260 / 514
144
しおりを挟む
「起立、礼」
「「「「「おはようございます」」」」」
「はい、おはよう。出欠を確認する。返事をしろ・ ・ ・雪原」
「はい」
「よしっ、全員揃ってるな・・・」
今朝は教室に来るまでに、かなりの時間がかかった。
朝からお疲れモードだ。
何故か、同学年の生徒もそうだけど、他の学年の先輩達にも、俺が先週寝込んでいたのを知られていて、たくさん声をかけられていた。
「先週、熱出したんだって?」
「もういいのか?」
「大丈夫か?」
「無理するなよ?」
「抱っこして行ってやろうか?」←?
「心配してくれて、ありがとうございます。もう大丈夫です。ですので抱っこも結構です」
「残念」
「「「(残念なのは、お前の頭だ!)」」」
そんな会話を、延々とリピートしながら、ギリギリだったけど、どうにか時間までに教室に辿り着いていた。
親しい人とか、クラスの人とかならまだ解かるけど、全然知らない人達から、本気で心配されている事に、嬉しいけど、何故?って思うのが強くて、困惑する。
休み時間になって、疾風と森羅に愚痴ったら、
「「・・・大変だな」」
「まぁ、今日だけだろ、きっと」
って言って、頭を撫でられた。
「そう言えば、湖箔は何にするんだ?」
「何が?」
「林間学校の体験学習」
「う~ん、明日までに決めるんだよね。二人はもう決めたの?」
「まだ決めてない」
「俺も」
「陶芸とわらじを編むのと、木工と銅板加工から選ぶんだよね?」
「七宝焼きもある」
「そうだな「あっ、言うのちょっと待った」」
「声に出さず、これに頭文字だけ書いて」
そっとノートを出された。
・・何故?
「湖箔が選んだやつは、倍率が高くなる」
「そんな事ないだろ」
「「いや、ある」」
「「皆、聞き耳を立ててるからな」」
「大げさだな」
「(周り見てみろ)」
小声で疾風が言ってきて、呆れながらも周囲を見回すと、目を合わせないようにか、さっと横を向いたり、下を向いたり。
マジか・・・
「「「「「おはようございます」」」」」
「はい、おはよう。出欠を確認する。返事をしろ・ ・ ・雪原」
「はい」
「よしっ、全員揃ってるな・・・」
今朝は教室に来るまでに、かなりの時間がかかった。
朝からお疲れモードだ。
何故か、同学年の生徒もそうだけど、他の学年の先輩達にも、俺が先週寝込んでいたのを知られていて、たくさん声をかけられていた。
「先週、熱出したんだって?」
「もういいのか?」
「大丈夫か?」
「無理するなよ?」
「抱っこして行ってやろうか?」←?
「心配してくれて、ありがとうございます。もう大丈夫です。ですので抱っこも結構です」
「残念」
「「「(残念なのは、お前の頭だ!)」」」
そんな会話を、延々とリピートしながら、ギリギリだったけど、どうにか時間までに教室に辿り着いていた。
親しい人とか、クラスの人とかならまだ解かるけど、全然知らない人達から、本気で心配されている事に、嬉しいけど、何故?って思うのが強くて、困惑する。
休み時間になって、疾風と森羅に愚痴ったら、
「「・・・大変だな」」
「まぁ、今日だけだろ、きっと」
って言って、頭を撫でられた。
「そう言えば、湖箔は何にするんだ?」
「何が?」
「林間学校の体験学習」
「う~ん、明日までに決めるんだよね。二人はもう決めたの?」
「まだ決めてない」
「俺も」
「陶芸とわらじを編むのと、木工と銅板加工から選ぶんだよね?」
「七宝焼きもある」
「そうだな「あっ、言うのちょっと待った」」
「声に出さず、これに頭文字だけ書いて」
そっとノートを出された。
・・何故?
「湖箔が選んだやつは、倍率が高くなる」
「そんな事ないだろ」
「「いや、ある」」
「「皆、聞き耳を立ててるからな」」
「大げさだな」
「(周り見てみろ)」
小声で疾風が言ってきて、呆れながらも周囲を見回すと、目を合わせないようにか、さっと横を向いたり、下を向いたり。
マジか・・・
10
あなたにおすすめの小説
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
【本編完結済】神子は二度、姿を現す
江多之折
BL
【本編は完結していますが、外伝執筆が楽しいので当面の間は連載中にします※不定期掲載】
ファンタジー世界で成人し、就職しに王城を訪れたところ異世界に転移した少年が転移先の世界で神子となり、壮絶な日々の末、自ら命を絶った前世を思い出した主人公。
死んでも戻りたかった元の世界には戻ることなく異世界で生まれ変わっていた事に絶望したが
神子が亡くなった後に取り残された王子の苦しみを知り、向き合う事を決めた。
戻れなかった事を恨み、死んだことを後悔し、傷付いた王子を助けたいと願う少年の葛藤。
王子様×元神子が転生した侍従の過去の苦しみに向き合い、悩みながら乗り越えるための物語。
※小説家になろうに掲載していた作品を改修して投稿しています。
描写はキスまでの全年齢BL
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
【bl】砕かれた誇り
perari
BL
アルファの幼馴染と淫らに絡んだあと、彼は医者を呼んで、私の印を消させた。
「来月結婚するんだ。君に誤解はさせたくない。」
「あいつは嫉妬深い。泣かせるわけにはいかない。」
「君ももう年頃の残り物のオメガだろ? 俺の印をつけたまま、他のアルファとお見合いするなんてありえない。」
彼は冷たく、けれどどこか薄情な笑みを浮かべながら、一枚の小切手を私に投げ渡す。
「長い間、俺に従ってきたんだから、君を傷つけたりはしない。」
「結婚の日には招待状を送る。必ず来て、席につけよ。」
---
いくつかのコメントを拝見し、大変申し訳なく思っております。
私は現在日本語を勉強しており、この文章はAI作品ではありませんが、
一部に翻訳ソフトを使用しています。
もし読んでくださる中で日本語のおかしな点をご指摘いただけましたら、
本当にありがたく思います。
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。
愛などもう求めない
一寸光陰
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。
「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」
「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」
目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。
本当に自分を愛してくれる人と生きたい。
ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。
ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる