翔太!」
後ろから翔太を呼ぶ声がしたのだ。
「えっ?」
驚いて後ろを振り返るとそこには、まどかが立っていたのだ。
「どうしたの?」
翔太が驚いてまどかに近寄ると
「翔太を待っていたの。出来たら一緒に帰ろうと思って」
その言葉を聞いて翔太の心臓はどきんと音を立てた。
「それは良いけれど、家ってどちらだったっけ」
あくまでも平静を保とうとまどかに聞いていた。
「城の山の駅の側なんだけど」
「そうなんだ。少し暗くなってきたら家まで送るよ」
やむを得ないと心に思いながら翔太は言った。
「えっ、でも、悪くない?」
まどかが戸惑って聞いてきた。
「いや、大丈夫だよ。じゃあ後ろに乗って」
「えっ、良いの?」
翔太が頷くとまどかは喜んで自転車の荷台に座った。そして、翔太の腰に後ろから手を伸ばす。
翔太は後ろから抱きつかれてドギマギした。
「一度男の子と二人乗りしたかったんだ」
まどかが喜んで言った。
「えっ、そうなんだ? 朝倉さんは可愛いから良くするのかと思って」
「酷い! 私が好きでもないことそんな事するわけないでしょ」
さらりと言われて翔太の心臓はどきりと鳴った。
「えっ」
翔太は危うくバランスを崩すところだった。
「きゃっ」
まどかが後ろから翔太に抱きついたのだ。
翔太は更に心臓が飛び出しそうになった。
「ごめん。朝倉さん、大丈夫?」
翔太が謝ると
「大丈夫よ。それよりも翔太も私のことをまどかって呼んでよ」
「えっ」
それってまるで翔太がまどかの彼氏みたいじゃないか……
翔太には信じられなかった。
「いや、でもそれは」
「だって私が翔太を呼び捨てにしているのに私だけ朝倉さんじゃ変じゃない」
まどかの言い訳にいきなり呼び捨てにしてきたまどかが変だとは翔太には言えなかった。
「じゃあ、まどかさん」
「まどか」
まどかはそう言うと翔太に後ろからぎゅっと抱きついてきたのだった。
胸が背中に当たる。
もう、翔太の心臓は破裂しそうだった。
「まどか」
翔太はもうやけだった。
翔太は転けないように必死に自転車を漕ぐことに集中したのだった。
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授業の合間に平気で話してくるようになったし、お昼休みにもお弁当を一緒に食べるようになったのだ。
「あっ、翔太、ケチャップがついている」
お弁当を食べている時も、まどかはそう言ってハンカチを出して翔太の口を拭いてくれた。
「なっ、朝倉なんということを! 朝倉さん、俺には?」
上野が懲りずに頼んでいたが、
「えっ、だって上野君は他人だし」
「た、他人って……翔太は違うのか……」
まどかの言葉に上野がショックを受けていた。
「うわー!」
それを見てラスの女どもが興味津々でまどかと翔太を見ていた。
「ねえ、結衣、あれって、何?」
莉子が聞くと
「さあ、いい仲なんじゃないの」
結衣がさまもなんでもないように言っていたが、
「結衣、箸が逆よ!」
結衣は箸を反対側で食べていて莉子にそれを注意されていたのだ。
「ちょっと間違えただけよ」
必死の言い訳に
「結衣は弟くん命だもんね」
「それは違うって」
「ふうん」
結衣の言い訳に莉子は笑って流してくれた。
「先輩、今日も村西先輩来ていないですけど」
部室に行くと後輩の三上が文句を言ってきた。
「そうですよ。なんで来ないんですかね。村西先輩のせいで部室共用になるかもしれないのに」
石田まで言ってくる。
「まあまあ、三上と石田。そこまで吾妻を攻めてやるな。悪いのはサボった村西だ。儂が今度見つけてじっくりとお話してやるからな。お前らは村西をなんとかして明日は連れてこい」
3年の鶴田がむっとして一年に指示していた。
あの逃げるのが早い村西がそう簡単に捕まるとは翔太には思えなかったが……
まあ、鶴田さんに説教してもらうのもいいだろうと翔太は思ったのだ。
山岳部のトレーニングは白の山公園の外周ランニングと230段の石畳の階段の上り下りだ。
翔太には考えることが色々あったが、とりあえず、無視して練習したのだ。
そして、山岳部のトレーニングが終わった。
部室で着替えて、翔太が自転車で校門から帰ろうとした時だ。
「翔太!」
後ろから翔太を呼ぶ声がしたのだ。
「えっ?」
驚いて後ろを振り返るとそこには、まどかが立っていたのだ。
「どうしたの?」
翔太が驚いてまどかに近寄ると
「翔太を待っていたの。出来たら一緒に帰ろうと思って」
その言葉を聞いて翔太の心臓はどきんと音を立てた。
「それは良いけれど、家ってどちらだったっけ」
あくまでも平静を保とうとまどかに聞いていた。
「城の山の駅の側なんだけど」
「そうなんだ。少し暗くなってきたら家まで送るよ」
やむを得ないと心に思いながら翔太は言った。
「えっ、でも、悪くない?」
まどかが戸惑って聞いてきた。
「いや、大丈夫だよ。じゃあ後ろに乗って」
「えっ、良いの?」
翔太が頷くとまどかは喜んで自転車の荷台に座った。そして、翔太の腰に後ろから手を伸ばす。
翔太は後ろから抱きつかれてドギマギした。
「一度男の子と二人乗りしたかったんだ」
まどかが喜んで言った。
「えっ、そうなんだ? 朝倉さんは可愛いから良くするのかと思って」
「酷い! 私が好きでもないことそんな事するわけないでしょ」
さらりと言われて翔太の心臓はどきりと鳴った。
「えっ」
翔太は危うくバランスを崩すところだった。
「きゃっ」
まどかが後ろから翔太に抱きついたのだ。
翔太は更に心臓が飛び出しそうになった。
「ごめん。朝倉さん、大丈夫?」
翔太が謝ると
「大丈夫よ。それよりも翔太も私のことをまどかって呼んでよ」
「えっ」
それってまるで翔太がまどかの彼氏みたいじゃないか……
翔太には信じられなかった。
「いや、でもそれは」
「だって私が翔太を呼び捨てにしているのに私だけ朝倉さんじゃ変じゃない」
まどかの言い訳にいきなり呼び捨てにしてきたまどかが変だとは翔太には言えなかった。
「じゃあ、まどかさん」
「まどか」
まどかはそう言うと翔太に後ろからぎゅっと抱きついてきたのだった。
胸が背中に当たる。
もう、翔太の心臓は破裂しそうだった。
「まどか」
翔太はもうやけだった。
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