1 / 1
やさしいおにいさん
しおりを挟む
毎日挨拶する近所のおにいさんがいる。
「あっ…こんにちは!」
「…こんにちは。」
会釈をして挨拶するだけなんだけど、なんだか気になる人だ。
ある日、俺は深夜にコンビニに言った。
「夜中のカップ麺が食いたいよ…」
すると、後ろから足音が近づいてくる。
深夜2時48分。人影は、それだけ。
「ねぇ。」
「ひぇ…」
声をかけられて咄嗟に小さな悲鳴をあげる。こわい。
「きみ、いつもの子?こんな暗い時間になんで歩いてるの?」
その聞き覚えのある声に、安堵する。
「…っあ!近所のおにいさん!?…はぁ~びっくりしましたよ…」
バクバクなる心臓をおさえながら、ふつうの表情をつくる。
「ごめんごめん、でも夜遅くは危ないし、怪しい人がいるかもだし、俺が送るよ。」
「ありがとうございます…うーん、迷惑かけるのは嫌だけど、ひとりじゃ怖いのでお言葉に甘えます!」
優しいおにいさんだし、いつも挨拶してくれるから大丈夫だよな。
「うん、そうだね。じゃあ、行こうか。」
「はいっ!」
2人分の足音。
優しいおにいさんがいて安心している彼のとなりには、 優しさだけじゃない、黒い瞳のおにいさんがいた。
「…ふふ、俺が怪しい人だってわからないのはダメな子だな…翔くん…♡」
そうして、2人は深夜の街から消えた。
「あっ…こんにちは!」
「…こんにちは。」
会釈をして挨拶するだけなんだけど、なんだか気になる人だ。
ある日、俺は深夜にコンビニに言った。
「夜中のカップ麺が食いたいよ…」
すると、後ろから足音が近づいてくる。
深夜2時48分。人影は、それだけ。
「ねぇ。」
「ひぇ…」
声をかけられて咄嗟に小さな悲鳴をあげる。こわい。
「きみ、いつもの子?こんな暗い時間になんで歩いてるの?」
その聞き覚えのある声に、安堵する。
「…っあ!近所のおにいさん!?…はぁ~びっくりしましたよ…」
バクバクなる心臓をおさえながら、ふつうの表情をつくる。
「ごめんごめん、でも夜遅くは危ないし、怪しい人がいるかもだし、俺が送るよ。」
「ありがとうございます…うーん、迷惑かけるのは嫌だけど、ひとりじゃ怖いのでお言葉に甘えます!」
優しいおにいさんだし、いつも挨拶してくれるから大丈夫だよな。
「うん、そうだね。じゃあ、行こうか。」
「はいっ!」
2人分の足音。
優しいおにいさんがいて安心している彼のとなりには、 優しさだけじゃない、黒い瞳のおにいさんがいた。
「…ふふ、俺が怪しい人だってわからないのはダメな子だな…翔くん…♡」
そうして、2人は深夜の街から消えた。
42
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
お兄ちゃんができた!!
くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。
お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。
「悠くんはえらい子だね。」
「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」
「ふふ、かわいいね。」
律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡
「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」
ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
【花言葉】
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので芸風(?)が違うのですが、楽しんでいただければ嬉しいです!
【異世界短編】単発ネタ殴り書き随時掲載。
◻︎お付きくんは反社ボスから逃げ出したい!:お馬鹿主人公くんと傲慢ボス
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる