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片思いから失恋。。。※R18!性描写あります※
しおりを挟む2月も終わりに近づいた、ある日。
政行は偶然にも博人と出会った。
リハビリセンターの近くにあるスーパーだ。
思わず声を掛けようとしていた。
「博人せ…」
でも、博人先生は一人では無かった。
黒髪、黒目でぱっちりした二重瞼の可愛い系の若い男と一緒だった。
「…これもっ」
「駄目だ、ストップ」
「えー、なんで?」
「沢山買うなと言われてるだろう?」
「一つぐらい…」
「ダメと言ったらダメ。それに一つだけでは無いだろ。怒られるのは私なんだから」
「ダーディー」
「めっ…」
甘えた表情と声で「ダディー」と呼んでいる可愛い若者男性に、優し気に苦笑しながら「めっ…」と言ってる先生。
そういえば、この二人は何となく似ている。
ああ、そうか。この二人は親子なんだ。
俺、子持ちの人を好きになってたのか。
告白しなくて良かった。そうだよね、こんなに優しくて大人な男性が結婚してるのは当然だよね。
可愛い息子だね。博人先生も、あんな表情をするんだ。
俺、好きになったりキスしたり…、勝手に理想に掲げたりしていた。
俺の恋、破れたり。
政行は一人になりたくてマンションに戻った。
久しぶりのマンションは、もう少しでリフォームも終わろうとしている。
嘉男さんが、最上階から1階に引っ越すと言ってくれた言葉を思い出す。
俺と一緒に居たい、と言ってくれた。
嘉男さん。
俺、あの先生を好きになって失恋してしまった。
こんな俺でも、一緒に居たいと思ってくれるだろうか。
戻って来ても良いだろうか…。
なんか泣けてくる。
そう思ったら泣いていた。
先生、あの優しくて温かった掌。
先生にとっては、俺はただの患者だったんだね。
結婚して子供も居て…。
でも、好きだった。
御免なさい、今日だけ泣かせて。
嘉男はベッドで寝ている政行の寝顔を見ていた。
泣いた跡がある。
何があったのだろう。
起こして聞くか?いや、明日で良いか。
ベッドに潜ると、政行は声を掛けてくる。
「嘉男さん、御免なさい…」
「何が?」
「長い間、休んじゃって…」
「親父さん、どんなだ?」
「もう大丈夫だよ。俺、リハビリ行って、そのまま戻って来たんだ。
明日、荷物を取りに行家に帰る」
そして、今日の出来事を嘉男に話した。
嘉男は、こう返してくる。
「博人先生とクリニックボスは恋人だよ」
「は?」
「知らなかったのか?」
「え、だって子供…」
「その子供はボスの子供だよ」
「なんで知ってるの?」
「入院してた間、何回か顔を合わせた事あるよ」
「嘘…、知らない」
「まあ、お前は博人先生しか見てなかったからな」
「ごめん…」
嘉男さんは優しく言ってくれる。
「なら、戻って来れるんだな」
「うん。明日荷物を取りに行く」
「送って貰えば良いよ」
「そうだね、そうして貰う」
キスされる。
久しぶりのキスだ。
少しすると唇は離れる。
「お帰り」
「ただいま」
嘉男の手は、政行の下半身にある中心部分を触ってくる。
「ん…」
「服着たままか…」
「あ、そういえば…」
脱がしがいのある服かな…、と言いながら嘉男は政行の服を脱がしている。
「嘉男さん…」
「何だ?」
「今迄、御免なさい。俺…」
「もしかして、初恋だったのか?」
「え、初恋っ?」
嘉男は笑ってくる。
「声が裏返ってるぞ」
「え、初恋って…、この年齢で、初恋…」
「年齢なんか関係ないよ。それに、相手が博人先生で良かったな」
いや、初恋じゃないよ。
初恋は高校生の時だ、相手は高瀬…。
その事は口にしなかった。
嘉男の手は政行の窄まりに当てられ、腹を吸ってくる。
「よし…」
「欲しい…」
指が押し込まれ進んでいく。
「ぅ…」
第一関節まで挿し込まれると、くるっと1周される。
「あ…」
嘉男さんの声がする。
「優しくできないかも…」
「ん…」
その声だけでも、腰にくるものがある。
しばらくしてると、何か固い物が当たるのが分かる。
もしかして、嘉男さんの息子…。
思わず手を下半身に持っていく。
当たってるのが分かる。こんなにも固くなって熱い。
「政行…、触るな」
「やだ、もっと触りたい」
「意地悪め…」
手を取られ、嘉男の息子は政行の中に挿し込まれる。
「はっ!あ、あぁ…」
嘉男の動きは止まり、今度は引き抜かれていく感じがする。
え、もう終わりなの?
でも、まだ終わらない。
抜かれる寸での所で止まり、一気に挿し込まれる。
グラインドだ。
「ふ…」
ゆっくりから段々と早くなっていく。
熱いのを感じている。
「あ、よし…」
あ、駄目だ。もうイク。
そう思ったら、身体が勝手に動いていた。
「あ、あああっ…」
「早いな。まあ、久しぶりだったからな…」
久しぶりのエッチをした後、嘉男さんは言ってくる。
「まあ、一つしか違わない俺より、70歳過ぎた博人先生の方が大人だよな。
その点に関しては、何も言えない」
「ちょっと待って、誰が70歳過ぎてるって?」
「博人先生」
「嘘っ!お父ちゃんより年上?」
嘉男は言ってくる。
「俺達の親父は55才だろ。パースのボスが57歳で、博人先生は72歳」
「うそぉ…。爺ちゃん先生と同じ年齢じゃん…」
そんなに年なんだね、どおりで大人だと思ったんだよ。
嘉男は、とんでもない事を言ってくる。
「童顔だから、若く見えるんだよな」
その言葉に、政行は素直に頷いた。
「うん、そうだね」
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