泉の聖

大器晩成らしい

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「色は諦めて下さい」

えっ、此処に居る間、今来ている服以外、ずっと白?マジで?

「緑と赤ならどうにか・・・」

まさか、そこの蜘蛛の体液とか、君の血の色とかいわないよね?

「まっ、些細な事はお気になさらず」

いやっ、だから、些細な事じゃないからね。

何でもかんでも、些細な事と済ますんじゃない。

フッ ファサ

??今、口角が上がって、尻尾がちょっと動いた?

面白いとこなかったよね。

いや、楽しそうというより、にやっ、て感じだったような?

してやったりって感じだったような?

?見間違いか?

「他に、ご質問は?」

この聖域の管理と、世界の浄化、動物の保護とは具体的にどうするの?

「ああ、そうでした。そうでした」

忘れてたのかよ。そっち、メインだろ。

「聖域の管理。つまりこの結界の中だけ、定期的に木を間引いて、風や光の通りを良くしたりして下さい」

お手軽だな、聖域の管理。

やってる事、林業だよね。

伐採した木はどうするのよ。

「薪のように、ある程度の大きさにカットしてもらって、肉とかを焼くのに使います」

もしかしなくても、カットするのは私なのかな?

「風の魔法で、パパッとやっちゃってください」

おいっ

「370年間、伐採されなかったから、鬱蒼としているのです。助かります」

だ・か・ら~

まだ、やるとは言っていないからね!
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