69 / 154
第三章 健斗と美咲と新たな出会い
腹減った~
しおりを挟む
健斗は一度王国に戻って眷属契約取得の確認をしたかった。
だが咲空は、もうそこまでしなくても良いんじゃないかと言う。
「んでも、やっぱり・・・ 王国行って来る」
『それじゃ~うちはもうひと暴れしてくるか~』
健斗は王国に高速で戻って1匹の獣を連れてきた。
ビントロング
ジャコウネコ科の中では最大種。
国内でもペットとして飼われたりもするほど人間に近しい。
神戸でも過去に、コーナン小束山店のペットショップで販売されていて、いつも肩に乗せてる小柄な女性店員のマルちゃんに言えば、肩に乗せたり抱いたり出来たもんだ。
体長1.2mほどの子供だったが、やはり小さくは無かった。
日本とカノ国以外のアジア~南アジア圏で広い範囲に生息しているが、近年、生息地の破壊や食用や薬用としての乱獲が祟り、数は激減しているらしい。
「あれっ?ダムちゃん?」
女性の1人がビントロングを見て首を傾けてそうつぶやいた。
「それじゃーこの子で眷属契約のスキルを覚えてみましょう」
良く馴れているので、スキル取得は難しくなかった。
「それで、この子は誰が眷属にする?」
「担当は私じゃないんだけど、一応私の眷属という事で」
汝
我が眷属となりてその身を捧げ
我が命令に従順に従い
我が身に危険を寄せ付けず
我が生き様をその眼で見守り
我が身が亡びる今際の時まで未来永劫共に生きると
誓いなさい!
「アグリーメントッ」
女性は文言を唱え、ビントロングを無事眷属として迎えた。
「これでもう安心だね~」
「あとは王国のみんながどうするのかですねー」
そんな話をしていると、ふいに奥の方から大きな音が聞こえて来る。
ガッシャーン
窓の割れる音がして、咲空とシュヴァルツが飛び出してきた。
「おーいっどうした~?」
『あっか~ん』
何があかんのか説明が無いまま咲空とシュヴァルツはこちらに向かって飛んできた。
『魔法を使うゴブリンがおったー』
『ビビったぁ~』
「おいおい、咲空ちゃんもシュヴァも怪我しとるやないか」
『大したこと無いから、ちゃちゃっと治癒魔法掛けて~』
「・・・」
「嫌じゃ(笑)」
『えぇぇぇぇ?』
『う、うちの事はやっぱり遊びやったんやね・・・』
「アホォ~いきなり変な言い回しすんなや~」
「こんな若い子に手を出してたんやね・・・」
「ちゃうちゃう、まだなんもしてへんって~」
『「「 なんかするつもりやったんや? 」」』
「いや~ロリコンやったんですなぁ、男として気持ちは分かりますよ~」
「こ~んなに可愛い子やし、仕方ないですな」
『てへへ♪』
「ほんまにちゃうって・・・・」
「・・・」
「そ、そろそろ戻らんと・・・」
「逃げるんやな」「逃げるみたいやな」「逃げるのもまた男の選択!」
「ほんま~・・・」
「治癒魔法をみんなに覚えてもらおうと思っとったけど、もういいわ・・・」
「あ~ごめんごめん」「あはは、ごめんなさーい」「すんまて~ん」
『うちも?』
「おまえのためじゃ~」
『うっわ~ 咲空ちゃんから急に"おまえ"になったぁ~』
「おまえはもう一生おまえじゃ~」
『えぇぇぇぇ~』
『まぁえぇけど…』
「おまえのせいで俺が変態扱いされとんやぞ~」
『なんでロリコンが変態なん?』
「そうやで、若い娘を求めるんはまともな男の野生の本能だよ」
「幼女好きの真性ロリコンはあかんけど、こんな可愛い子やったらOKちゃう?」
「もうロリ認定なんやな・・・」
「ゆぅとくけど、こいつってまだ13歳やねんぞ」
「えぇぇぇぇ?高校1年くらいかと思ってた」
『大丈夫やで、うちもう毛~生えとうし』
『生理もあるから、子供もいつでも産めるで~』
『処女やけど、宜しくねん♥』
「ほんでー まず治癒魔法を覚えるには、この子らの怪我の部分に手を当てて祈ります」
「話すりかえたよ」「無かった事にするんやね」「あの子、獲物になったんやな」
『スルーは一番嫌やぁ~』
「それじゃ~やってみましょう」
「強引やな」「無理やりやな」「無理やりはあかんで?」
『乙女のカミングアウトを無視された~』
「おまえらはもぅ えぇかげんにせぇよぉ~」
「あははは、怒った怒った」「冗談通じん人やなぁ」
健斗は憤慨した顔をしているが、実際にはそれほど怒っている訳でも無い。
自己修復を覚えたシュヴァルツ含め、全員治癒魔法を覚えたので、ここを離れる事にした。
「名残惜しいけど、人を待たせてるから行くね」
『ちょっと待っとって~、あの魔法使うゴブリンだけ倒してくる』
『さっきはいきなりでビビったけど、もう大丈夫!』
咲空が勢いをつけて飛んでいった。
その後をシュヴァルツも付いて行った。
「ほんま、あいつらは・・・」
子供病院の生存者の捜索とかもしたかったが時間が足りない。
その旨を3人に伝え、毎日の狩りのついでに生き残った人たちを救済する事もお願いした。
「まぁ後の事は任せるな」
「期待通りに出来るかわからんけど、頑張るわ」
「また遊びに来てな」「いつでも歓迎やで」
「男の浪漫を突き抜けていって下さいね」
「ちゃんと避妊はするんやで」
「アホやで・・・」
大した時間もかからずに咲空とシュヴァは帰ってきた。
『らっくしょうやった~』
「んじゃ~行こうか」
『当分、狩りには困らんと思うけど、怪我せんようになー』
「「「 またね~ 」」」
急いで栄町方面に飛んでいく2人と1匹。
咲空は飛空と言う飛行系スキルを覚えている。
シュヴァルツは雲走と言う変わったスキルを覚えていた。
4本の各足先が觔斗雲の様な雲に乗り、空中を高速で走る事が出来るスキルだ。
足を止めると、惰性で飛んでいく。急ブレーキも掛けられるようになったみたいだ。
少し走っては足を後ろに曲げて滑るように飛ぶシュヴァルツ。
楽しそうだ。
『朝、遅めにサンドウィッチ食べたのに、暴れたせいかな~お腹減ったよぉ~』
「生田川に着いたら、多分お肉が食べられるよ」
「それまで我慢しときや」
『若者の腹は我慢と言う言葉を知らぬのだぞ』
アトム飛びをしている健斗の前に出て、その指を捕まえてガジガジと齧る。
「あほ~痛いわ~」
『チッおっさんの味しかせんわ!』
「どんな味やねん!!」
咲空の頭をガシガシと撫でまわす。
ポートアイランドからまっすぐ北に飛べば生田川ICにすぐ付くのだが、母達と合流する約束をしているため、西の川崎重工の神戸造船所方向に飛び、大きく迂回してから追いかける。
少し無駄な気もするが、何かあれば嫌なのでその無駄も受け入れられる。
神戸駅付近を通過した時に、北側のロータリーを見に行ったが、もう先ほどの大戦闘は終わっていた。
まだちょっと距離はあるが、栄町上空に差し掛かった所ですぐに母達を見つける事が出来た。
まぁ空を飛んでるのがその3人と1匹?だけだからだ。
半獣半人はやっぱり1人と呼ぶべきかな?。
もうちょっとで追いつくくらいの時に、急に4人が急降下で視界から消えていった。
ちょっと前
『この辺ってけっこう魔物が多いよね』
「マンションも多いけど、事務所ビルやホテルが多いのにね」
『下に降りると、途端に視界が悪くなるな~』
『空から見下ろす癖が付くと、地上で見渡せる範囲の狭さに辟易すんな』
「そりゃ~我儘ってもんちゃう?」
『そこにゴブリンの固まり』
『ほ~い』
サクサクっと屠っていく。
そしてまた空中に上がり、獲物を探す。
獲物や何かを見つけたらその場で言うように見回っている。
「なんか・・・ 索敵って覚えたで~」
『一緒やな』
『やっとかぃ(笑)うちは早よぉから鑑定と索敵覚えたで』
『ガキが~ 腹立つ自慢も大概にしとけよ(笑)』
『口の悪いババぁじゃ』
『「おまえが言うなぁ~!!!」』
「ヤマガワに シュウダン セントウチュウ」
『三ノ宮クランの連中ちゃうかな?』
「挨拶しとく?」
『そうやな~ 敵対するつもりは無いし、トラブル回避の為にもそれがえぇかな』
そう言って山側に浮きながら進んで行く。
『うちは黙っとう方がえぇよなぁ』
「自覚あるんかい(笑)」
『どうせ初めての大人にはよぅ喋らんやろー』
『リトルは喋ってもえぇんやで~』
「マタ ビックリ サレルダロう」
「はよ麗里も喋らんかな~」
麗里の顔を見たら、申し訳なさそうに下を見た。
「ちゃうちゃう、麗里~ごめんよ~」
「うちが不甲斐ないばっかりに麗里に肩身の狭い思いさせてごめんよ~」
『なんや、お姉ちゃんのドヤ顔が憎たらしいてしゃぁないわ(笑)』
『へっへっへ』
とても楽し気に和気藹々としている
女性軍の前に、戦闘中の大パーティーが目に入った。
『こんにちわー』「こんにちはー」『こんちわ』ペコリ
オークの群れと戦っている所に、反対側から爬虫類系の恐竜の様な大トカゲの様な魔物が襲い掛かる。
その後ろからは2足歩行をするワニのようなハチュ系の魔物がドタドタと走り寄る。
『挨拶しとう場合ちゃうかな?』「ちゃうみたいやな」
フワフワと浮いてる女性3人と熊が1匹と何か良く分からない熊男が1人。
「なっ、に、人間か~?」
「まだ出て来るか~」
「もうこれ以上敵が増えんなよぉ~」
「こりゃ積んだかな?」
「諦めんなっ!俺らがあかんかったら、あっちは全滅やぞ~」
「早よぉ~こっちを片付けてあっちに応援に行かんと~」
「その前にこっちが全滅の危機やって理解しとうけ?」
今、戦える人が20人ちょっと居るパーティーだが、奥の数人は怪我で戦力外な感じだ。
全部で30人近く居るが、魔物の数が多すぎる。
『こりゃ~このままやったらあかんかもな』
「手伝うのはえぇけど、敵が多すぎへんか?」
『ここのパーティーはみんなレベルもソコソコやから治癒掛けたら持ち直すんちゃう?』
『だいたいレベル10~18くらいやで』
『まぁうちには負けとうけどなw』
姉とリトルはもうレベル20になっていた。
『この人数に治癒掛けて回るんか?』
『ふふふ、うちのリトルを舐めてもらっちゃ~困るでぇ』
「なんであんたがドヤ顔すんねん」
まだまだ余裕の女性陣だった。
だが咲空は、もうそこまでしなくても良いんじゃないかと言う。
「んでも、やっぱり・・・ 王国行って来る」
『それじゃ~うちはもうひと暴れしてくるか~』
健斗は王国に高速で戻って1匹の獣を連れてきた。
ビントロング
ジャコウネコ科の中では最大種。
国内でもペットとして飼われたりもするほど人間に近しい。
神戸でも過去に、コーナン小束山店のペットショップで販売されていて、いつも肩に乗せてる小柄な女性店員のマルちゃんに言えば、肩に乗せたり抱いたり出来たもんだ。
体長1.2mほどの子供だったが、やはり小さくは無かった。
日本とカノ国以外のアジア~南アジア圏で広い範囲に生息しているが、近年、生息地の破壊や食用や薬用としての乱獲が祟り、数は激減しているらしい。
「あれっ?ダムちゃん?」
女性の1人がビントロングを見て首を傾けてそうつぶやいた。
「それじゃーこの子で眷属契約のスキルを覚えてみましょう」
良く馴れているので、スキル取得は難しくなかった。
「それで、この子は誰が眷属にする?」
「担当は私じゃないんだけど、一応私の眷属という事で」
汝
我が眷属となりてその身を捧げ
我が命令に従順に従い
我が身に危険を寄せ付けず
我が生き様をその眼で見守り
我が身が亡びる今際の時まで未来永劫共に生きると
誓いなさい!
「アグリーメントッ」
女性は文言を唱え、ビントロングを無事眷属として迎えた。
「これでもう安心だね~」
「あとは王国のみんながどうするのかですねー」
そんな話をしていると、ふいに奥の方から大きな音が聞こえて来る。
ガッシャーン
窓の割れる音がして、咲空とシュヴァルツが飛び出してきた。
「おーいっどうした~?」
『あっか~ん』
何があかんのか説明が無いまま咲空とシュヴァルツはこちらに向かって飛んできた。
『魔法を使うゴブリンがおったー』
『ビビったぁ~』
「おいおい、咲空ちゃんもシュヴァも怪我しとるやないか」
『大したこと無いから、ちゃちゃっと治癒魔法掛けて~』
「・・・」
「嫌じゃ(笑)」
『えぇぇぇぇ?』
『う、うちの事はやっぱり遊びやったんやね・・・』
「アホォ~いきなり変な言い回しすんなや~」
「こんな若い子に手を出してたんやね・・・」
「ちゃうちゃう、まだなんもしてへんって~」
『「「 なんかするつもりやったんや? 」」』
「いや~ロリコンやったんですなぁ、男として気持ちは分かりますよ~」
「こ~んなに可愛い子やし、仕方ないですな」
『てへへ♪』
「ほんまにちゃうって・・・・」
「・・・」
「そ、そろそろ戻らんと・・・」
「逃げるんやな」「逃げるみたいやな」「逃げるのもまた男の選択!」
「ほんま~・・・」
「治癒魔法をみんなに覚えてもらおうと思っとったけど、もういいわ・・・」
「あ~ごめんごめん」「あはは、ごめんなさーい」「すんまて~ん」
『うちも?』
「おまえのためじゃ~」
『うっわ~ 咲空ちゃんから急に"おまえ"になったぁ~』
「おまえはもう一生おまえじゃ~」
『えぇぇぇぇ~』
『まぁえぇけど…』
「おまえのせいで俺が変態扱いされとんやぞ~」
『なんでロリコンが変態なん?』
「そうやで、若い娘を求めるんはまともな男の野生の本能だよ」
「幼女好きの真性ロリコンはあかんけど、こんな可愛い子やったらOKちゃう?」
「もうロリ認定なんやな・・・」
「ゆぅとくけど、こいつってまだ13歳やねんぞ」
「えぇぇぇぇ?高校1年くらいかと思ってた」
『大丈夫やで、うちもう毛~生えとうし』
『生理もあるから、子供もいつでも産めるで~』
『処女やけど、宜しくねん♥』
「ほんでー まず治癒魔法を覚えるには、この子らの怪我の部分に手を当てて祈ります」
「話すりかえたよ」「無かった事にするんやね」「あの子、獲物になったんやな」
『スルーは一番嫌やぁ~』
「それじゃ~やってみましょう」
「強引やな」「無理やりやな」「無理やりはあかんで?」
『乙女のカミングアウトを無視された~』
「おまえらはもぅ えぇかげんにせぇよぉ~」
「あははは、怒った怒った」「冗談通じん人やなぁ」
健斗は憤慨した顔をしているが、実際にはそれほど怒っている訳でも無い。
自己修復を覚えたシュヴァルツ含め、全員治癒魔法を覚えたので、ここを離れる事にした。
「名残惜しいけど、人を待たせてるから行くね」
『ちょっと待っとって~、あの魔法使うゴブリンだけ倒してくる』
『さっきはいきなりでビビったけど、もう大丈夫!』
咲空が勢いをつけて飛んでいった。
その後をシュヴァルツも付いて行った。
「ほんま、あいつらは・・・」
子供病院の生存者の捜索とかもしたかったが時間が足りない。
その旨を3人に伝え、毎日の狩りのついでに生き残った人たちを救済する事もお願いした。
「まぁ後の事は任せるな」
「期待通りに出来るかわからんけど、頑張るわ」
「また遊びに来てな」「いつでも歓迎やで」
「男の浪漫を突き抜けていって下さいね」
「ちゃんと避妊はするんやで」
「アホやで・・・」
大した時間もかからずに咲空とシュヴァは帰ってきた。
『らっくしょうやった~』
「んじゃ~行こうか」
『当分、狩りには困らんと思うけど、怪我せんようになー』
「「「 またね~ 」」」
急いで栄町方面に飛んでいく2人と1匹。
咲空は飛空と言う飛行系スキルを覚えている。
シュヴァルツは雲走と言う変わったスキルを覚えていた。
4本の各足先が觔斗雲の様な雲に乗り、空中を高速で走る事が出来るスキルだ。
足を止めると、惰性で飛んでいく。急ブレーキも掛けられるようになったみたいだ。
少し走っては足を後ろに曲げて滑るように飛ぶシュヴァルツ。
楽しそうだ。
『朝、遅めにサンドウィッチ食べたのに、暴れたせいかな~お腹減ったよぉ~』
「生田川に着いたら、多分お肉が食べられるよ」
「それまで我慢しときや」
『若者の腹は我慢と言う言葉を知らぬのだぞ』
アトム飛びをしている健斗の前に出て、その指を捕まえてガジガジと齧る。
「あほ~痛いわ~」
『チッおっさんの味しかせんわ!』
「どんな味やねん!!」
咲空の頭をガシガシと撫でまわす。
ポートアイランドからまっすぐ北に飛べば生田川ICにすぐ付くのだが、母達と合流する約束をしているため、西の川崎重工の神戸造船所方向に飛び、大きく迂回してから追いかける。
少し無駄な気もするが、何かあれば嫌なのでその無駄も受け入れられる。
神戸駅付近を通過した時に、北側のロータリーを見に行ったが、もう先ほどの大戦闘は終わっていた。
まだちょっと距離はあるが、栄町上空に差し掛かった所ですぐに母達を見つける事が出来た。
まぁ空を飛んでるのがその3人と1匹?だけだからだ。
半獣半人はやっぱり1人と呼ぶべきかな?。
もうちょっとで追いつくくらいの時に、急に4人が急降下で視界から消えていった。
ちょっと前
『この辺ってけっこう魔物が多いよね』
「マンションも多いけど、事務所ビルやホテルが多いのにね」
『下に降りると、途端に視界が悪くなるな~』
『空から見下ろす癖が付くと、地上で見渡せる範囲の狭さに辟易すんな』
「そりゃ~我儘ってもんちゃう?」
『そこにゴブリンの固まり』
『ほ~い』
サクサクっと屠っていく。
そしてまた空中に上がり、獲物を探す。
獲物や何かを見つけたらその場で言うように見回っている。
「なんか・・・ 索敵って覚えたで~」
『一緒やな』
『やっとかぃ(笑)うちは早よぉから鑑定と索敵覚えたで』
『ガキが~ 腹立つ自慢も大概にしとけよ(笑)』
『口の悪いババぁじゃ』
『「おまえが言うなぁ~!!!」』
「ヤマガワに シュウダン セントウチュウ」
『三ノ宮クランの連中ちゃうかな?』
「挨拶しとく?」
『そうやな~ 敵対するつもりは無いし、トラブル回避の為にもそれがえぇかな』
そう言って山側に浮きながら進んで行く。
『うちは黙っとう方がえぇよなぁ』
「自覚あるんかい(笑)」
『どうせ初めての大人にはよぅ喋らんやろー』
『リトルは喋ってもえぇんやで~』
「マタ ビックリ サレルダロう」
「はよ麗里も喋らんかな~」
麗里の顔を見たら、申し訳なさそうに下を見た。
「ちゃうちゃう、麗里~ごめんよ~」
「うちが不甲斐ないばっかりに麗里に肩身の狭い思いさせてごめんよ~」
『なんや、お姉ちゃんのドヤ顔が憎たらしいてしゃぁないわ(笑)』
『へっへっへ』
とても楽し気に和気藹々としている
女性軍の前に、戦闘中の大パーティーが目に入った。
『こんにちわー』「こんにちはー」『こんちわ』ペコリ
オークの群れと戦っている所に、反対側から爬虫類系の恐竜の様な大トカゲの様な魔物が襲い掛かる。
その後ろからは2足歩行をするワニのようなハチュ系の魔物がドタドタと走り寄る。
『挨拶しとう場合ちゃうかな?』「ちゃうみたいやな」
フワフワと浮いてる女性3人と熊が1匹と何か良く分からない熊男が1人。
「なっ、に、人間か~?」
「まだ出て来るか~」
「もうこれ以上敵が増えんなよぉ~」
「こりゃ積んだかな?」
「諦めんなっ!俺らがあかんかったら、あっちは全滅やぞ~」
「早よぉ~こっちを片付けてあっちに応援に行かんと~」
「その前にこっちが全滅の危機やって理解しとうけ?」
今、戦える人が20人ちょっと居るパーティーだが、奥の数人は怪我で戦力外な感じだ。
全部で30人近く居るが、魔物の数が多すぎる。
『こりゃ~このままやったらあかんかもな』
「手伝うのはえぇけど、敵が多すぎへんか?」
『ここのパーティーはみんなレベルもソコソコやから治癒掛けたら持ち直すんちゃう?』
『だいたいレベル10~18くらいやで』
『まぁうちには負けとうけどなw』
姉とリトルはもうレベル20になっていた。
『この人数に治癒掛けて回るんか?』
『ふふふ、うちのリトルを舐めてもらっちゃ~困るでぇ』
「なんであんたがドヤ顔すんねん」
まだまだ余裕の女性陣だった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる