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母親にすべてを終わらせるペンダントを投げつけました
ズカーン
凄まじい大音響とともに二匹の龍が塔に突入していた。
中腹にある巨大な研究室は大音響に揺れた。
警戒していた兵士たちは大半が弾き飛ばされていた。
がれきの中から社長が立ち上がった。
その前には龍に乗ったまどかがいた。
「お前は、どうして、そこにいる?」
驚いた社長はガラスの向こうのまどかと龍に乗ったまどかを見比べた。
「ふんっ、そんなのあんたの企みをつぶすために決まっているでしょ。これで終わりよ。お父さん」
まどかは呟いた。
「ふんっ、俺をまだ父と呼んでくれるのか」
感慨深げに父はきいていた。
「生物学的には父だもの。でも、心情的には悪魔よね」
「ふんっ、生物学的に父ならば父の希望を聞いてくれてもいいだろう」
社長は笑って言った。
「断るわ。お前の世界征服なんて、どうしようもない野望を聞けるわけないでしょ。それより私の世界を返して」
まどかが言う。
「ふん。俺の人生を賭けた研究をお前に何が判る。実の娘ならば素直に親の夢の為に犠牲になれ」
「なれるわけないでしょ」
「俺の後を貴様の息子に継がせてもいいと言ってもか」
「はああああ! 俺に継がすだと、ふざけるな!」
翔太は慌てて言い返した。
「という事よ。あんた達の為にお母さんも殺されたわ」
「あれは不幸な出来事だったんだ」
「何を言っているのよ。心にもないことを言わないで。お母さんが死んでも悲しく思った事もないくせに!」
父の言葉にまどかは鋭く言い返した。
「まあ、俺には研究があったからな。実の娘を使った研究がな」
男は笑って言った。
「娘を眠らせて頭の中を改造するってどういう事よ」
ムッとしてまどかが叫ぶと、
「別に改造したわけではない。俺の夢を混ぜてもらっただけだ」
「人の世界を勝手に改変しないで。自分の欲望のために」
「そうか、残念だよ。まどか。お前とは少しは判り合えると思ったのだが」
「判り合えるわけないでしよ」
まどかは父を睨みつけていた。
「そうか、本当に残念だ」
父は何かのボタンを押した。
「えっ」
まどかは慌てた。
「どうした、母さん」
翔太が叫んで駆け寄ったが、翔太の腕の中でまどかは光の欠片になっていく。
「母さん!」
「翔太、会えてよかったわ。ありがとう」
まどかはそう言うと光となって消えていった。
そして、いつの間にか龍たちも消えていた。
代わりに銃を構えた兵士たちが入って来たのだ。
「か、母さん」
翔太が叫んだが、そこにはもうまどかはいなかった。
代わりにベッドの中のまどかがゆっくりと起き上がったのだ。
それと同時にガラスが開く。
「翔太」
「えっ、母さん」
驚いた翔太がゆっくりとそちらに歩き出した。
「さあ、いらっしゃい」
まどかが手招きする。
「母さん」
翔太が歩き出そうとした時だ。
「言っちゃダメ」
うしろから結衣が翔太にしがみついたのだ。
「結衣」
翔太は驚いて後ろの結衣を見る。
「何をしているの。私は翔太の母よ。邪魔をしないで」
まどかが言った。
「そんな訳ないわ。貴方はまどかさんの偽物よ」
まどかは一歩前に出た。
「何を言っているの。今まであなた達と一緒にいたまどかが偽物よ」
まどかと結衣が睨み合ったのだ。
「翔太。いますぐにペンダントをまどかさんの偽物に投げつけて。まどかさんに頼まれたでしょ」
結衣は翔太を振り返って翔太の手にある赤いペンダントについてお願いした。
「何言っているの。私に渡しなさい。翔太」
まどかは翔太に手を出した。
「翔太、早く」
まどかが手を出した。
翔太はどうしようかと逡巡する。
「それをよこせ、小僧」
今まで流れを見ていたまどかの父が翔太の手に伸ばそうとした。
「止めて」
その手に結衣が掴みかかって
「どけ、小娘」
父は結衣を跳ね飛ばして、結衣は地面に叩きつけられた。
「結衣!」
翔太が叫んで結衣に駆け寄った。
「さあ、小僧。助けてほしければそれをこちらによこせ」
いつの間にか翔太達は銃を握った兵士たちに囲まれていた。
「さあよこすんだ」
男が一歩前に出ようとした。
「ああああ!」
翔太は大声を上げると魔術を発動した。
ズカーーーーーン
自分と結衣の周りから凄まじいね衝撃波が走り周りの兵士たちと父を弾き飛ばする。
それは建物も次々に破壊して言った。
でも、何故かまどかはそのままそこにたたずんでいたのだ。
「さあ、翔太。私の息子よ。母さんの所にいらっしゃい」
まどかは翔太に手を伸ばした。
「ごめん母さん」
そう叫ぶと翔太はまどかからもらったペンダントをまどかに投げつけたのだ。
ペンダントとまどかがぶつかった瞬間、凄まじい光の爆発が起こった。
「翔太、助けて、もう私を殺して!」
まどかの叫びが頭に響く。
そうだ。まどかはもう死にたいと言っていたのだ。夢の中で。
そして、何度も翔太の夢の中に出て来たのだ。
自分を殺してと言いながら……
「翔太」
翔太はうしろから結衣に抱きつかれるのを感じながら爆発の中、気を失っていた。
凄まじい大音響とともに二匹の龍が塔に突入していた。
中腹にある巨大な研究室は大音響に揺れた。
警戒していた兵士たちは大半が弾き飛ばされていた。
がれきの中から社長が立ち上がった。
その前には龍に乗ったまどかがいた。
「お前は、どうして、そこにいる?」
驚いた社長はガラスの向こうのまどかと龍に乗ったまどかを見比べた。
「ふんっ、そんなのあんたの企みをつぶすために決まっているでしょ。これで終わりよ。お父さん」
まどかは呟いた。
「ふんっ、俺をまだ父と呼んでくれるのか」
感慨深げに父はきいていた。
「生物学的には父だもの。でも、心情的には悪魔よね」
「ふんっ、生物学的に父ならば父の希望を聞いてくれてもいいだろう」
社長は笑って言った。
「断るわ。お前の世界征服なんて、どうしようもない野望を聞けるわけないでしょ。それより私の世界を返して」
まどかが言う。
「ふん。俺の人生を賭けた研究をお前に何が判る。実の娘ならば素直に親の夢の為に犠牲になれ」
「なれるわけないでしょ」
「俺の後を貴様の息子に継がせてもいいと言ってもか」
「はああああ! 俺に継がすだと、ふざけるな!」
翔太は慌てて言い返した。
「という事よ。あんた達の為にお母さんも殺されたわ」
「あれは不幸な出来事だったんだ」
「何を言っているのよ。心にもないことを言わないで。お母さんが死んでも悲しく思った事もないくせに!」
父の言葉にまどかは鋭く言い返した。
「まあ、俺には研究があったからな。実の娘を使った研究がな」
男は笑って言った。
「娘を眠らせて頭の中を改造するってどういう事よ」
ムッとしてまどかが叫ぶと、
「別に改造したわけではない。俺の夢を混ぜてもらっただけだ」
「人の世界を勝手に改変しないで。自分の欲望のために」
「そうか、残念だよ。まどか。お前とは少しは判り合えると思ったのだが」
「判り合えるわけないでしよ」
まどかは父を睨みつけていた。
「そうか、本当に残念だ」
父は何かのボタンを押した。
「えっ」
まどかは慌てた。
「どうした、母さん」
翔太が叫んで駆け寄ったが、翔太の腕の中でまどかは光の欠片になっていく。
「母さん!」
「翔太、会えてよかったわ。ありがとう」
まどかはそう言うと光となって消えていった。
そして、いつの間にか龍たちも消えていた。
代わりに銃を構えた兵士たちが入って来たのだ。
「か、母さん」
翔太が叫んだが、そこにはもうまどかはいなかった。
代わりにベッドの中のまどかがゆっくりと起き上がったのだ。
それと同時にガラスが開く。
「翔太」
「えっ、母さん」
驚いた翔太がゆっくりとそちらに歩き出した。
「さあ、いらっしゃい」
まどかが手招きする。
「母さん」
翔太が歩き出そうとした時だ。
「言っちゃダメ」
うしろから結衣が翔太にしがみついたのだ。
「結衣」
翔太は驚いて後ろの結衣を見る。
「何をしているの。私は翔太の母よ。邪魔をしないで」
まどかが言った。
「そんな訳ないわ。貴方はまどかさんの偽物よ」
まどかは一歩前に出た。
「何を言っているの。今まであなた達と一緒にいたまどかが偽物よ」
まどかと結衣が睨み合ったのだ。
「翔太。いますぐにペンダントをまどかさんの偽物に投げつけて。まどかさんに頼まれたでしょ」
結衣は翔太を振り返って翔太の手にある赤いペンダントについてお願いした。
「何言っているの。私に渡しなさい。翔太」
まどかは翔太に手を出した。
「翔太、早く」
まどかが手を出した。
翔太はどうしようかと逡巡する。
「それをよこせ、小僧」
今まで流れを見ていたまどかの父が翔太の手に伸ばそうとした。
「止めて」
その手に結衣が掴みかかって
「どけ、小娘」
父は結衣を跳ね飛ばして、結衣は地面に叩きつけられた。
「結衣!」
翔太が叫んで結衣に駆け寄った。
「さあ、小僧。助けてほしければそれをこちらによこせ」
いつの間にか翔太達は銃を握った兵士たちに囲まれていた。
「さあよこすんだ」
男が一歩前に出ようとした。
「ああああ!」
翔太は大声を上げると魔術を発動した。
ズカーーーーーン
自分と結衣の周りから凄まじいね衝撃波が走り周りの兵士たちと父を弾き飛ばする。
それは建物も次々に破壊して言った。
でも、何故かまどかはそのままそこにたたずんでいたのだ。
「さあ、翔太。私の息子よ。母さんの所にいらっしゃい」
まどかは翔太に手を伸ばした。
「ごめん母さん」
そう叫ぶと翔太はまどかからもらったペンダントをまどかに投げつけたのだ。
ペンダントとまどかがぶつかった瞬間、凄まじい光の爆発が起こった。
「翔太、助けて、もう私を殺して!」
まどかの叫びが頭に響く。
そうだ。まどかはもう死にたいと言っていたのだ。夢の中で。
そして、何度も翔太の夢の中に出て来たのだ。
自分を殺してと言いながら……
「翔太」
翔太はうしろから結衣に抱きつかれるのを感じながら爆発の中、気を失っていた。
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