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第三章 健斗と美咲と新たな出会い
ボアとボア
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まずはその辺でウロウロしているゴブリンの群れに襲い掛かる。
「二人とも剣だから間合いをちゃんと考えてね~」
「特に母は長刀だから、仲間を傷付けないように~」
そんな注意も他所に、二人は嬉々として狩りを始めた。
7匹ほどいたゴブリンも秒で倒し、空に浮かび上がる。
次の獲物を探しているようだ。
初めて自分で2足歩行を殺したのに、二人共気後れする様子も無い。
(サイコパスか・・・)
まぁしばらく放っておこう。
「危険な魔物も居るから、気を付けてなー」
『危なかったら空に上がるから大丈夫よん』
飛行系の魔物はまだ見た事が無いので、空中に避難できるのは大きな戦略的優位性を持つ。
健斗は鳥瞰図を開いていた。
神戸には大きな神社がいくつかあるが、3社参りと言われるのが、紀香と陣内が結婚式を挙げた生田神社、長田区にある長田神社、そしてここ神戸駅の真北にある楠公さん(湊川神社)である。
楠公さんの由来は、楠木正成公を祀っているからである
東に少し戻った所にある、湊川神社の境内の中に少し大きな生命反応がある。
トロールの様に強い生命反応じゃないので、多分ハイオークか大型ボアか大型の狼種あたりだろう。
その周りには大きめの反応もいくつかあるので、オークの群れでは無いだろうかと推測する。
まだ二人にはオークやハイオークは荷が重いだろう。
もう少しレベルアップするのを待っておこう。
美咲達が居る生田川のコンビニでは、解体ショーが続いていた。
1体目はサバイバーが頑張って、頭部、肩x2、中腹x2、モモx2、の大きな塊に解体されたいた。
それを今度は部位ごとに捌いていく。
2体目3体目は、解体作業に今後も携わるであろう人々で手分けしてバラしていく。
各ブロックを部位に仕分けするのは、調理のスキル持ちが素早かった。
それを見て同じようにやっていると、調理解体のスキルを覚えていく。
6人の解体スキル持ちが出来、8人の調理スキル持ちが新しく誕生した。
これで素材さえあれば食に困ることは無いだろう。
捨てる部分の内臓はネットで包んでどこかに捨てに行く。
肉部よりも内臓の方がニオイが強いので、魔獣を集めてしまうからだ。
「私、トイレ行きたいから捨てもん班で良いよー」
「ハットゆめ公園の所に公衆トイレあったよね」
「あの横に生田川干潟があるから、そこに捨てようか」
10人居る女性が全員捨てもん班に尽いて行く。
美咲もついでにトイレに行っておこうと仲間に加わった。
「ちょっと捨てに行って来るねー」
大きなネット3つに内臓をそれぞれ分けて、それを風纏で宙に浮き全員で運んでいく。
生田川干潟は15m四方くらいの半円形で、水が張ってある時もあるが、水位が下がれば干潟になる。
水質は汽水なので、汽水域に生息する生き物が見られる。
干潟の周りの生田川方向以外は土手で、高さが10m~15mほどあり、上空から内臓を放り込む。
大きなイノシシ3体分の内臓は、なかなかシュールなものがある。
取り敢えずネットを土手の上に置いておく。
「み~んなで~つ~れしょ~ん」
美咲が訳の分からない歌を唄いながら順番待ちをしている。
妹が何を思ったか、空中に飛び上がりハット神戸の方を見渡している。
『美咲さ~ん、魔物同士が喧嘩してますよ~』
「どれどれ?」
少し向こうの緑色のコンビニの駐車場辺りで、少数のイノシシ男とブタ顔男の戦いが繰り広げられていた。
「オシッコ終わったら行ってみようか~」
『「「「「はいっ」」」」』
外で順番待ちをしていた5人が一斉に心地よい返事を返してくれた。
全員の用足しが終わったので、オークたちが争っている場所にフワフワと飛んでいった。
「どっちもオーク種やねんな~」
「イノシシと豚ですね」
そこでは、10匹くらいのオークと5匹のボアオークが戦っていた。
「見た目がちょっと違うから、別種扱いなんかな?」
「イノシシがちょっと押されてるねー」
「まぁどっちも倒すから関係ないけどな~」
風纏で空中に浮きながら魔法弾を撃ち込む。
安全で確実な方法だ。
奥に逃げているボアオークを追いかけてオークが迫っていくのを後ろから無慈悲に攻撃する。
美咲以外は、みんな火力はまださほど強くは無いけれど、オークのレベルも一桁なのでかなりのダメージを与えている。
美咲はINTが低いとは言え、140ちょっとあるので、レベルの低いオークにそこそこのダメージを与える事が出来ている。
オークの攻撃にボアオークの1体が吐血しながら前のめりに倒れていく。
良く見ると、オスが1体、胸が膨らんでいるメスが3体、頑張って戦っていた。
オークの方は全員オスの様で、胸のある個体は居なかった。
後ろからの攻撃を気にも留めずにボアオークを執拗に攻めるオーク。
ボアオークは防戦一方だ。
特にオスのボアオークは、メスを庇いながらなので傷だらけで、もう危ないかも知れない。
それを見ている女性陣に、ボアオークに対する憐情が湧き立ち、オークに対する憎悪が沸いてくる。
ピギャ~
3体のオークに囲まれて攻撃を受ける1体のメス。
そのボアオークを守ろうと、幾人かの女性がオークに攻撃を仕掛ける。
「こんの~豚野郎!」
かなりの至近距離でオークの顔面に火の塊りを打ち込む。
「離れろぉ~」
別の女性も、メスボアを捕まえている手を蹴り飛ばし喉元にグーパンチを打ち込む。
よろめく程度で、然程のダメージは入っていないが、メスボアから手を離し自由を与える。
美咲は、同じくボアにしか目が行ってないオークを、後ろから得意の近接戦で屠っていく。
「みんな取り敢えずドンドン魔法弾を撃ち込んでいってねー」
「うちが仕留めていくからー」
美咲がそう叫ぶが、皆は言われなくても自分の持つ属性の魔法弾を撃っていた。
中には両手で激しく弾を飛ばす者も居る。
指の先から機関銃のように小さな魔法弾を撃ち込む者も居る。
50㎝くらいもある大きな火球を飛ばす者も居る。
皆それぞれが小さくだけど確実に進歩していっている。
美咲に近接指導を受けていた女性は、手に万能包丁を握りオークを仕留めていく。
腕力こそまだまだ低いが、その高い素早さで無傷で戦闘を進めている。
もう1本腰に包丁を差しているが、まだ二刀流は自信が無いのだろう。
「うちらにフレンドリーファイアー当てらんでよ~」
空中の魔法組に大きな声で注意喚起を促す。
ふと前を見ると、妹がオークに火を纏った拳で攻撃をしていた。
あれほど戦うのが嫌だと言っていたが、母親が戦闘員を望んだ辺りから気持ちに変化があったのだろうか?
オークの集団をすべて倒すと、数人の女性がその場にへたり込む。
「あぁ今頃になって足がガクガクしてきた」
「た、倒したんやね」
「て、手が震えて止まらない・・・」
だが、まだ目の前にはイノシシ顔のボアオークが4体居る事を忘れてはいない。
美咲が傷だらけのメスボアに近寄っていく。
ピャ~ピャ~と懇願するように泣きわめく。
他のボアオークも立ち上がり、その子を守ろうと身体に力を込めている。
だが3体とも傷まみれでロクに立ち上がる事も出来ない。
美咲はメスの頭に手を当てて「大丈夫やで、危なかったな」と優しく撫で、声を掛けた。
覗き見で見たので、言語理解を持っていない事は分かっているが、心が落ち着くかと思い声を掛けた。
メスボアは、美咲が攻撃してこない事に違和感を感じているが、とりあえずオークからの蹂躙は避けれた事を理解して全身の力が抜け落ちていく。
残りの3体も、この人間達は敵意を向けてこないので、今は安全かもと緊張を少しだけ解く。
「なぁ眷属契約って覚えてみ~ひんか?」
『どんなスキルなん?』
「眷属契約で主従関係になるスキルな」
美咲はそう言って、服の中に潜んでいた変異カーバンクルのリーリを出してみんなに見せた。
「きゃ~~~~可愛いぃ~~~」
「うっわ~ 初めて見る子やぁ~~」
「おっきい胸やと思っとったけど、この子が入っとったんかぁ」
空中に居た連中もみんなが降りて来てリーリを愛でる。
「この子はうちの眷属やねん」
その言葉に、一同はニヤリとしたように見えた。
「二人とも剣だから間合いをちゃんと考えてね~」
「特に母は長刀だから、仲間を傷付けないように~」
そんな注意も他所に、二人は嬉々として狩りを始めた。
7匹ほどいたゴブリンも秒で倒し、空に浮かび上がる。
次の獲物を探しているようだ。
初めて自分で2足歩行を殺したのに、二人共気後れする様子も無い。
(サイコパスか・・・)
まぁしばらく放っておこう。
「危険な魔物も居るから、気を付けてなー」
『危なかったら空に上がるから大丈夫よん』
飛行系の魔物はまだ見た事が無いので、空中に避難できるのは大きな戦略的優位性を持つ。
健斗は鳥瞰図を開いていた。
神戸には大きな神社がいくつかあるが、3社参りと言われるのが、紀香と陣内が結婚式を挙げた生田神社、長田区にある長田神社、そしてここ神戸駅の真北にある楠公さん(湊川神社)である。
楠公さんの由来は、楠木正成公を祀っているからである
東に少し戻った所にある、湊川神社の境内の中に少し大きな生命反応がある。
トロールの様に強い生命反応じゃないので、多分ハイオークか大型ボアか大型の狼種あたりだろう。
その周りには大きめの反応もいくつかあるので、オークの群れでは無いだろうかと推測する。
まだ二人にはオークやハイオークは荷が重いだろう。
もう少しレベルアップするのを待っておこう。
美咲達が居る生田川のコンビニでは、解体ショーが続いていた。
1体目はサバイバーが頑張って、頭部、肩x2、中腹x2、モモx2、の大きな塊に解体されたいた。
それを今度は部位ごとに捌いていく。
2体目3体目は、解体作業に今後も携わるであろう人々で手分けしてバラしていく。
各ブロックを部位に仕分けするのは、調理のスキル持ちが素早かった。
それを見て同じようにやっていると、調理解体のスキルを覚えていく。
6人の解体スキル持ちが出来、8人の調理スキル持ちが新しく誕生した。
これで素材さえあれば食に困ることは無いだろう。
捨てる部分の内臓はネットで包んでどこかに捨てに行く。
肉部よりも内臓の方がニオイが強いので、魔獣を集めてしまうからだ。
「私、トイレ行きたいから捨てもん班で良いよー」
「ハットゆめ公園の所に公衆トイレあったよね」
「あの横に生田川干潟があるから、そこに捨てようか」
10人居る女性が全員捨てもん班に尽いて行く。
美咲もついでにトイレに行っておこうと仲間に加わった。
「ちょっと捨てに行って来るねー」
大きなネット3つに内臓をそれぞれ分けて、それを風纏で宙に浮き全員で運んでいく。
生田川干潟は15m四方くらいの半円形で、水が張ってある時もあるが、水位が下がれば干潟になる。
水質は汽水なので、汽水域に生息する生き物が見られる。
干潟の周りの生田川方向以外は土手で、高さが10m~15mほどあり、上空から内臓を放り込む。
大きなイノシシ3体分の内臓は、なかなかシュールなものがある。
取り敢えずネットを土手の上に置いておく。
「み~んなで~つ~れしょ~ん」
美咲が訳の分からない歌を唄いながら順番待ちをしている。
妹が何を思ったか、空中に飛び上がりハット神戸の方を見渡している。
『美咲さ~ん、魔物同士が喧嘩してますよ~』
「どれどれ?」
少し向こうの緑色のコンビニの駐車場辺りで、少数のイノシシ男とブタ顔男の戦いが繰り広げられていた。
「オシッコ終わったら行ってみようか~」
『「「「「はいっ」」」」』
外で順番待ちをしていた5人が一斉に心地よい返事を返してくれた。
全員の用足しが終わったので、オークたちが争っている場所にフワフワと飛んでいった。
「どっちもオーク種やねんな~」
「イノシシと豚ですね」
そこでは、10匹くらいのオークと5匹のボアオークが戦っていた。
「見た目がちょっと違うから、別種扱いなんかな?」
「イノシシがちょっと押されてるねー」
「まぁどっちも倒すから関係ないけどな~」
風纏で空中に浮きながら魔法弾を撃ち込む。
安全で確実な方法だ。
奥に逃げているボアオークを追いかけてオークが迫っていくのを後ろから無慈悲に攻撃する。
美咲以外は、みんな火力はまださほど強くは無いけれど、オークのレベルも一桁なのでかなりのダメージを与えている。
美咲はINTが低いとは言え、140ちょっとあるので、レベルの低いオークにそこそこのダメージを与える事が出来ている。
オークの攻撃にボアオークの1体が吐血しながら前のめりに倒れていく。
良く見ると、オスが1体、胸が膨らんでいるメスが3体、頑張って戦っていた。
オークの方は全員オスの様で、胸のある個体は居なかった。
後ろからの攻撃を気にも留めずにボアオークを執拗に攻めるオーク。
ボアオークは防戦一方だ。
特にオスのボアオークは、メスを庇いながらなので傷だらけで、もう危ないかも知れない。
それを見ている女性陣に、ボアオークに対する憐情が湧き立ち、オークに対する憎悪が沸いてくる。
ピギャ~
3体のオークに囲まれて攻撃を受ける1体のメス。
そのボアオークを守ろうと、幾人かの女性がオークに攻撃を仕掛ける。
「こんの~豚野郎!」
かなりの至近距離でオークの顔面に火の塊りを打ち込む。
「離れろぉ~」
別の女性も、メスボアを捕まえている手を蹴り飛ばし喉元にグーパンチを打ち込む。
よろめく程度で、然程のダメージは入っていないが、メスボアから手を離し自由を与える。
美咲は、同じくボアにしか目が行ってないオークを、後ろから得意の近接戦で屠っていく。
「みんな取り敢えずドンドン魔法弾を撃ち込んでいってねー」
「うちが仕留めていくからー」
美咲がそう叫ぶが、皆は言われなくても自分の持つ属性の魔法弾を撃っていた。
中には両手で激しく弾を飛ばす者も居る。
指の先から機関銃のように小さな魔法弾を撃ち込む者も居る。
50㎝くらいもある大きな火球を飛ばす者も居る。
皆それぞれが小さくだけど確実に進歩していっている。
美咲に近接指導を受けていた女性は、手に万能包丁を握りオークを仕留めていく。
腕力こそまだまだ低いが、その高い素早さで無傷で戦闘を進めている。
もう1本腰に包丁を差しているが、まだ二刀流は自信が無いのだろう。
「うちらにフレンドリーファイアー当てらんでよ~」
空中の魔法組に大きな声で注意喚起を促す。
ふと前を見ると、妹がオークに火を纏った拳で攻撃をしていた。
あれほど戦うのが嫌だと言っていたが、母親が戦闘員を望んだ辺りから気持ちに変化があったのだろうか?
オークの集団をすべて倒すと、数人の女性がその場にへたり込む。
「あぁ今頃になって足がガクガクしてきた」
「た、倒したんやね」
「て、手が震えて止まらない・・・」
だが、まだ目の前にはイノシシ顔のボアオークが4体居る事を忘れてはいない。
美咲が傷だらけのメスボアに近寄っていく。
ピャ~ピャ~と懇願するように泣きわめく。
他のボアオークも立ち上がり、その子を守ろうと身体に力を込めている。
だが3体とも傷まみれでロクに立ち上がる事も出来ない。
美咲はメスの頭に手を当てて「大丈夫やで、危なかったな」と優しく撫で、声を掛けた。
覗き見で見たので、言語理解を持っていない事は分かっているが、心が落ち着くかと思い声を掛けた。
メスボアは、美咲が攻撃してこない事に違和感を感じているが、とりあえずオークからの蹂躙は避けれた事を理解して全身の力が抜け落ちていく。
残りの3体も、この人間達は敵意を向けてこないので、今は安全かもと緊張を少しだけ解く。
「なぁ眷属契約って覚えてみ~ひんか?」
『どんなスキルなん?』
「眷属契約で主従関係になるスキルな」
美咲はそう言って、服の中に潜んでいた変異カーバンクルのリーリを出してみんなに見せた。
「きゃ~~~~可愛いぃ~~~」
「うっわ~ 初めて見る子やぁ~~」
「おっきい胸やと思っとったけど、この子が入っとったんかぁ」
空中に居た連中もみんなが降りて来てリーリを愛でる。
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