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本編

33.媚薬

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「あの、、あっ、アレクっ まっ いまから、、するの!?」

「当たり前だろ、なんのために風呂に入ったと思ってんだよ」

「なんのって・・話をきくため・・んっ で・・・だってまだ いちおっ きんむっ んっ 時間 んちゅっ んんっ」

お風呂から上がって体を拭き、服に手を伸ばそうとしたところでひょいっと抱えられて寝室に戻りベッドに投げられてしまった。 

「今日はもう、部屋の片づけがあるだろうからって、あがっていいと言われただろ?」

「うん、だからちゃんと片付けしないと!」

「荷物は運び込んだ。あとはおいおいでいいだろ。そもそもお前、荷物少なすぎで片づけるって程もねぇじゃん」

そう言うと再びアレクは胸をさわさわと撫でながら唇を重ねてくる。
身体が熱くなり、息が上がり、このまま流されてもいいか、、と思ったところでアレクがさらっと怖いことを言った。

「おかげで明日は、腰が痛そうにしてても片付けの疲労だと思ってもらえるな」

「なっ!?」

「ちゅっ ふっ 今日は団長が入ってくる心配もねぇ・・・がんばれよ?」

「ちょっ まっ んんっ ぁっ んちゅっ  んはぁ ぁんぅ んちゅっ」

唇を耳を首筋を鎖骨を・・とアレクの唇がだんだん下に下がっていく。
胸を頂を優しく食み、指で舌で優しく愛撫してくれるが時々チリッという痛みが走る。
痛いけど痛くない。嫌じゃない。痛気持ちいいっていう妙な感じ。

アレクの右手は更にさがっていく。
脇腹を腰をお腹をおへそをくすぐるように撫でながら進み、お尻、太もも、ひざ裏をなでた手が指が上に戻ってくる。
膝を太ももを内ももを撫で、そのまま足の付け根の割れ目をついっと撫でる。
何度かアレクの指が割れ目の表面を上下するが、すでに溢れ出ている私の愛液がくちゅくちゅと音を立てるので、その恥ずかしさで溶けかけた頭が現実に戻る。
戻ったところですぐに溶けるのだが。

上下に動いていたアレクの指がぬぷんと中に入ってくる。

「っ・・・2週間も空くとまたギチギチだな・・・痛いか?」
そうなのだ。あれから結局アレクは一度も抱いてくれなかった。
団長の部屋では二度と、一切、性的行為はしない!!と断言されてしまった。

「んんっ だい、じょうぶぅ んぅ ぁ・・っぱくかん、は、あるけどっ いた、、くは、ない・・・。あれく、ゆび、きもちいいのぉ もっとっ ぐちゅぐちゅってっ・・いっぱい してぇ」

2週間前に初めて知った快感を再び与えられる日をずっと待っていた。
『快楽といいう地獄への誘い水』などという薬を飲んで受けた快感など、比べるべくもないほどに、2週間前の行為は気持ちが良かった。
私にとってはアレク自身が媚薬だ。
一度で中毒になってしまうほどに強力。
ロクサムが狂ってしまうのも分かる気がする・・・許す気はないけれど。

私の言葉で心配が吹っ切れたのか、指の動きが早く指の数が増えていく。

「あっ あぁんっ んちゅっ あぁんっ きもっ ちいいっ あっ んちゅっ あぁん んちゅっあっ だめっ もっ もぉっ んちゅっ んぅ もぉいっちゃぅっ ごめ・・あれくっ いくっ あっ ぁああんんんんっっ」

イく瞬間、アレクが私の耳に舌を入れてくるものだから、必然的にアレクの耳元で大声を上げてしまった。

「はぁっ はぁっ ごめんっ はぁっ あれく・・うるさかった、でしょ? はぁっ みみ、大丈夫?」

「ちゅっ うるさいわけあるか。もっとだ。もっと聞かせろ。」

そう言ってもう一度キスをしてからアレクが体を下にずらし始めたのでピンときた。
「だめ!!まって!!!今度こそ私がするのっ!!!!」

念願のお口で!ができる!!! 

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