夢の世界からの転校生

古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され

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結衣と少し仲直りしました

その日の夜は結衣が機嫌が悪かったみたいだが、翔太は浮かれていて、結衣を気にする余裕がなかった。

そんな翔太はまどかの事を考えてよく寝れなかった。

まどかは何故翔太にキスしてくれたんだろう?

生まれて初めて女の子からのキスに翔太は頭の中がバラ色で、その日の夜はよく眠れなかった。

翔太は夢の中でまどかが翔太に助けを求めていることについて聞くのを忘れていた。

夢のことは遥か彼方に飛んでしまって、頭の中はキスのこと一色になってしまっていた。

そして、朝、早い時間にまどかからのキスの夢で目を覚ましたのだ。

翔太は完全に頭の中がバラ色で、頭が回転していなかった。



そして、翔太が朝起きて、食事を食べに行くと

「珍しいこともあるわね。翔太が早起きしてくるなんて。どういう風の吹き回し?」
母が驚いて聞いてきた。

まどかのキスの夢で飛び起きたなんて言えるわけもなくて、
「俺もたまには早く起きることもあるさ」
「そうなんだ。大雨にならないと良いけど」
「ちょっと母さん。それは酷くない」
翔太は少しムッとした。

「じゃあ、たまには逆に結衣を起こしてきてくれる」
「判った」
翔太は階段を登った。

そして、結衣の部屋をノックする。

返事がない。

「おい、結衣、朝だぞ」
翔太はそう言うと扉をそおーっと開けた。

結衣は布団の中に潜り込んでいた。

「おい、結衣」
翔太は布団を揺すってみた。

「ふんっ」
結衣の声がした。
結衣は更に布団に潜り込んだ。

「おい、結衣、起きろよ」
「誰のせいで寝込んでいると思うのよ」
翔太は布団の中からの結衣の声がよく聞こえなかった。

「えっ、大丈夫か」
思わず結衣の布団をめくっていた。

「ちょっと止めてよ」
結衣が文句を言うが、

「結衣、目が真っ赤じゃないか」
翔太は慌てて言った。
「どうしたんだよ、一体」
「私のことなんてほっておいてくれたら良いでしょ」
そう言うと結衣は布団をまたかぶったのだ。
「そんなわけにいかないだろう。お前は大切な俺の妹なんだから」
翔太はそう言うが、
「何までもないから、すぐに起きるから下に先に降りていて」
結衣が邪険に翔太に言った。

「そうか、大丈夫なんだな」
不承不承翔太は一階に降りた。

「どうだった、結衣は」
母が聞いてきた。

「なんか目が真っ赤になっていた。自分で降りてくるって言っているけれど、大丈夫かな」
翔太が聞くと

「まあ、結衣は昨日は翔太が帰ってくるまで、心配して待っていたから。連絡もないのはおかしいって」
「えっ、そうなんだ」
翔太は流石に悪いことをしたと思った。

「心配のあまり外に翔太を探しに行こうとしたのよ。なのに昨日は帰ってきたあなたと喧嘩したでしょ。殆ど食べていないのよ。ご飯を」
「えっ、結衣が」
翔太は驚いた。少し結に対して言い方が、きつすぎたのかもしれない。

「母さん、おはよう」
結衣が目をこすりながら起きてきた。

「目は大丈夫か?」
翔太が気にすると

「酷いかも」
ムッとして結衣が言う。

「昨日は悪かったな。連絡もしなくて」
「翔太も連絡する余裕がないのよね」
「いや、あの」
「ふん。翔太に初めての春が来たんだってみんな言っているから」
少し不機嫌そうに結衣が言った。
「えっ、その子ってこの前遊びに来た女の子?」
母が驚いて聞いていた。
「そうよ。クラスでも一緒にご飯食べているのよ」
結衣が言った。
「上野も一緒に食べている」
「あなた達にほとんど相手にされていないじゃない」
「いいや、そんな事は」
「ふうん、そうなんだ。良かったらまた連れてきなさいよ」
母が翔太に言った。
「うん、また考えておく。ごちそうさま」
そう言うと翔太は立ち上がって2階にあがっていった。

「結衣、その朝倉さんだっけ。どこから転校してきたか聞いた?」
「ごめん、母さん。まだ聞けていない。そんなに気になるの」
「そうね。昔親しくしていた子ととても良くにているのよね。だから気になって」
「判った。また聞いておくわ」
結衣も着替えるために2階に上がったのだ。


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ここまで読んでいただいてありがとうございます
ここから話が大きく動いていきます。


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