Яё#newGame

0: 目覚め。

ふと目覚めるとそこは見慣れない白い天井。
｢ーーー、、ーーー、」
ここはどこなのだろう。声に出したつもりが代わりにうめき声のような声が出る。
舌がよく回らない。

なにがあったんだ??
最後の記憶、、。
ズキッーー
頭が痛む。うまく思い出せない。


｢ーーーー、ーーーーーー。｣
視界に薄い水色がかった銀色の髪色をした若い女性が映り込む。
(コスプレか…?)
しかし意外と違和感を感じない。この女性の地毛なのであろうか。
｢ーーー、ーーーー！｣
続いて親しげに話しかける赤髪の男性が映る。

(おいおい。次は赤かよ。)
奇抜な髪色をした2人だが僕は不思議と2人に嫌悪感を抱かなかった。

2人は僕の体調を心配してくれていたようで僕が元気なのを見ると喜んでいる。
こちらまで微笑ましくなるようだ。


さて、いつまでも寝てる訳にはいかない。
ッ！？
起き上がろうと自分の身体を起こそうとすると
手が短い。だけではなく足も、身体も小さいのだ。
まさに5歳児程度のそれなのである。

｢どーなってるんだ、｣
声が出た。

｢どーしたの、エド｣
｢身体が痛むのかい??｣

2人が声をかける。
違うんだ。僕の記憶では、これは僕の身体ではない。

僕は先月21歳の誕生日を迎えたんだ。
そもそもエドなんて名前じゃない。

｢僕は誰だ、、2人は誰なんだ、？｣
瞬間、2人の表情が固まる。

赤髪の男性はうろたえてさけぶ。
｢忘れたのかい!!?｣

｢君はエドワール、俺はルシード、彼女はアルカナ｣
説明する傍らでアルカナという女性は泣き出している。

｢俺たちは、君の両親なんだよ｣

どういうことだ。 
次は僕が固まる番だった。
僕の人格か記憶が、別の身体に入り込んでしまったのか。
もう一度人生をやりなおせと。そういうことか。

理由がどうにしろ、
前の人生に戻りたくても方法がわからない。
僕はこの身体で、この世界で、生きていかなければならなくなった。


やり直してやる。
見た目は子供、頭脳は大人、
強くてNEWゲームだ。