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魔法大戦編

盗賊?ただの雑魚ですね!

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 無事、検問も済ませてから俺たちはエルフの棲む国、ユグドラ王国に入った。

「おお!ここがユグドラ王国かー。オーベル王国では見られないほどの緑に溢れているなー」

 検問を抜けた先にはたくさんの緑に囲まれていた。まるで別の世界に来たかのような雰囲気だった。

「すごいですねぇ……」

「めちゃくちゃ田舎って感じだな」

 ……マサト、お前それは褒めているのか?田舎って言われて嬉しいやつはいないと思うぞ。

「そうですね。こんな森のなかで過ごせるなんてすごいですね」

 俺たちを乗せた馬車がユグドラ王国の中心部までの道のりをゆっくりと進んでいく。
 
「はあ、いい眺めだなー」

 こんな日には何のトラブルも起こらないで欲しいと願う俺であった。
 だが、そんな願いも叶わないのが世の常ですね。

「っ!前方に何者かを確認!」

 俺の危険察知の才能スキルが発動して、前方に何者かを認知した。
 ミルラ王女とマサトは臨戦態勢をとり、メリィは馬車を止めてから座席から降りた。
 すると、森の中から汚れた服装をした人たちが出てきた。

「ストップだぜ、お嬢ちゃんたち」

「盗賊か……また面倒なのに絡まれたな」

「おう、俺たちは盗賊だ。荷物全部置いていきな」

「私たちが応じるとでも?」

 メリィは見るからに敵対する気満々でいた。というか、すでに鈍器を取り出していて今すぐにでも攻撃ができるようにしていた。

「やる気かー?お前ら、やっちまえ!」

 盗賊たちは、頭の指示と同時にメリィへと襲いかかる。
 まずい!メリィは戦闘職ではないから、やられてしまう!……と思っていた時期もありました。
 メリィは襲いかかる盗賊をものともせず、次々と倒していく。

「……なぁ、メリィさんってメイドだったんだよな?」

 マサトが不安げに聞いてきたが、

「……すまん、俺も自信無くなってきた」

 いや、あんなに強いメイドとか見たことないから。なに?メイドってみんなあんなに強いの?下手したら俺らのクラスメイトより強いんじゃない?
 気づくと盗賊は頭以外はすべて倒れていた。

「メリィって凄かったんだな……」

「いえいえ、そんな。私なんてお城時代では落ちこぼれの方でしたから」

 え!?あれで落ちこぼれなの?メイド長さんとかどんだけ強いん?

「で?どうしますか?あなた一人になったですけど……」

「……クソッ!今日はこの辺にしといてやる!」

 すごいぞ、あんなモブっぽいセリフ初めて聞いたぜ。貴重な体験ありがとう!

「盗賊とかただの雑魚ですね」

「……そうだな」

 盗賊たちが去ったあとに俺たちは馬車に乗り込んでから、すぐにユグドラ王国の中心部へと向かう。
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みんなの感想(7件)

十拳剣
2018.11.01 十拳剣

しかも、天下統一した秀吉や家康は魔王よりもっと強い可能性が

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アシェリート

校長の中にいた?・・・なにそれ怖い

春夏秋冬 暦
2018.10.17 春夏秋冬 暦

校長の中にいたら怖いですね笑
すいません、訂正し直しました。

解除
通りすがりのおっさん

はじめまして。気になった箇所がありましたので、書いておきます。

39話:思わぬ再開!?より
「再開」ではなく「再会」ではないのでしょうか?

40話:王女の秘密より
主人公の妹の名前が何故か「某冴えない彼女」になってますよ。
確か主人公の苗字は「佐藤」ですよね。

春夏秋冬 暦
2018.10.05 春夏秋冬 暦

言われるまで気づきませんでした。
すみません

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